筆者は家電量販店に勤めております。冷蔵庫の冷えにくい原因や故障かも知れない症状と、対処法について解説を行っていきます。
Written By ブレンディ 0120
あれっ?最近冷蔵庫の調子が悪いな・・・。
そう感じる時には、いくつかの症状がでている時に、ふとした瞬間に気づくものですが、最も分かりやすい症状の一つに「物が冷えにくくなる」という現象です。
まだ冷蔵庫にいれて間もない時間では、冷えるには時間が必要ですが、最低でも1時間以上の間、冷蔵庫にものを入れても冷えてないという事であれば、冷蔵庫の不調や故障の原因になっている可能性があります。
冷蔵庫は、基本的に冷蔵庫内を冷やすための機械と、それを循環させる機能がついています。
冷蔵庫の庫内温度を測る温度計もある中で、冷えにくい現象が起きるとなると上記の何かが故障していたり、不調の症状が出ている可能性があります。
しかし、一見冷蔵庫メーカーなどの精通した専門知識がない限り、どこが原因で冷蔵庫が悪いのか?判断できないものです。
あらかじめ、いつから・どのような症状が出始めたのか?ここがわかると今後どう対応すれば良いのか、ある程度の道筋は見えますから、故障なのか?修理が必要かの判断はつきます。
今回はそんな冷蔵庫のものが冷えにくい現象が起きる理由や、故障と思われる症状のチェックポイントなどをご紹介していきます。
まずは冷蔵庫内を開けて中身を見てみましょう。
スーパーの特売日や買い溜めをする主婦の方は、冷蔵庫の中身がパンパンになっている事がしばしばあるのではないでしょうか?
冷蔵庫は冷蔵庫内を冷やす冷媒から冷気を冷蔵庫内に循環させることで冷やす仕組みです。
冷蔵庫内の食品を多く入れ過ぎたり、詰め込み過ぎると冷気が正常に循環せずに偏りが起きてしまいます。
結果として、冷蔵庫内が冷えないという現象が起きるので、使い方によっては冷蔵庫の適切な温度で食品を冷やすことが出来ないという所を覚えておきましょう。
おすすめの方法としては、食品同士を上下にかぶせて収納している方は、前後の奥行きを利用して空気の流れを意識して並べると良いでしょう。
また、冷蔵庫の開閉を頻繁に行ったりドアを開けっぱなしにすると同じく冷気を外部に逃がすことになり冷蔵庫内が冷えにくくなります。
消費電力にも影響しますので、使い方は正しく使うようにしましょう。
冷蔵庫を正しく使っていても冷蔵庫内が冷えないという現象は起きます。
多くは、冷蔵庫を長年使っている中での経年劣化による故障が考えられます。
また故障の原因に多いのが、冷蔵庫内で液体を派手にこぼしてしまったり、冷蔵庫への強い衝撃を与えてしまった場合に多いものです。
ふとした瞬間に冷蔵庫の温度が冷えなくなったり、ここ最近調子が悪いな・・・。と感じる事があれば修理を検討した方が良いかも知れません。
多くの場合、いきなり冷蔵庫が冷えなくなったというのは稀で、冷蔵庫の稼働音がとてもうるさくなった。冷蔵庫の中から変な音がする・・・。などあらかじめ予兆となるサインは出ているものです。
もし、故障してしまった場合は購入した店舗へ連絡したり、メーカーへの問い合わせを行いましょう。
冷蔵庫が冷えない場合、故障である可能性が高いです。
故障の場合、どこの部分が壊れているのかを調べるには専門的な知識が必要になります。
素人がどうこうして改善する問題ではないので、早急に購入した家電量販店やお店、製造元のメーカーへのお問合せを行うことが肝心になります。
購入してからの年月にもよりますが、お店での保障に加入している場合、保証内で無料修理を行う事も出来ます。
メーカーの製品によっては、リコールのかかっている商品の可能性もあるので、メーカーへのお問合せを行うのも有効です。
どちらの方法にしても、冷蔵庫がすぐに治る可能性は極めて低く、修理が完了するまでに数週間~数か月かかる可能性もあります。
購入から長い年月が経過して修理をする為の部品がない場合もありますが、こうなると購入しかありません。
お取替えも視野に入れて動くと良いでしょう。
直冷式の冷蔵庫の場合、霜が付いており冷蔵庫が冷えない原因になっていることがしばしばあります。
使っている冷蔵庫がファン式の場合はこの項目は関係ありませんので割愛して頂いても大丈夫です。
直冷式の冷蔵庫の場合、冷蔵庫内を冷やすために霜が付いていると冷蔵機能が発揮されずに冷蔵庫内の温度が高くなってしまいます。
この場合、冷蔵庫内についた霜取りを行う必要がありますので、一度冷蔵庫内の食材を全て外に出して電源を切り、冷蔵庫内の霜取りを行います。
