食品は何でも基本的に冷蔵庫で保存するという方が多いと思いますが、ハチミツを冷蔵保存するかどうかは迷ってしまうのではないでしょうか。
とろりとしているのがハチミツの醍醐味でもありますが、冷蔵庫で保存すると固くなってとろみがなくなってしまいそうですし。
そこで今回の記事でははちみつと冷蔵庫について
「はちみつは冷蔵庫で保存してはいけないの?冷蔵庫で保存してはいけない理由をご紹介!」
という内容でお届けしていきます。
はちみつを冷蔵庫で保存してもいいのかどうか悩んでいる方はぜひこの記事を読んでみてくださいね!
まず結論をお伝えしておくと、はちみつは冷蔵庫では保存してはいけないと言われています。
それではなぜはちみつは冷蔵庫で保存してはいけないのかの理由について下記より紹介していきます。
はちみつを冷蔵庫で保存してはいけない理由の一つ目は「結晶化するため」です。
はちみつはその成分のほとんどが糖分で構成されているのですが、それ故に冷蔵庫などの冷たい場所、冷える場所で保存してしまうと、結晶化してしまいます。
そのため、はちみつは冷蔵庫では保存してはいけないと言われています。
はちみつは常温保存でも保存できる食品であるため、できる限り冷蔵庫では保存しないようにしましょう。
はちみつを冷蔵庫で保存してはいけない理由の二つ目は「醗酵する恐れがあるため」です。
はちみつを冷蔵庫で保存しているだけではもちろん醗酵は進みません。
が、はちみつを冷蔵庫から取り出し、使用すると少なからず結露が発生することが予想できます。
となるとはちみつ内に水分が入り込んでしまうわけですが、はちみつに水分が入り込んでしまうと醗酵する恐れがあるのです。
ちなみにですが、はちみつの醗酵というのは糖度が一定以下にまで下がることで発生します。
なので、水が入り込むと醗酵が進むというのは水によりはちみつの糖度が下がってしまうために起こると考えられます。
醗酵してもはちみつを食べられなくなることはありませんが、酸味が強くなったりと、はちみつの味が低下することは事実としてあります。
美味しくはちみつを食べたいのであれば、結露の発生を防止するという意味でも、冷蔵庫保存は控えた方が良いでしょう。
はちみつを冷蔵庫で保存してはいけない理由の3つ目は「はちみつが使用しづらくなるから」です。
はちみつと言うと料理に使用したり、パンに塗って使用したりと汎用性の高い食品の一つですが、上記でも紹介したように冷蔵庫で保存すると結晶化します。
結晶化するということは単純に考えて固くなることを意味していますから、普段通りに使用するのはまず難しいでしょう。
もちろん元の状態に戻す方法もありますが、時間がある程度必要になるため、いらない手間がかかることになります。
朝の忙しい時間に結晶化したはちみつを元に戻して使用する、なんて時間も中々無いでしょうから、はちみつが使用しづらくなることが冷蔵庫で保存してはいけない理由の一つとして挙げられるのです。
以上がはちみつを冷蔵庫で保存してはいけない理由となります。
冷蔵庫で保存し、結晶化しても下記でも紹介する対処法を用いれば元に戻すことは可能です。
なので、絶対にはちみつを冷蔵庫で保存してはいけない、ということもありませんが少なくとも推奨されていることではないということは覚えておきましょう。
上記ではちみつを冷蔵庫で保存すると結晶化する、又は醗酵すると紹介しましたが具体的にどういった状態となるのか想像しがたいですよね。
そこで、はちみつを冷蔵庫で保存すると具体的にどうなるのか、下記より紹介していきます。
はちみつを冷蔵庫で保存することで起こる結晶化ですが、具体的にどういった状態になるのかと言うと、以下のようになります。
要は白い粒粒ができて、固まるということですね。
こうなった以上はそのままの状態では食べることは難しいでしょう。
はちみつを冷蔵保存することには気をつけてください。
ちなみに、なぜはちみつを冷蔵庫で保存すると白い粒粒ができて固くなるのかというと、はちみつに含まれているブドウ糖が原因であると言われています。
なので、何か悪い成分が作用しているというわけではなく、正しい対処法を取れば品質を落とさず、はちみつを食べることが可能となります。
はちみつを冷蔵庫で保存し、結露が発生することにより起こり得るはちみつの醗酵。
具体的には以下のようになります。
上記で紹介したようなはちみつの結晶化では味や風味に特に影響は与えませんが、醗酵となると話は別です。
はちみつの匂いや味にあまり良くない影響を与えてしまいます。
食べても問題があるわけではありませんが、味が落ちることは事実としてあるでしょうから、はちみつを冷蔵庫で冷やすことは控えましょう。
それでははちみつを冷蔵庫で保存してしまい、結晶化してしまったはちみつを元の状態に戻すにはどういった方法があるのか。
最後にこちらの点について紹介していきます。
はちみつを冷蔵庫で冷やし、結晶化してしまった場合は以下のように湯煎を行いましょう。
45℃から60℃程度のお湯を鍋に入れ、その中にはちみつが入った容器、又はビンをフタをせずに入れます。
その状態のまま、はちみつをスプーンなどでかき混ぜつつ、30分から1時間ほど温めていれば完了です。
ただ、はちみつの量によっては結晶化から元に戻るまでもっと早く、もしくはもっと長く時間がかかることもありますのでご注意を。
そして結晶化した際の対処法としてこちらの方法を選択すれば、基本的にははちみつの味や風味などを劣化させずに済みます。
下記ではもう一つの結晶化したはちみつの対処法を紹介しますが、少なからずはちみつが劣化してまいますので、時間はかかってしまいますができる限りこちらの方法を選択するようにしてください。
はちみつを冷蔵庫で冷やし、結晶化してしまった場合には電子レンジで温めてしまうことも有効な方法です。
どれくらいの時間温めれば良いのかということについては、温めるはちみつの量にもよるため、10秒間隔で温めるなどするようにしましょう。
しかしこちらの方法で結晶化したはちみつに対処してしまうと、上記で紹介したように味や風味、そして色合いなどに悪影響を与えてしまいます。
別に食べられなくなるわけではありませんが、はちみつを美味しく食べたいのであれば、上記で紹介した湯煎を行うようにしてください。
ただし、湯煎にはある程度時間がかかってしまいますので、時間がない場合には電子レンジを用いるなど対処法を使い分けるといいかもしれませんね。
はちみつを冷蔵庫で保存すると結晶化といって白い粒粒ができたり白く固くなってしまいため保存してはいけないと言われています。
また、はちみつを普段の食事や料理の際に使用しづらくなりますし、結露の発生により醗酵の可能性もあることから、こちらの点から見ても冷蔵庫では保存しない方が良いでしょう。
冷蔵庫ではちみつを保存するか否かは個人の自由ですが、推奨はされていないということは覚えておいてください。
とはいえ、冷蔵庫で保存し結晶化してしまったはちみつでも湯煎や、味や風味が落ちますが電子レンジを用いることで元に戻すことは可能です。
そういった事態に遭遇した時のためにもこれらの対処法については覚えておいてはいかがでしょうか。