これまで我が家では筆者が一人暮らしの頃に購入した全自動洗濯機を使用していたのですが、昨年妻からの要望により乾燥機能付き縦型洗濯機に買い替えました。
買い替えるまで縦型洗濯機に乾燥機能が付いている製品があることを知らず妻から聞いた時は驚きました。
今は雨の日に洗濯物を乾かすのに乾燥機能を使用しています。
この記事では、縦型洗濯機に乾燥機能は必要なのかについて、乾燥機能付き縦型洗濯機のメリットとデメリット、縦型洗濯機の乾燥機能とドラム式洗濯機の乾燥機能の違いをご説明するとともに、おすすめの乾燥機能付き縦型洗濯機を5台ご紹介します。
以前は、衣類などを室内で乾燥させるには、洗濯機とは別に衣類乾燥機を購入する必要がありました。
近年では、高層マンションが増え安全面から屋外に洗濯物を干せない環境や、花粉の飛散が気になる日が増えてきました。
上記のような住宅環境や屋外環境を考慮すると、室内で衣類を乾燥させる手段が求められます。
衣類乾燥機やドラム式洗濯機は、縦型洗濯機以上に設置するスペースを必要となります。
乾燥機能付き縦型洗濯機は、住宅環境、屋外環境、設置スペースを考慮した製品と言え現代においてますます必要性が高まっているといえるではないでしょうか。
洗濯物が屋外に干せない雨の日や、洗濯物が乾きにくい冬、前述した高層マンションなどの屋外に洗濯物を干せない環境にお住まいの場合でも、乾燥機能付き縦型洗濯機であれば天候やお住まいの環境にかかわらず洗濯物を乾かすことができます。
乾燥機能が無い場合、洗濯した後で洗濯物を干す手間がありますが、乾燥機能付き縦型洗濯機だと、洗濯した後で洗濯槽の中で洗濯物を乾燥させるので、洗濯物を干す手間がなくなり家事の負担の軽減や時間短縮になります。
屋外に洗濯物を干した場合、環境によって洗濯物に花粉が付着したり、排気ガスにふれることになります。
乾燥機能付き縦型洗濯機であれば、洗濯機の洗濯槽の中で洗濯から乾燥までできるので、花粉や排気ガスを気にする必要がありません。
また、乾燥機能付き縦型洗濯機は洗濯槽を乾燥する機能を備えているので、カビの繁殖を抑えニオイを抑制することができます。
ドラム式洗濯機よりサイズが小さく、従来の縦型洗濯機と同じくらいのスペースに置ける製品が多数販売されています。
ドラム式洗濯機に比べて価格が安い製品が多く、洗濯容量が少ない小さいサイズの乾燥機能付き縦型洗濯機も販売されています。
縦型洗濯機は、水流と遠心力によって衣類をこすりあわせて洗濯を行います。ドラム式洗濯機よりも洗浄力が高く洗濯物をまとめて洗っても汚れがよく落ちますが、衣類同士をこすりあわせて洗うため洗濯物への負担がかかりやすいというデメリットがあります。
乾燥機能付き縦型洗濯機による乾燥は、遠心力を利用して洗濯物をかき回しながらヒーターによって熱した温風を当てて行います。
この方法の場合、洗濯槽の側面に洗濯物が張り付いてしまい空気が通りにくくなるため乾燥に時間がかかってしまいます。
その他、ドラム式洗濯機での乾燥と比べるとシワになりやすいのもデメリットです。
しかし、各メーカーともにシワになりにくい機能などを付けてシワ対策を行っています。
ドラム式洗濯機では、ヒーター乾燥タイプの製品と、洗濯機の中を除湿して低めの温度で乾燥させるヒートポンプ乾燥タイプの製品があります。
縦型洗濯機では、今のところヒーター乾燥タイプの製品のみのようです。
ヒートポンプ乾燥タイプの洗濯容量10kgのドラム式洗濯機の洗濯から乾燥までにかかる電気代は約16円ですが、ヒーター乾燥の縦型洗濯機では3倍以上の約50円の電気代がかかります。
乾燥機能付き洗濯機の乾燥方法は、主に「ヒーター乾燥」と「ヒートポンプ乾燥」の2種類があります。
この2つの乾燥方法の違いについて説明します。
縦型洗濯機に採用されているヒーター乾燥は、これまでの乾燥機能付き洗濯機で主流となっていた乾燥方式ですが、前述したようにヒートポンプ乾燥に比べて電気代がかかります。
ヒーター乾燥の場合、洗濯機内にあるヒーターで熱した温風で洗濯物を乾燥します。
そして、洗濯物から発生する水蒸気を冷やす際に水を使用します。
乾燥させる際の温度が非常に高く、乾燥の途中で洗濯機のふたを開けることはできません。
ヒーター乾燥は一部のドラム式洗濯機でも採用されています。
ドラム式洗濯機に採用されているヒートポンプ乾燥は、2005年から採用されている新しい乾燥方式で、ヒーター乾燥と比較して電気代がかからないため注目されています。
ヒートポンプ乾燥は、加熱器で温めた温風と冷却器で冷やした冷風を洗濯槽の中で循環させることで洗濯物を乾燥させます。
