皆さんはどのようなスピーカーを使っていますか?最近ではAI技術を用いたAIスピーカーが巷では流行り出してきています。AIスピーカーは普通のスピーカーと比較すると、音楽を聴くだけではなく、生活の一部もアシストしてくれる優秀な機器になりつつあり、比較にならないほど優れた技術を持っています。しかし様々なAIスピーカーが現在販売されており、それぞれ魅力的でなかなかどのメーカーが優れているか比較しづらい部分ではあります。そのため今回はそんなAIスピーカーの各機能を細かく比較してみましょう。
AIスピーカーを比較すると言われてもそもそもAIスピーカー自体になかなかイメージが湧かない人も多いかと思います。そのためAIスピーカー同士を比較する前に、普通のスピーカーと比較して考えてみましょう。比較する上で分かりやすい例としてSF映画を考えてみましょう。SF映画で一度は観たことがあるシーンといえば、主人公が家に帰ってきて、目に見えない秘書が主人公の声により自動で部屋の電気を付け、電話をかけ、暖房調節など調節してくれるというシーンです。現 在人工知能を搭載したスピーカーでそれが可能になりつつあります。ではもっと具体的にAIスピーカーと普通のスピーカーを比較してみましょう。
声を呼びかけると反応する音声認識技術ろいうのは以前からあったものの、これまでほとんどがiPhoneの『Siri』のようにスマートフォンのアプリ、もしくはパソコンなどに限定されされていました。それを自宅の家電として広く便利に使おうと生まれたのがAIスピーカーです。このAIスピーカーは持ち主の声を聞いて反応します。特徴としては「OK Google」、「Alexa」などの特定のキーワード(コマンド)を聞くことにより反応します。音楽の再生、ラジオの再生、天気の確認、電話、また照明のオンオフや、スケジュールの確認、あなた銀行口座の確認…なども可能で、AIスピーカーにはこの点は普通のスピーカーとは比較にならないほど無限の可能性があります。
いよいよAIスピーカー同士を比較してみましょう。現在主流のGoogle Home、Amazon Echo、Clova Waveの3つのAIスピーカーを比較します。比較することによって様々な機能や違いが分かってきます。
Google Homeは、小さな円筒形の形状で、下段のスピーカー部分の色が様々に変更することが可能です。そのため他の2つと比べて比較的インテリアとして家に合わせることができるという長所があります。
Google HomeのAIは『Googleアシスタント』というもので、「Ok Google」と呼びかけることで起動します。
標準モデルのGoogle Homeと小型のGoogle Home miniが販売されています。Google Homeは15,120円。Google Home miniは6,480円です。
Google HomeはBluetoothに対応可能です。Google Homeをスピーカーとしてスマホからの音声を受信できます。
有線で使用できるAUXジャックはGoogle Homeにはありません。
内蔵バッテリーはありません。そのため電源を繋がないと利用できません。
2014年に登場したAmazonのAIスピーカー『Amazon Echo』。音楽再生はもちろん、To Doリストの作成、アラームの設定、ストリーミングポッドキャスト、天気、交通、リアルタイムの情報提供なども可能です。アプリを入れる形でテレビや照明のオンオフも可能です。他の2つのAIスピーカーと比べて比較的できる機能が多いというのが特徴です。
Amazon EchoのAIスピーカーに搭載された音声アシスタントの名前は「アレクサ(Alexa)」です。「アレクサ」と呼びかけることでスピーカーが音声を認識してスタンバイ状態となります。
コンパクトサイズのEcho Dotが5,980円、通常のサイズのEchoが11,980円、一番大きいEcho Plusが17,980円とサイズによって幅があります。
Amazon EchoはBluetoothが使用できます。しかもAmazon Echoをスピーカーとして使うだけでなく、Amazon Echo側からスマホへ音声を送信してスマホで聴くことも可能です。
AUXジャックが付いているため、有線で外付けスピーカーを使用して音声を流すことが可能です。
内蔵バッテリーがなく、電源コード必須となります。そのためコンセントがないと仕様ができません。
LINEが発表したAIスピーカーです。音楽の再生や天気の確認、ニュースの読み上げ、検索、アラーム…など基本的なことは他のAIスピーカーと同様に可能ですが、大きな特徴としてはLINEらしく、LINEのメッセージの読み上げ、それから返信が音声だけで可能です。他のAIスピーカーと比較すると、可愛らしさがあり、比較的若者向けのAIスピーカーかもしれません。
少しややこしいですが、Clova Waveには韓国のNaverのAIである『Clova』が搭載されています。つまりWaveというハードウェアの中にClovaという名前の人工知能が入っているということになります。
標準モデルのClova Waveは14,000円で、LINEのキャラクターをデザインにしたClova Friendsという可愛いデザインのもの販売されています。標準モデルのClova Waveと比較すると軽量化されていますが、できることが限られるという欠点もあります。Clova Friendsは8,640円、Clova Friends miniは5,400円です。
スマホなどからBluetoothを飛ばしてClova WaveをBluetoothスピーカーとしても使用することが可能です。
AUXなどの接続はできません。
バッテリーが内蔵してあるため、電源に接続しない状態でも仕様が可能です。電源に接続しない場合、8時間ほど仕様が可能です。この点は他のAIスピーカーと比較すると優れている部分です。
対応している音楽サービスがそれぞれ異なります。SpotifyやAWAなどが使用できるGoogle HomeやAmazon Echoに対して、Clova WaveはLINE MUSICしか使用できません。
Google Home、Amazon Echo、Clova Waveの3つのAIスピーカーを比較したことで下記の部分が明らかになりました。
Google Homeは音声認識の精度が他の2つと比べて比較的高いです。何を言っているだけでなく、誰が喋っているまでを認識してくれます。そのため例えば家族で使用している場合、Googleアカウントでカレンダーを同期していればお父さんとお母さんが「今日の予定」を聞いたとしてもそれぞれの予定をきちんと教えてくれます。
機能数が他のAIスピーカーと比較すると優れています。拡張できる機能がとても多く、例えばクックパッドでレシピを教えてもらう、タクシーを呼ぶ、銀行の残高を調べるなど、様々な拡張機能があります。この部分はGoogle HomeやClova Waveと比較すると多機能で優れています。
音楽だけを比較するとLINEのClova WaveはLINE MUSICしか使えないため、比較的に不利にも感じますが、内蔵バッテリーがあるため外に持ち歩けるという点はスピーカーとしてとても便利です。またLINEの読み上げという機能もよく使う人にとっては便利かもしれません。
変わった機能として、Clova Friends Miniのドラえもんモデルはなんとドラえもんと会話ができます。ひみつ道具を出してもらったり、ひみつ道具についての解説もしてくれます。まるでドラえもんがそばにいるような会話が可能です。またClova Friendsをはじめ軽くて比較的可愛いデザインも多いというのが特徴です。このデザイン性は他のAIスピーカーと比較すると若い層を狙っているのかなと思われるほど差別化されています。
今回は普通のスピーカーとAIスピーカーの比較、そしてすでに販売中のGoogle Home、Amazon Echo、Clova Waveの3つのAIスピーカーを比較しました。様々な比較項目がありますが、自分の環境に合ったAIスピーカーを使用しましょう。
このようにAIスピーカーは普通のスピーカーとは比較にならないほど多機能で将来性があります。今後AIスピーカーが大衆化されると、AIの精度が向上し、音声認識機能も正確になり、もっと便利な機能も増え、冒頭でも言及したようなSF映画のように家の小さな秘書になるかもしれません。