さつまいもを室温保管したら発芽してしまった。しかし、冷蔵庫に入れたら低温障害を起こしてしまった。というような経験を持っています。このような自己の経験をもとにこの記事を執筆しました。
Written By えどう タロー
こんにちは、えどうです。
おかずからスイーツの材料まで幅広く活躍する、さつまいも。皆さんはどう保管していますか?
「常温で保管していたら、芽が生えてきていて凄いことになった」という経験がある方も多いと思います。
では、さつまいもはどうやって保管したら良いのでしょう?
さつまいもを冷蔵庫で保管しても良いのでしょうか?
結論を先に言いますと、さつまいもを冷蔵庫で保管してはいけません。
なぜさつまいもを冷蔵庫で保管してはいけないのか、その理由を述べます。
さつまいもはメキシコなどの温かい地域を原産とする植物です。
このため、最適な保存温度は12度〜15度といわれています。
このため、冷蔵庫の中はさつまいもにとって温度が低すぎるため、冷蔵庫の温度にさつまいもが順応することができず、傷んでしまいます
最悪の場合、腐ってしまいます。
さつまいもは水分がついてしまうと、その部分から傷んでいきます。
室温状態の袋入りさつまいもを冷蔵庫に入れると、
袋が結露することがあり、結露した部分からさつまいもに水滴が付着することで、その部分はどんどんと傷んでいってしまいます。
「冷蔵庫に保管すると傷む、というけれど室温で保管すると芽が生えてしまう」ということもありますよね。
そこで、やむを得ず冷蔵庫で保管する場合の方法についてご紹介します。
さつまいもを冷蔵庫で保管する場合は、野菜室に入れましょう。
野菜室は通常の冷蔵庫部分よりも温度が高めに設定されており、
野菜の低温障害を和らげることが可能です。
冷蔵庫で保管する場合、新聞紙に包むことによって、さつまいもの温度低下を和らげることができます。
また、さつまいもの湿気を適度に保ち、さつまいもそのものが濡れることを防いでくれます。
さつまいもを冷蔵庫で保存した場合、おおむね1週間〜1ヶ月程度が
賞味期限といわれています。
冷蔵庫に保管している間に、下記のことが起きたら、そのさつまいもは食べられないと考えた方が良いでしょう
- 異臭がする
- 外見で黒い部分がかなり多くなっている
- カビが生えている
一方、冷蔵保存していた見た目が綺麗なさつまいもを切ったときに現れる黒い部分は食べても問題ないので安心して下さい。
正しい保存方法でさつまいもを保存した場合、
およそ3ヶ月〜半年程度保存することが可能です。
では、その保存方法についてご紹介します。
ここまででさつまいもは冷蔵庫で保存しない方が良い。と解説してきました。では、冷蔵庫以外ではさつまいもはどこで保存するのが良いのでしょう?
さつまいもは冷蔵庫ではなく、キッチンの冷暗所に段ボールに入れたり新聞紙で包んで保存するのが良いでしょう。
新聞紙で包む理由は、さつまいもを保存するのに最適な湿度を維持するためです。さつまいもを保存する場合は、湿度を80〜90%に保つ必要があります。
なお、冷暗所であっても、部屋全体の気温が上がりすぎてしまう場合などは野菜室での保存をお勧めします。
あまりにも大量のさつまいもを入手した場合、土の中に埋めるという方法があります。
ただ、さつまいもをそのまま土の中に埋めてしまうと、芽が生えてきてしまいます。
具体的な保管方法としては、
①土にさつまいもをいれる穴をあける。
②その中に藁を敷き詰める
③藁に包まれるようにさつまいもを入れる
④藁の上におがくずやもみ殻を被せる
⑤最後に土を被せる
「え?冷蔵庫はダメだけど、冷凍庫はOKなの?」
と思われるかもしれませんが、さつまいもは加熱調理後であれば冷凍保存が可能です。
一度加熱してペースト状などにした後に冷凍すると、1ヶ月程度保管することが可能です。
ただし、若干風味が落ちますので、ご留意下さい!
勿論、さつまいもを調理前の段階で冷凍保存するのはNGです。
この記事では、さつまいもの保存方法について解説しました。
要点についておさらいします。
- さつまいもの冷蔵庫保存はNG
- さつまいもは冷暗所保存
- 気温が高い場合・夏などは野菜室で新聞紙に包んで保存
- 大量の場合は土の中で保存という手も
本記事の参考元:
- 野菜ナビ