18年間家電を販売してきましたので、その知識も含めて皆さんに解説できればと思います。
Written By IDE です
引っ越しの際に重くて、移動が大変な家電の1つの冷蔵庫。
引っ越しの際に冷蔵庫が絡んだ場合に注意する点や、引っ越し後に冷蔵庫の電源をいつ入れたらいいのかを解説してみました。
冷蔵庫は引っ越してからすぐに電源を入れたりすると、中の冷却ガスに影響が出てしまって冷えなくなってしまって使い物にならなくなってしまいます。
基本的に冷蔵庫の場合は、中の冷却ガスの補充はできないものなので、慎重に引っ越しの際には取り扱う必要が出てきます。
ガスが抜けてしまうと新しい冷蔵庫に買い替える必要が出てきてしまって、引っ越し費用の他に冷蔵庫の購入費用まで加算されたらたまりませんからね。
引っ越しの際の冷蔵庫の取り扱いや、注意点、引っ越し後電源はいつ入れたらいいのかを一緒に考えてみましょう。
引っ越し業者にお願いした場合は、引っ越し業者が冷蔵庫の移動もしてくれたうえに、引っ越し後の冷蔵庫の注意点も説明してくれる業者もあります。
さらには設置までしてくれるケースもありますが、冷蔵庫と洗濯機に関しては、配達の場合と設置の場合は、別料金が発生するケースが多いですので、事前に確認しておいたほうが無難ですね。
引っ越しをする地域間の距離にもよりますが、金額的に1万円から10万円まで、さらにはサイズによっても料金が変わってくることがあります。
さすがプロですので当然引っ越しの際に冷蔵庫には傷が入らないように当て布を角にしてくれて、下のほうには移動の際の振動を和らげるために緩衝材を敷くなどの対処をします。
できるだけ移動の際の振動が冷蔵庫に伝わらないようにしてくれて、設置や配達の際も傷が床や壁にもつかないように慎重に取り扱ってくれるというのはさすがプロならではの仕事ですね。
自分で運ぶ場合は、もし軽トラックを持っていないのであれば、状況によっては無理かもしれませんが、ホームセンターなどで借りて、トラックを利用して運んだほうがいいでしょう。
大きさによっては乗用車で運搬をする事も出来ますが、冷蔵庫が立った状態ではなく、斜めに入れられたりしている場合があります。
冷蔵庫の中には冷却ガスが入っており、冷蔵庫本体を斜めにしたりして運んだ場合には電源の入れ方によっては、冷蔵庫の中のガスが下手すると抜けてしまって、使い物にならなくなりますので、注意してください。
基本的に冷蔵庫を運ぶ場合に関しては、冷蔵庫が立ったままの状態で、理由は下のほうに記載していますが、冷蔵庫にできるだけ振動が伝わらないように考慮することが大切です。
引っ越しで冷蔵庫を使わなくなるということは中に入っている食材も処分が必要ということですよね。
中の食材や冷蔵物の処分も考えると、引っ越しの1週間前に冷蔵庫の電源を切ってから、冷蔵物の処分が確認できたら、ドアを開けたままにして丸1日ほったらかしにしておきましょう。
そうすると中についている氷や霜が完全に溶けてしまうので、今のうちに掃除をする事をお勧めします。
普段は掃除なんてとてもできる状態ではないですから、この際に掃除もまとめてしてしまいましょう。
中の氷や霜が溶けて水が出てくるので、水受け皿を取り出して、水をすてて乾燥させておきましょう。
冷蔵庫を運ぶ際に水が出てきて、冷蔵庫以外のものが水浸しになってしまう事も考えられます。
こうすることで、冷蔵庫を引っ越し前に前準備することができましたね。
引っ越し後の冷蔵庫を移動した際の、電源を入れる時間ですが、私の経験をお話しします。
私が過去に冷蔵庫を販売していた際には、遠方から冷蔵庫を購入しに来られるお客様もいらっしゃったので、大事をとってどのお客様にも24時間は冷蔵庫をそのままの状態でコンセントを抜いたまま保管するように伝えていました。