ヒーター乾燥と比較して乾燥の際に使用する温風の温度が低いため、洗濯物に負担がかかりにくいです。
熱効率も高く、省エネ性が高いのがメリットですが、ドラム式洗濯機は設置スペースと高価格がネックとなっています。
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この製品のおすすめポイントは、「ビートウィングX(エックス)」機能によって、洗濯物を舞い上げながら乾燥させることで洗濯物がよく広がり、乾きムラや乾燥ジワを抑えてふんわり早く乾燥できる点です。
日立は昔からモーターに定評のあるメーカーで、筆者も日立の乾燥機能付き縦型洗濯機を使用していますが、運転音がとても静かです。
洗濯脱水容量:8.0kg
乾燥容量:4.5kg
本体サイズ:幅(排水ホース含む)610×奥行635×高さ1,040mm
設置可能防水パン:内寸奥行540mm以上
参考元:メーカーホームページ
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この製品のおすすめポイントは、付属のハンガーに吊るして乾燥・消臭できるシャープ独自の機能「ハンガー乾燥」が搭載されている点と、同じくシャープ独自の機能であるプラズマクラスターで、ハンガーにかけた頻繁に洗えない衣類やニオイの気になるブーツなどを消臭・除菌できる点です。
洗濯脱水容量:11.0kg
乾燥容量:6.0kg
本体サイズ:幅(排水ホース含む)600×奥行650×高さ1,050mm
設置可能防水パン:内寸奥行540mm以上
参考元:メーカーホームページ
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この製品のおすすめポイントは、乾燥終了後の放置によるシワを低減するため、乾燥終了後ふたを開けるまで5分ごとに約2時間、パルセーターを自動で回転させる「ふんわりキープ」機能を備えている点です。
なお、ふんわりキープ機能はボタン操作により設定を解除することができます。
洗濯脱水容量:8.0kg
乾燥容量:4.5kg
本体サイズ:幅(排水ホース含む)599×奥行648×高さ1071mm
設置可能防水パン:内寸奥行540mm以上
参考元:メーカーホームページ
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この製品のおすすめポイントは、業界で初めて「ウルトラファインバブル洗浄」を搭載した点です。
「ウルトラファインバブル洗浄」とは、洗濯水の中に発生させたナノサイズの100億個のウルトラファインバブルと呼ばれる泡が、洗剤を繊維の奥まで運んで汚れを落とすことができる洗浄方法です。
乾燥機能は、空冷除湿による乾燥方法が採用されていて、乾燥とともに除菌・消臭できるコースを備えています。
洗濯脱水容量:9.0kg
乾燥容量:5.0kg
本体サイズ:幅(排水ホース含む)614×奥行628×高さ1048mm
設置可能防水パン:内寸奥行510mm以上
参考元:メーカーホームページ
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この製品のおすすめポイントは、洗濯脱水容量10.0kgの大容量ながらも実売価格10万円以下という低価格である点と、一緒に洗って乾燥したくない衣類を取り出せる「乾燥まっててコース」や、洗濯槽を回さないで乾燥する「静止コース」など、乾燥機能が充実している点です。
「静止コース」では、型くずれする衣類やぬいぐるみ・靴なども乾燥できます。
洗濯脱水容量:10.0kg
乾燥容量:5.0kg
本体サイズ:幅(排水ホース含む)616×奥行625×高さ1010mm
設置可能防水パン:内寸奥行505mm以上
参考元:メーカーホームページ
乾燥機能付き縦型洗濯機で洗濯から乾燥まで一気に行いたい場合は、乾燥容量の範囲内で稼働させる必要があります。
縦型洗濯機、ドラム式洗濯機のいずれも乾燥機能付き洗濯機の乾燥容量は、洗濯脱水容量よりも小さいので購入の際は注意してください。
乾燥機能付き縦型洗濯機は、ポンプのフィルターやパイプの穴に汚れがべったり付いてしまうと故障につながります。
こまめなお掃除とともに、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。
また、こちらの記事では、おすすめの縦型洗濯機についてランキング形式で紹介しております。ぜひ、縦型洗濯機の購入を悩まれている型は、ぜひ合わせてご覧ください。