ワインを保存するにはワインセラーが一番ですが、それなりの値もすることからワインセラーを持っていないという方もいますよね。
それではワインセラーを持っていない方はワインを保存することはできないのかと言うとそうでもありません。
誰でも持っているであろう冷蔵庫でもワインを状態の良いまま保存することが可能なのです。
そこで今回の記事ではワインと冷蔵庫について
「ワインを冷蔵庫で保存したい!保存方法や賞味期限」
という内容でお届けしていきます。
ワインセラーはないけど良い状態のまま、美味しくワインを飲みたい。
そんな方はこの記事で紹介する冷蔵庫でのワインの正しい保存方法を参考にしてみてください。
ワインを保存するのはワイン専用の保存場所であるワインセラーでないと味や風味が落ちることになってしまう。
ワインは非常に傷みやすく、温度や環境によりその味を変化させることもあることからそのように思ってしまっている方は多いのではと思います。
もちろんワインセラーがあるならワインセラーで保存することが一番ですが、実は冷蔵庫でも正しい保存方法を知っていれば味を劣化させること無く保存が可能です。
よってワインは冷蔵庫でも保存しても良い、良い状態のまま保存することができるということになります。
ただ、ワインを冷蔵庫で保存しても良い、というのは正しい保存方法を知っている場合に限ります。
なのでここまで読んで、ワインは冷蔵庫に入れておいてもいいんだと思ってすぐに実行しないでくださいね。
ワインを冷蔵庫で保存しようと考えている方は必ず下記で紹介する、保存方法等を読んでおきましょう。
それでは今回の記事の本題であるワインを冷蔵庫で保存する方法について、開封後と未開封それぞれのケースで紹介していきます。
開封済みのワインを冷蔵庫で保存するには普通に冷蔵庫内での保存でOKです。
ただし、冷蔵庫内で保存しているとは言え、開封済みであることからワインの香りも抜けますし、味が劣化することは事実としてあります。
開封済みの場合は未開封のワインよりも意識して早く飲み干すようにしてください。
未開封のワインを冷蔵庫で保存するには冷蔵庫内ではなく野菜室で保存しましょう。
これは冷蔵庫内よりも野菜室の方が温度や湿度が少し高く、なおかつ振動も少ないことからワインを保存する環境としては適しているからです。
ワインは飲み物であるため、冷蔵庫内に保存してしまう方が多数だとは思います。
しかしそれだと少なからずワインに対し悪影響を与えているということを覚えておいてください。
ただし、野菜室をよく使用するという方はワインが頻繁に動くことも意味しますのでこの限りではありません。
そういった方は、ワインを数枚の新聞紙で巻き、冷蔵庫のできるだけ奥に置きましょう。
※新聞紙で巻くのは冷蔵庫内を照らす光を遮るためと、湿度維持のため
野菜室が無い冷蔵庫を使用しているという方もこちらの方法を参考にワインを冷蔵庫で保存してみてはいかがでしょうか。
ワインは冷蔵庫でも充分に保存できるとはいえ、保存するにあたり注意点が無いわけではありません。
ということで下記よりワインを冷蔵庫で保存する場合の注意点について紹介していきます。
ワインを冷蔵庫で保存する場合の注意点として一つ目に挙げられるのが「ワインを瓶のまま保存しないこと」です。
こちらはワインが未開封である時に気を付けなければならない点なのですが、未開封のワインをそのまま裸の状態で保存するとコルク部分が乾燥してしまう可能性があります。
コルクが乾燥してしまうとワインがきちんと開封できなくなる可能性の他、コルクを取る際に内部に入り込んでしまう可能性もありますよね。
よって、ワインを瓶のまま保存しないことが注意点に挙げられます。
それでは具体的にどのように保存すればいいのかと言うと、可能であれば冷蔵庫の野菜室又は冷蔵室で寝かせるように保存してください。
この場合ですと瓶のまま保存してもらっても構いません。
それが難しい場合はワインのコルク部分をラップで巻き、ゴムで止めてなおかつワイン全体を新聞紙でぐるぐる巻きにしておきましょう。
こちらの方法でもワインのコルクの乾燥を防ぐことができます。
ワインを冷蔵庫で保存する場合の注意点として二つ目に挙げられるのは「熟成したワインは素早く飲むこと」です。
熟成したワインを開封した場合は素早く飲み干すことをおすすめします。
というのも熟成したワインはそうでないワイン以上に時間が経つごとに味に変化が出てくるからです。
早いもので2、3日で味に変化が出てきてしまうので、そういったワインを開封した際はできる限りその日のうち、遅くとも2日以内程度に飲み干すようにしましょう。
冷蔵庫で保存しているワインを劣化から防ぐ方法について次に紹介していきます。
冷蔵庫保存のワインを劣化から防ぐには「ワインを熟成させないこと」が大事となります。
やはり冷蔵庫はワインの保存環境として一番適している場所と言うわけではないことからか、熟成は進みません。
実際に10年冷蔵保存したワインを飲んだところ、味が特に変わっていなかったという例もあります。
よって長期間熟成させてさらに美味しくする、ということは冷蔵庫という保存環境の場合では難しいと言えます。
せっかく長期間我慢したのに味が特に変わっていないどころか保存環境が悪かったのか味が劣化している、とがっかりすることを防ぐためにも冷蔵庫を使用しての熟成は控えましょう。
冷蔵庫保存のワインを劣化から防ぐには「季節や環境により保存方法を変える」ことも大事です。
というのも、夏の暑い時期であれば冷蔵庫での保存も適しているといえるのですが、冬の寒い時期の場合は冷え過ぎにより味が劣化することもあるのです。
なので夏場はワインを冷蔵庫で保存、冬場は冷蔵庫ではなく暖房が無い場所かつ冷えすぎていない場所に何か箱に入れた状態で保存、という風に季節により保存環境を使い分けましょう。
ただし、冬場に凄く気温が下がる地域の場合は逆に冷蔵庫の方が温度が高いこともあります。
そういった場合は冬場でもワインを冷蔵庫で保存しましょう。
冷蔵庫でワインを保存すると冷たいワインを飲むことができます。
しかし冷たい方がおいしいかどうかはワインの種類にもよることはご存じでしょうか。
例えば赤ワインなんかは冷やしすぎると渋さが際立つとよく言われていますし、その反面スパークリングワインなんかは冷やしすぎた方が美味しいとよく言われています。
よって実は何でもかんでも冷蔵庫で保存するのが正解というわけではなく、ワインの種類に応じた保存方法を行うことが重要となってくるのです。
今回の記事でワインの保存方法を紹介しましたが、あくまでも一例として捉えていただき、それぞれのワインに合った方法で保存してより美味しい状態でワインを楽しみましょう。
参考元:SUNTORY
ワインを冷蔵庫で保存する方法について再度まとめると以下のようになります。
これらの方法と注意点を参考に、ワインセラーが無いのであれば無いなりに工夫してワインを保存しましょう。
ちなみにですが、ワインを冷蔵庫で保存すると味が劣化するとはよく言われていますが、実際に実験してみたところ劣化とまで言える変化はなかったという情報もあります。
風味などの変化はあるものの味自体に大きな変化はないとのことなので、ワインに対し凄くこだわるという方でもない限りは冷蔵庫保存で十分なのかもしれませんね。
ぜひ、自分らしくワインを楽しんでみてください!