引っ越し等によって、家庭で持っている冷蔵庫が不要になってしまうことがあります。家電の買取などで買い取ってもらえる場合もありますが、購入してから時間が経過している場合、買取してもらえないケースが多いと思います。買い取ってもらえない場合、自身で分解して処分するなどの処分方法を検討する必要があります。なるべく費用がかからず出来るのであれば、自身で分解することによって費用が抑えられないかを検討したいと思います。
壊れてしまった冷蔵庫が2階にあり、分解して家の外に出すというケースも存在するかと思います。その時は冷蔵庫を以下のように分解することができるケースもあるようです。
①電源プラグを抜く
まず電源プラグをぬきます。
②ドアの分解
冷蔵庫の上段におけるドアをドライバー等で分解していきます。
ネジ等がみつからない場合は、バールなどの工具で分解していきます。
③パーツの取り外し
カバーやパネルなどの簡単に取り外せるパーツについては外してしまいましょう。持ち上げるなどして取り外すことが可能です。
④切断可能な箇所の解体
グラインダーバールを用いて解体できる場所を分解していきます。
他にも電機製品の知識がある方の場合は、配線等を切断するようです。
これらの作業によって冷蔵庫を分解することが可能です。分解することによって2階から1階へ降ろし、外へ運ぶことが可能になります。
自分自身で分解する以外では、冷蔵庫を処分するにはどのような方法があるのでしょうか。以下で説明していきたいと思います。
まず冷蔵庫を処分する場合、家電リサイクル法に則って処分する必要があります。冷蔵庫等を分解する事によって使える部品を有効に活用する必要があります。
冷蔵庫を分解してリサイクルに出すまでにはいくつかの費用がかかります。ある程度共通してかかってしまう費用にはリサイクル費用、運搬費用がかかります。以下では、処分方法別にかかる費用について説明したいと思います。
冷蔵庫を買い換えた場合、古い冷蔵庫については新しい冷蔵庫を設置する際に引き取ってもらうことが可能です。その時にかかる費用はリサイクル費用と運搬費用が必要になってきます。費用の概算ですが、リサイクル料金と運搬料金で5000円近くかかってしまいます。
ヤマダ電機では、170L以下は
リサイクル回収料金 3,672円(税込)
収集運搬料 1,080円(税込)
171L以上は
リサイクル回収料金 4,644円(税込)
収集運搬料 1,080円(税込)
ヨドバシカメラでは、170L以下は
リサイクル回収料金 3,672円(税込)
収集運搬料 540円(税込)
171L以上は
リサイクル回収料金 4,644円(税込)
収集運搬料 540円(税込)
となっています。
他の家電量販店でも概ねこの程度の金額となっております。
新しく冷蔵庫を購入していない場合、①の方法は使用できませんが、家電量販店に依頼することによって①同様にリサイクル費用と運搬費用がかかってきます。こちらも料金の目処として5000円程度かかってしまうと思われます。また、冷蔵庫のサイズや住所、家電量販店などによって料金が変動します。
全国にある指定場所へ自身で持って行く方法です。持ち込んで引き渡すことで分解は担当者が行ってくれます。リサイクル費用はかかってしまいますが、①や②と異なり、運搬費用は不要になるためにその分コストを削減することができます。但し、自身で運ぶ必要があるため時間を要してしまうことがデメリットとしてあげられます。
自治体によっては回収センターを備えているところもあります。こちらに依頼した場合は①と②同様、リサイクル費用と運搬費用がかかってきます。また、センターがある自治体も限られているため、多くの方が利用できない可能性があります。
家の近所を定期的にまわってくる業者さんにいらなくなった冷蔵庫を回収してもらえることもあります。ですが、中には無料で回収すると言ったにも関わらず荷物を載せた時点で金額を請求されることもあります。さらに金額をとった上で分解してリサイクルせずに不法投棄する可能性も否めません。
きちんとした業者さんの場合は約束通り無料で適切に分解して処分してもらえるかもしれませんが、そうでない場合は依頼した側がきちんと処理しなかったと見なされるリスクがあります。
冷蔵庫が比較的新しく、傷や汚れが少ない場合には家電買取店にて冷蔵庫を買い取ってもらえることがあります。買い取りができた際は、分解等も必要ないのでリサイクル料金や運搬料金が不要になり、買取金額も受け取れます。新しい型の場合は、念のために家電買取店へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。
但し、古い型については、ほとんどのケースで買い取ってもらえません。
ヤフオクやメルカリなどのネットオークションで中古品を売買する人が増えてますので双方のニーズが合った場合、冷蔵庫等の大型家電も売買が成立する可能性もあります。但し、オークションでは大型のものは出品者や落札者が送料を負担する仕組みであるため成立しにくい傾向があります。また、出品者と落札者の間で商品に関して認識の違いが合った場合はトラブルになることもあるので注意が必要です。
当たり前ですが、成立した場合は分解の費用等必要ありません。
周りの人が必要としている場合は物を譲ることにより双方にとってメリットがあります。また最近では知人だけではなくネットを通じて不要品を譲ることができる仕組みも構築されています。まだ使えるものにたいして分解してしまうよりも必要な方にお譲りした方が環境上好ましい結果となります。
自身で冷蔵庫を分解して処分するには様々なハードルが存在します。分解することで大型ゴミに出せれば費用がおさえられるイメージがありますがなかなかそうはいかないようです。
冷蔵庫にたいしてコンプレッサーなどを分解すればよいのではないかと考える方もいると思いますが、実際に処理するにはただ分解するだけでなく特殊な処理が必要になってきます。
ですので分解し、リサイクル法に則って処理するためには家庭で行うことは困難であり専門の方にお願いした方がよいと思います。確かに運搬料金などの費用は決して安くはないですが、分解することで自身が大怪我をしてしまったら元も子もありません。
この記事では冷蔵庫を処分する方法等についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。
記事をまとめさせていただきますと、
①家電リサイクル法の対象に冷蔵庫が含まれており適切に分解する必要がある
②冷蔵庫を処分する際は、新規で冷蔵庫を購入した店に回収を依頼できる
③冷蔵庫を処分するには自信で解体業者へ持ち込むことで費用がおさえられる
④無料回収業者を利用する際は注意が必要
⑤ネットオークションなどを通じて不要となった冷蔵庫を譲ることもできる
⑥冷蔵庫を自信で分解することは絶対に無理ではないものの危険性などを考えるとおすすめできない
というものでした。
この記事をみていただいている方は冷蔵庫を自身で分解することで費用を抑えたいというご希望があると思いますが、冷蔵庫を分解するには特殊な技術や特殊な設備が必要です。
また、旧式の冷蔵庫の場合は、構造上分解をするには怪我を負ってしまう可能性があるなど大きなリスクを伴います。
そのため、冷蔵庫を処分するために搬出や配送に費用がかかってしまうこともありますが、必要経費として考える必要があります。
中には無料で回収してくれる良い業者さんがいる場合やネットを通じてほかの方に渡せることもありますので、そのときは是非活用したいものです。
最後に処分しなければならない冷蔵庫が新しい製品である場合は、きちんと処分する前に家電買取店にたいして見積もりをとっておきましょう。配送料やリサイクル料金がかからないばかりか買取金額まで受け取ることができる場合もあります。
最後に家から外へ冷蔵庫をだす必要がある場合は、バールやグラインダー等で分解することが可能です。ドアやパーツを取り外し、分解が可能な箇所について分解を行うことで外へ出すことが可能となります。
冷蔵庫を分解しようと考えている方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。