私自身がビールを凍らせたことは多くあります。その経験が皆様の役に立つようこの記事を作成しました
Written By IDE です
春から夏になって気温が上がってくる季節、ビールが好きな人は仕事から帰ってきて、ビールを飲むのが楽しみの一つという人は多いですよね。
仕事で疲れた後に飲む一杯は格別な味がして、特に夏なんかはたまらないほどビールをおいしく感じるものですよね。
そんな時、ついビールを冷やすのを忘れていたり、もっと飲みたくなるだろうと思って、早く冷やそうとビールを冷凍庫に入れて冷やす人が多いと思います。
私もそうですが、冷えてないビールはおいしくないので、冷たいビールでも冷凍庫に入れてさらに冷やしたいほうで、冷凍庫に入れてビールを冷やすことがよくあります。
ビールを冷凍庫に入れて冷やしているうちに、酔っぱらってしまい翌朝に冷凍庫を見た時、ビ―ルを冷凍庫から取り出すのを忘れていた!という経験はありませんか?
この記事ではビールを冷凍庫に長時間入れていた場合のビールはどうなるかという疑問や、冷凍庫にビールを長時間入れることによって凍ったビールの味にどんな変化があるのかを解説します。
ちなみに缶ビールも瓶ビールも同じと考えてくださいね。
店から常温の缶ビールを冷凍庫に入れて長時間冷やしている場合は、季節にもよりますが、もともとの温度は室温と同じ22度ぐらいだと思います。
常温で保存しているビールを冷凍庫に入れた場合は、冷えるのに長時間かかるだけです。
メーカーによると、あらかじめ冷蔵庫で冷やしていたビールを冷凍庫で冷やすのと、常温で置いていたビールを冷凍庫で冷やすのでは、凍った時のビールの味的な状態は同じという回答でした。
常温から冷やす場合は、常温という温度にも変わってきますが、冷凍庫で約3時間程度冷やしてしまうと、凍ってしまうので2時間がベストな時間帯でしょう。
尚、ビールが凍る時には、先にビールの中の酵母エキスが先に固まってしまうと同時に水分と酵母が分離してしまい、酵母だけが下に沈むという事もメーカーに確認できました。
ビールが凍ってエキスと水分が分離して先にエキスが下に沈み、上のほうに水分や炭酸がたまります。
缶を開けた時には、空位に触れた瞬間にビールが凍るので泡がブクブクと出てきてしまい、ビールとはかけ離れた味のおいしくないビールとなってしまいます。
ビールの配合は、水分と酵母エキスが合わさってビールのうまみとコクを出しているので、凍った場合にはエキスと水分が分離して、エキスが先に下に沈んでしまうために、本来とは違うおいしくない味を出すということでした。
冷蔵庫である程度冷やしたビールを冷凍庫に入れる場合には1時間がベストな時間帯だといえます。
もとから冷えているので、温度自体が下がっているため凍るのに時間はかからないと思います。
1時間入れなくても、もとの冷えている温度によってはそのまま飲んだほうがビールがおいしいかもわかりませんね。
冷えているビールが凍った場合でも、上記に書いているように、常温のビールを凍らせた時と同じく、エキスと水分が分離してしまって本来のおいしいビ―ルではなくなります。
そこで疑問がわいてくるのですが、凍ってしまったビールは元の温度に戻してやると元の常温で保存しているビールと同じではないかと思いますよね。
私も最初はそう思っていましたが、この疑問に対する答えは後のほうで出てきますのでそちらで解説します。
ビールは炭酸飲料と同じ、炭酸が使われているので、温度が下がることによって炭酸の体積が膨張すると同時に、ビールの水分には氷点下で体積が膨張する配合がされています。
膨張するもの同士が合わさって缶や瓶の容量を超えた時には破裂することがあります。
その結果、ビールの体積自体が缶に収まりきれなくなって破裂してしまうという現象が起こる事があります。
破裂してしまった時は大変で、周りの冷凍庫の中に入れている食材に、ビールがかかってしまって、ビールのニオイもしみついてしまうため、非常に掃除が大変になってしまいます。
ビールが液体の状態の時の発見であればまだいいほうですが、そのまま気づかずに冷凍庫でビールが破裂したまま凍っていると冷凍庫ごと掃除をしなくてはなりません。
冷凍庫でビールを冷やし続けて、2日間放置して破裂しなかった場合は、氷のように固くなるのかというとなりません。
これはビールの中に純粋に水だけが混ざっているわけではなく、いろいろなエキス以外の混合物も混ざっており、純粋に氷のように凍るかというと凍らない液体になっています。
