スピーカーとイヤホン。音楽を聴く時、実際どちらが良いのか?

目次

音楽を聴く時、スピーカーとイヤホンどちらがいいのか考えてみました

スピーカー イヤホン

スピーカーとイヤホン(あるいはヘッドホン)、どちらが音楽を聴くのに適しているのか?この問題は昔からしばしば議論されてきました。どちらの派閥も一定以上存在し、どちらの意見にもきちんとした根拠があります。

個人的にはマイルドなスピーカー派閥ですが、皆様はどちら派ですか?今回はスピーカーとイヤホンの仕組みやメリット、デメリットを解説し、どちらが音楽を聴くのに適しているのか考えてみました。

スピーカーとイヤホンについておさらい

スピーカー イヤホン

まず、スピーカーとイヤホンは何が違うのか。確認の意味も含めて仕組みを考えてみましょう。

スピーカーとは

最も一般的なスピーカーは、電力と磁力を使って振動板を震わせ、その震えが空気に伝わることによって音を鳴らす仕組みになっています。この音を鳴らす装置をスピーカーユニットと呼び、そのままだと音が散ってしまうため側面と背面を箱で囲えば(簡単に言えば)スピーカーの完成です。

スピーカーユニットの数や仕組み、箱(エンクロージャー)の形状や大きさなどが音質に関わってきます。

最大の特徴は耳とスピーカーの間に距離があること、据え置きで使うことが想定されているため大きさをあまり気にしなくても良いことが挙げられます。

イヤホンとは

イヤホンやスピーカーも、音が出る仕組みは基本的にスピーカーと同じです。音が出るドライバーユニットの仕組みや数、形状や大きさによって低音が出やすいもの、高音に特徴があるものなどさまざまな特性に分かれます。

イヤホンの特徴として、スピーカーとは反対に大きさの上限がある程度決まっていること、耳との距離がほぼゼロであることが挙げられるでしょう。

スピーカーとイヤホンのメリット、デメリット

スピーカー イヤホン

ここまで、スピーカーとイヤホンの仕組みを簡単に解説し、違いを見てきました。極端に言えば、スピーカーとイヤホンの違いは、大きさと耳からの距離です。では、それぞれにどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

スピーカー

メリット

オーディオマニアの間では、「スピーカーこそ音楽を聴くのに最適」と言う意見がちらほら聞かれます。最大のメリットは空間的な制約がないことです。人間の耳はとても良くできていて、音の到達時間差や反射角度によって、音の場所をかなり細かく聞き取ることができます。

例えば映画館で2次元の映像を見ているのに、足音や存在感がまるで3次元のように立体的に感じられることがあるでしょう。これは左右の耳で聴こえる音のずれや大きさから、音の場所を脳内で擬似的に映像化しているためです。

耳との距離が遠いスピーカーは、こうした音の広がりや臨場感を感じ取りやすく、また構造的制約があまりないため、よりパワーのある大きなパーツをたくさん搭載することができ、結果的に音が豊かに響きやすくなります。

良いスピーカーになると音を聴くというよりも、音の中に自分がいるかのように錯覚します。まるでコンサートホールのような圧倒的臨場感こそが、スピーカーのメリットと言えるでしょう。

デメリット

反対にデメリットも存在します。まずは、音が干渉しやすいこと。次に騒音の問題、最後に予算の問題です。

スピーカーには良い音で聴くための最適な位置と角度があり、例えば左側に寄ると右側の音が聴こえにくくなり、角度を間違えると左右の音が打ち消しあって中音が消えてしまったり、低音が回ってこもって聴こえたりします。

耳に装着して音を聴くイヤホンと違って、スピーカーは固定されているため、最適な位置に自分が移動することになり、本当に良い音で聴きたければ行動範囲が限定されます。また、障害物の影響も受けやすく生活音などが気になって集中できないことがあります。さらに、高級オーディオになるほどある程度の音量を出さないと性能を発揮できない傾向があり、住環境によっては騒音問題が絡んでくるでしょう。

あるいは、こだわればこだわるほど予算がかかり、高級オーディオシステムを組むのに数百万円かかることがざらにあります。

イヤホン

メリット

イヤホンの全般的なメリットとして、遮音性が高いことと携帯性に優れることが挙げられるでしょう。

基本的に耳と音源の距離がゼロであるため、外部の音の影響を受けにくく、音楽に没入しやすくなります。騒音問題もスピーカーよりもかなり緩和されます。

また、音の指向性(進む方向)が集中しやすくなり、間に空間を挟まないため細かい音が非常に聴き取りやすくなります。音源製作で録音やミックス作業を行う際にイヤホンやヘッドホンを使用するのはこれが理由です。

さらに、小型のため外出先でも良い音で音楽を聴け、5000円前後で満足できる音質の製品が手に入る手軽さも魅力でしょう。

デメリット

最大のデメリットは音の聴き取りやすさとトレードオフ関係にある音空間の狭さです。スピーカーに比べて感じられる空間が狭いため、音像が平面的になりがちです。

イヤホンの形状によっては遮音性を下げ、音空間を広く取った種類もありますが、音漏れの問題が発生し、やはり臨場感ではスピーカーには敵わないでしょう。

もう一つの深刻な問題が、長時間使用での耳の疲れと圧迫感による即頭部周辺の痛みです。イヤーパッドやイヤーピースの形状を工夫することでかなり緩和されるものの、人によっては大きなストレスになるでしょう。

結論!スピーカーとイヤホンどちらで曲を聴くのがいいのか!

スピーカー イヤホン

状況による!

とても卑怯な答えが出てしまいました。「用途や使い方による」です。まとめるとスピーカーの強みが臨場感とダイナミズム、弱点が環境に依存しやすいことと予算です。一方でイヤホンの強みが音の聴き取りやすさと携帯性とコスパ、弱点が耳の疲労と音場の狭さです。

こう考えると、ある程度大きな音を出しても良い自宅で、座ってゆっくりと音楽や映画を楽しみたい場合はスピーカー、外出先でも音楽を聴きたい、あるいは音源製作などで細かい音を聴き逃したくない場合はイヤホンやヘッドホンと、状況に合わせて使ったほうがより快適に音楽を楽しめるでしょう。

【開発中】イヤホン型のスピーカー「INAIR」

現在開発中ですが、耳に入れるスピーカー「INAIR」というものがあります。

こう聞くと「それはイヤホンじゃないの?」と思いました。イヤホンの中でも音の広がりに優れたインナーイヤータイプの一種かと想像しましたが、どうやら違うようです。

密閉性に優れた音漏れの少ないカナル型であり、イヤホンの問題点でもある耳疲れを独自のイヤーピースで極力緩和し、さらにドライバーユニットを手前に配置した上で耳との間にわずかな空間を作ることで臨場感も演出する製品のようです。

これが実現すれば、スピーカーとイヤホンのメリットだけを組み合わせた正に夢のような製品になるでしょう。

音質部分についてはまだわかりませんが、期待したいと思います。

まとめ

スピーカー イヤホン

今回の記事では、スピーカーとイヤホンどちらが音楽を聴くのに適しているのか、という観点からそれぞれの違いやメリットデメリット、開発中の製品をご紹介し、「使用状況による」という平和的な結論に落ち着きました。

好みの違いはあるにせよ、それぞれの強みを理解すれば、さらに良い音環境を作ることができるでしょう。

皆様もぜひ、より深く音楽を味わってみてください。

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アメ フラシ
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