霜はつまるところ氷の塊ですので、ある程度時間が経過すると勝手に溶けてなくなりますが、早めに対応しないと冷蔵庫内が水浸しになってしまいますので、電源を切ってから30分程度経過したら、専用の霜取りヘラでごりごり氷を取っていきましょう。
最近の冷蔵庫には珍しいタイプの直冷式なので、あまりこの作業をみかける人は少なくなりました。
比較的小型の冷蔵庫で一人暮らしの方が持っている冷蔵庫などにありがちな問題なので、直冷式の冷蔵庫を使用している方は、定期的に霜の様子を確認するようにしましょう。
各メーカーの問い合わせ窓口になりますので、お使いのメーカーの窓口にお問い合わせを行い、症状を伝えましょう。
問い合わせ窓口:ハイアール商品音修理サービスの相談窓口
電話番号:0120-982-540
受付時間:9:00~17:30
問い合わせ窓口:修理サービスご相談窓口
電話番号:0120-778-292
受付時間:9:00~17:30
問い合わせ窓口:修理相談窓口
電話番号:0120-02-4649
受付時間:9:00~17:00
問い合わせ窓口:冷蔵庫 ご相談窓口
電話番号:0120-878-693
受付時間:9:00~18:00
問い合わせ窓口:お客様相談センター
電話番号:0120-3121-11
受付時間:9:00~17:00
問い合わせ窓口:ご相談センター
電話番号:0210-1048-76
受付時間:9:00~17:00
問い合わせ窓口:お客様相談センター
電話番号:0120-139-365
受付時間:9:00~17:00
冷えない冷蔵庫というのは、メーカー問わず比較的お値段の安い冷蔵庫にあります。
勿論、使い物にならないという訳ではないですが、価格の高い冷蔵庫と比べると冷蔵機能には差が付きやすいものです。
また、直冷式の冷蔵庫の場合は上記で説明した霜がついてしまう事が多々ある為、月に一回の霜取り掃除を行わないと、冷蔵が効きにくい状態になります。
霜取りを怠ると電気代の高騰に繋がったり、冷蔵庫の故障の原因にもなり得ますので、こまめに注意して冷蔵庫を見ると良いでしょう。
海外製品の小型冷蔵庫にありがちな冷蔵手法なので、購入前に知っておくと便利な知識でもありますよ。
修理を依頼する前に、購入したのが店頭であれば、購入した店舗への連絡を行いましょう。
購入履歴が残っている場合、購入時に長期間保証サービスを加入しているかどうかの確認が行えます。
同時に購入履歴から、購入した冷蔵庫の型番の判明ができれば、現在の修理可能な機種かどうかの判断がつきます。
購入したお店がインターネットでの購入の場合、各メーカーの問い合わせ窓口から、故障かも知れない旨を伝え、相談を行いましょう。
修理の場合、同じく購入した際の保証サービスの有無を確認したうえで対応が決定します。
もし、保証に加入していなかったり、保証期間が終了している場合、それはメーカー修理になります。
大がかりですが、一旦メーカーへ冷蔵庫を回収させてもらい、故障の原因を特定し修理を行う為の見積もりを作成します。
見積もりが使用者に届くころには、おおよその故障原因が判明していると思うので、修理金額と購入のどちらが良いのか?という部分で相談を行うと良いでしょう。
修理にかかる時間と費用については、メーカーによってまちまちです。
安いものだと、一部の部品交換のみで事足りる場合もあり、この場合は1万円以下の安価で済むことがあります。
修理の箇所が多かったり、冷蔵庫のメインの部分が故障している場合、大がかりな修理が行われます。
こうなってくると、関連する部品の一斉交換や、基礎となる重要な部品の交換に高額になるケースもあり、買い替えをした方が安上がりになるパターンも出てきます。
買い替えも一つの選択肢です。
仮に修理を終えたとしても、購入から長い年月が経っている冷蔵庫であれば、現在販売している冷蔵庫の方がはるかに性能がよく、省エネ性が高い所も評価の基準です。
高い金額を出して、維持費の高い冷蔵庫を持ち続けるよりも、修理と同額とそれ以上の金額でも最新型の冷蔵庫を購入することで、使用者へのメリットは大きいことでしょう。
古い冷蔵庫の処分方法についても、新しい冷蔵庫の購入と同時に回収依頼をかける事もできるので、配送業者に単品で依頼するよりも安価に済みます。
冷蔵庫も消耗品なので、長く使って愛着が湧くのも当然ですが、長年の仕事を務めた冷蔵庫に感謝を伝えて配送業者に送り出すのも一つ候補に入れておきましょう。
いかがでしたか?冷蔵庫の故障の原因と対処法についてご紹介いたしました。
冷蔵庫を買い替えることを検討している方、壊れているような症状が出ている方も、これを期に冷蔵庫の買い替えと正しい対処法を実践してみましょう。