実際に凍った缶ビールを開けてみた時には、先に泡が出てきて、それが終わると中身がシャーベット状になっているのがわかります。
しかしいくらシャーベットとはいっても、なかなか中身のビールが凍っていて液体として出てくるものではないですので、あきらめて常温放置してから捨てるしかないと思います。
基本、メーカーに聞いても保存の仕方は教えてもらえず、缶ビールや瓶ビールには冷凍庫では保存しないよう、という注意書きがあります。
でもどうしても冷凍庫でビールを冷やしたいと思う方は、常温のビールであれば2時間、ある程度冷えたビールであれば1時間を目安に冷やすようにしましょう。
ビールの瓶や缶の外を触って、キンキンに冷えていると感じたらそれくらいがちょうどいいタイミングだと思います。
凍ってしまった場合は、ビールではなくなってしまいますので注意しておいてください。
仕方なく凍ってしまった場合には、常温保存で解凍するようにしましょう。
私の経験上であれば、凍ってしまっていた350の缶ビールを常温で解凍した場合には、夏の30度の気温であれば20時間かかりました。
冬であれば、周辺の気温も下がっているので、30時間かかってやっと解凍できました。
凍っている缶ビールを触るとわかりますが、完全に凍っている場合には缶が固くなっていて中身も凍っていると判別できるのです。
しかし完全に解凍されずに若干凍っている場合には、缶の外は柔らかくなっているので解凍されたと思いがちで、ついそのまま開けてしまうことがあります。
その結果、完全に解凍されていなかったので、泡が出てきてまずいビールとなって捨てる結果となりました。
一番いいのは、凍ってしまったビールは1度常温で自然解凍をして、1日くらい放置した後に再度冷蔵庫で保存する方法が一番いいと思います。
※しかし、理由は後に説明していますが元通りの味になるという事ではないですので、ご注意ください。
前にも書いていますが、ビールは水分に酵母エキスを混ぜてできており、凍った場合には、このエキスと水分が完全に分離するというメーカーの説明でした。
この混合された水分とエキスなのですが、1度分離してしまうと、ビールとしての味のバランスが崩れてしまって、2度と元には戻らないそうです。
メーカーに確認したところ、1回凍ってしまったビールをどれだけ時間が経って解凍したところで、再度結着するということはないので、味としては全然違ったおいしくないビールになるとのことです。
私の経験上、凍ったビールを凍った状態で飲んだ時には、下のほうにエキスが固まってしまっており、先に水分が口の中に出てきてしまうので、まるで炭酸水を飲んでいるような感覚になります。
凍ったビールを解凍してから再度冷蔵庫に入れた場合、飲むときは口の中にはエキスと水分は混ざった状態で入ってくるので、味は元通りになっている感覚になると思いますが、本来の味ではなく少し味が変な感じです。
アイスビールと言えば、過去に販売されていた商品もありました。
キリンビールのアイスプラスラガーという氷を入れて飲むという新発想のビールだったのを覚えていますが、現在は終売になってしまっています。
今ではスーパードライのエクストラコールドという、氷点下の温度で飲めるビールが現在も居酒屋などの商業向けに販売されています。
エクストラコールドはメーカーによると、サーバーによって2度まで温度を下げて一気に注ぐ事で冷たいビールを味わえる商品ということでした。
そのエクストラコールドに近いようなビールを超簡単なので作ってみましょう!
まずはビールを冷凍庫で前に記載している時間を目安に冷やしましょう。
次にグラスも冷凍庫で一緒に冷やしておきましょう。
※冷凍庫で割れる可能性があるので、安いグラスを使ったがいいと思います。
あとは凍らせたビールをグラスに注ぐだけで出来上がります。
ここまで冷凍庫でビールを冷やした場合について解説してきましたが、1度凍ったビールが元通りにならないのは驚きでしたね。
しかし、冷えたビールを飲みたいのは誰でも同じで、特に夏になると冷凍庫で冷やすことは多くなると思いますが、その時にはくれぐれも冷凍庫にビールを入れていることを忘れないようにしてくださいね。
ビールが破裂しなければいいのですが、破裂してしまったときには冷凍庫の中は大変な状態になってしまいますからね。
私の場合はビールを冷凍庫で入れている間に、それ以外のビールを飲み干してしまって冷凍庫で凍る前に飲むことが多いです。