実際にネットで調べてみると、2時間や5時間など様々な時間の放置で大丈夫という回答が出てきますが、自分が2時間後に電源を入れてくださいと説明して冷蔵庫が冷えなくなって壊れた、とか言われたらたまりませんからね。
しかし差支えなければコンセントを抜いたまま、24時間放置しておいたら大丈夫なのは間違いありません。
冷蔵庫の中には冷却のガスが入っており、、移動の状態にもよりますが、ガスが引っ越しで冷蔵庫を動かした後に安定するまでは待つように伝えていました。
※先ほどの説明になりますが、冷蔵庫の移動の際にあまりにも振動が冷蔵庫に伝わってしまうと、ガスが安定するのが遅くなる他、ガスの抜けにもつながってしまって故障する可能性が高くなってしまうからです。
引っ越し後にすぐに冷蔵庫の電源を入れてしまうのは、故障の原因になるのでくれぐれもやめてくださいね。
引っ越し後に冷蔵庫が冷える時間は、冷蔵庫の容量などにもよりますが、最低でも10時間は中に詰めずにコンセントを入れたまま放置しておきましょう。
中に先に詰め物をしてしまうと、冷気の循環が悪くなってしまって余計冷えにくくなるためです。
外気温によって時間は左右されますので、5時間経過した位から、冷蔵庫の中の状態を確認するといいでしょう。
自分で冷蔵庫を引っ越しする際の、一番大事な注意点は、間違っても真横にして運ばない事です。
真横にする事は故障に直結してしまう一番の原因で中のガスどころか、ドアなどの周辺の状態にも影響してくるのでくれぐれもやめましょう。
引っ越しの際に自分で冷蔵庫を運ぶ際には大型家電になりますので、移動手段と人数が必要になってきますので、あらかじめスケジュールを段取りしておいたがいいでしょう。
冷蔵庫を引っ越しで運んだ先の住まいが賃貸住宅の場合も注意が必要です。
借りている部屋などの場合は傷が入ったりしてしまうと、後から解約して出ていくときに、修繕費用を請求されることもありますので、運ぶ際には気をつけて運ぶようにしましょう。
取り付けるスペースのサイズを前もって調べておきましょう。
いざ引っ越しで冷蔵庫を持ってきても、設置場所に入らないという事もないわけではありません。
これは業者に頼む場合も同じことで、メジャーなどで寸法を測っておきましょう。
前にも書いていますが、冷蔵庫などの大型家電の引っ越しの場合には、通常の引っ越し料金のほかに、移動料金や、特別料金として別料金が加算される場合がほとんどです。
洗濯機や冷蔵庫などの移動の料金に関してはトラブルを防ぐためにも、事前に見積もりを取っておくことが大事だと思います。
私の経験上は、配達というのは玄関先や、その部屋まで運ぶことを指します。
一方、設置というのは、冷蔵庫を置く場所まで運んで、あとは使うだけの状態にしてくれることをさします。
冷蔵庫の場合は洗濯機のように難しい設定や準備などもないので、部屋の中でも自分で動かせる余裕があれば、配達だけでも問題ないでしょう。
ここまで引っ越しをする時の冷蔵庫の移動に関して説明してきました。
引っ越しの時の冷蔵庫の電源はいつ入れるのかということや、冷蔵庫引っ越し後の注意に関してはわかっていただけたでしょうか。
簡単に移動ができそうな家電の1つですが、意外と難しいものだというのもわかっていただけたと思います。
冷蔵庫の電源を入れるタイミングにしてもそうですが、ちょっと間違えただけで故障の原因となってしまう事も多々あります。
昔の家電製品のように、操作や中身の構造が単純であるために長持ちをしたのと違って、今は操作や機能が充実している分中も精密になって、ちょっとしたことで故障につながっているのが事実です。
今後もし皆様が引っ越しをされ、冷蔵庫を動かす時この記事が役に立てるよう願っています。