ご飯のおともや酒の肴など、ぬか漬けは一度ハマったらやめられない魅力がありますよね。ぬか漬けを冷蔵庫に保存しておくことができれば、ぬか漬けを冷たいまま食べることもできますが、本当にだいじょうぶなのでしょうか。
実はぬか漬けを冷蔵庫に保存することで、たくさんのメリットが生まれるのです。
手間はかからないのか、冷蔵庫に匂いが充満しないのかなど気になる点もあるでしょう。そこで今回は、ぬか漬けを冷蔵庫に保存するメリットや注意点についてお伝えしていきます。
ぬか漬けを冷蔵庫で保存することが可能というだけでなく、ぬか漬けを冷蔵庫で保存するメリットもたくさんあります。
最大の特徴は菌の活動が鈍くなるということでしょう。そのため
といったメリットが期待できるのです。冷たいぬか漬けが食べたいという方も、冷蔵庫から出せばすぐに食べられますよね。
常温で保存するよりも手間がかからないので、初心者の方でも手軽にぬか漬けを始められるでしょう。
しかしぬか漬けを冷蔵庫で保存するのは、メリットばかりというわけでもありません。
菌の活動が鈍くなるということは、ぬか漬けで必要な乳酸菌の活動も鈍るということ。ぬか漬けを冷蔵庫で作るためには、常温よりも2~3倍の時間がかかるのです。
冷蔵庫の中が臭くなってしまうのではないかという不安もつきまといますよね。
ぬか漬けを冷蔵庫で保存するといっても、やはりただ入れっぱなしというわけにはいきません。ぬか漬けを美味しいままいただくために、ぬか漬けを冷蔵庫で保存する方法をお伝えしましょう。
ぬか漬けを冷蔵庫に入れておくと菌の活動が鈍くなりますが、まったく活動しないわけではないので雑菌も少しずつ繁殖していくことになります。
雑菌の繁殖を防ぐために、2日に1回ほどぬか床をかきまぜるようにしましょう。
乳酸菌は空気が大の苦手。しっかりと手でおさえて平らにならし、ぬか床の中の空気を抜いておきましょう。
容器の外側やふたなどについてしまったぬかはカビの原因となります。きれいな布巾などでしっかりふき取っておきましょう。
容器のふたさえきちんと閉めていればぬか漬けの臭いはさほど漏れません。すき間を作らないよう、きちんとふたを閉めましょう。
ぬか漬けを冷蔵庫に保存するにあたって、注意しておいた方がよいという点をお伝えしていきます。
冷蔵庫内は低温であるため、乳酸菌の活動が低下します。つまり発酵するのに時間がかかるというわけです。
ぬか漬けの美味しさの元は、発酵した乳酸菌。
あらかじめ常温でぬか床を熟成させておくのもいいですが、市販の熟成ぬかを使うのが手軽でいいでしょう。
乳酸菌の発酵を促進させるため、1週間に1日程度の割合でぬか漬けを冷蔵庫から出して常温に置いておきます。
冷蔵庫で低下した乳酸菌の発酵を促し、美味しいぬか漬けを長く味わうことができるでしょう。
ぬか床やぬか漬けは、冷蔵庫でどれくらい保存できるのでしょうか。
ぬか床はきちんとかきまぜるなどの手入れをしていれば、非常に長い期間保存しておくことができます。しかも冷蔵庫に保存しておけば、手入れの回数も少なくてすむでしょう。
旅行や出張など長期間手入れができない場合は、塩で大量に覆ったりジップロックで密閉して冷凍保存しておくという方法もあります。
ぬか漬けを冷蔵庫に保存したときの賞味期限は、野菜の種類によっても変わりますがおよそ2~3日程度といわれています。ぬか床は非常に長くもちますが、中の野菜はぬか床から取り出してしまうと急速に劣化が始まってしまうのです。
冷蔵庫の中でも温度の低い野菜室に入れておけば、より長持ちするでしょう。
とはいえぬか床から取り出したぬか漬けは、できれば美味しいうちに食べてしまいたいですよね。
ぬか床やぬか漬けを冷蔵庫で保存するとき、どうしても冷蔵庫の中に匂いが充満してしまうのではないかというのが本音ですよね。では実際のところはどうなのでしょうか。
ぬか床は容器にきちんとふたをしておけば、冷蔵庫に匂いが充満することはまずありません。しかし氷は匂いを吸着しやすいという特徴があるため、一緒に置いておかないことをおすすめします。
ぬか床から取り出したぬか漬けも、ぬかをきちんと落としておけば問題ないでしょう。万全を期してラップやジップロックで密閉しておけばバッチリです。
ぬか漬けを冷蔵庫で作るときにおすすめの商品を紹介しましょう。
とても安価で扱いやすいぬか漬け容器です。冷蔵庫の中に匂いが漏れることもあまりないようですね。
いわゆるアイデア商品というものですね。容器が二層になっており、底の部分から自然に水分が排出される仕組みになっています。
排出された水分は野菜のうまみが含まれているので、捨てずにぬか床に戻すのもいいみたいですよ。
ふたを閉め忘れて冷蔵庫に匂いを充満させてしまった方、臭いに敏感でやっぱり冷蔵庫の匂いが気になるという方は脱臭機を使いましょう。
そんなに高価なものでもなく、また単3電池3本で3か月持続できます。
ぬか漬けを冷蔵庫で作ると手間がかからずラクチンです。ここでは冷蔵庫でぬか漬けを作る方法をお伝えしていきましょう。
とりあえずこれだけあればOKです。
容器はかきまぜやすいよう、深さのあるものを用意します。かきまぜるときは手でかきまぜてもいいのですが、しゃもじを使えば手に匂いもつきませんし、容器の中をまんべんなくかきまぜることができますよね。
1.容器に市販の熟成ぬか床を入れます
2.ぬか床の中に空気が残らないよう、ぬか床を平らにならします
3.ぬか漬けにしたい野菜をよく洗って、水気をふき取ります
4.野菜を塩でこすります
5.ぬか床に野菜を埋め込みます
6.冷蔵庫に入れます
これで完了。なんとも手間いらずですよね。
ぬか床に水分や空気を残さないことを常に心がけましょう。ぬかに水分が残るとぬか床が痛む原因になりますし、空気が残るとぬか漬けの発色が悪くなってしまいます。
野菜を漬けるときはぬか床に穴をあけて入れるのではなく、上からギュッと押しつけるように埋め込んでしまいましょう。またかきまぜるときと同様に平らにならすことで、ぬか床に残った空気を逃がすことができます。
また先ほど紹介した水抜きができる容器を使えば、容器の底から自然にぬか床の水分を抜くことができてラクチンですよね。
さて、ぬか漬けを冷蔵庫で保存するメリットや注意点についてお伝えしてきました。
やはり一番のメリットは手間がかからないということでしょう。ハマるとやみつきになるぬか漬けですから、冷蔵庫を利用して気軽に楽しみたいですよね。