ドライアイスは冷凍庫で保存できるの?溶けるまでの時間は?

目次

ドライアイスを冷蔵庫で保存?

スーパーでアイスクリームといった要冷凍な食べ物を持ち帰るときにとても役立つものといえば、そう、ドライアイスです。
普通の氷よりもはるかに低い温度をもつドライアイスは、強力かつ素早く食品を冷せるため、夏場にアイスクリームや冷凍食品を持ち帰るときに特に威力を発揮します。そんなドライアイスですが、放っておくといつのまにか消えている事がよくあります。

それでは、ドライアイスは家庭用の冷凍庫で保存すればいいのでしょうか?そもそも、保存できるものなのでしょうか?
本記事では、ドライアイスが保存できるかどうか、またドライアイスの取り扱い方や注意点について調べていきたいと思います。

ドライアイスは冷蔵庫で保存可能なの?

ドライアイス

ドライアイスは家庭用の冷凍庫や、冷凍室で保存できるのでしょうか?
まずドライアイスという物質についてですが、水が凍った(固体になった)氷と違い、ドライアイスは二酸化炭素が固体になったものです。つまり水ではありません。

そのため、固体になる温度も氷と違うのですが、0℃で氷になる水と違い、二酸化炭素がドライアイスになるには-78.5℃まで冷やさなければなりません。(ともに1気圧下)
これはかなり大きな違いです。

ドライアイスを蒸発させずにするには、マイナス78.5℃まで冷やさないといけません…

-78.5℃はかなりの低温です。一般的な家庭用冷凍庫はだいたい-20℃台まで冷やしているため、このような冷凍庫ではドライアイスをそのまま入れるとどんどん蒸発してしまいます。
ドライアイスを長期保存するには、ドライアイス保存ができる業務用の強力な冷凍庫が必要となります。ですが、一般家庭では業務用の冷凍庫を用意するのはかなり難しいですよね…

なので、ここではドライアイスをなるべく蒸発させにくい方法について説明していこうと思います。

ドライアイスは冷凍庫で溶けてしまわないの?

ドライアイスは基本的に氷のように解けて液体にはなりません。
溶ける代わりに直接気体になる(昇華といいます)ので、気づくといつの間にか消えてなくなっているという事がよくあります。

また、ドライアイスは氷と比べて非常に低温なので一般的な冷凍庫では蒸発を防ぐことはほとんどできない言われています。

ドライアイスを-79℃以下まで冷やせるのなら長期保存もできるのですが、かなり特殊な冷凍庫でないといけないため、一部のスーパーやデパートではその都度ドライアイスを製造するという方法を取っている所もあるくらいです。

そのため、ドライアイスを長持ちさせるには直接温度を下げるよりも保存のしかたが大切になります。
なるべく周りの熱を伝えさせず、かつドライアイスの表面積を小さくすることで、蒸発のペースをかなり遅くすることができます。

ドライアイスを冷凍庫で保存する方法とは?

ドライアイスを冷凍庫で保存する方法①

なるべく周囲の熱をドライアイスに伝えないようにします。
ドライアイスはすごく低温なので、室温程度の環境ではどんどん蒸発して消えてしまいます。そこで、環境の熱を遮断することで少しでもこの蒸発を抑えることができます。断熱という考え方ですが、スーパーなどでも日常で行っている簡単な方法があるので、ここに紹介させていただきます。

  • 新聞紙やビニール等でくるむ

一番簡単な断熱方法がこれです。効果を上げるためにはなるべく厚めに、ぐるぐる巻きにするくらいの勢いで包むといいでしょう。ただ、後述しますが、包むときに空気を逃がす穴をあけないといけないので少しだけ手間がかかるのが難点です。

  • 発泡スチロールの容器に入れておく

新聞紙で包むよりも効果が大きく、スーパーなどでドライアイスを保存するときもこの方法がよく使われており、オススメの保存方法だと言えます。
発泡スチロールは断熱性能が高く、また比較的簡単に入手できるので手軽に大量のドライアイスを保存したいときに特に威力を発揮します。

  • 専用のクーラーボックスに保存する

クーラーボックスの中にはドライアイスの保存に特化した専用の物が発売されています。冷凍庫によってはサイズがはみ出てしまう大きさがありますが、常温環境でもかなりドライアイスの蒸発を抑えてくれるためオススメです。
欠点としては専用品のためか価格が高くなっています。

ドライアイスを冷凍庫で保存する方法②

  • なるべく大きな、ひとかたまりのドライアイスを用意する。

ドライアイスの蒸発ペースは、断熱方法よりもドライアイス自身の形による影響が大きいことが知られています。
ドライアイスの表面積が大きいほど、周りの温かい空気にさらされる割合も上がるため、どんどん蒸発してしまいます。
これを防ぐには、なるべく表面積の小さい、固まったドライアイスを用意するのが一番確実と言えます。
つまり、粉雪のような粉末状のものやフレーク状のドライアイスよりも、ブロックになっている大きなドライアイスのほうがより長持ちするのです。

一般的には、室温の環境でドライアイス1キログラムをそのまま放置すると2~3時間ですべて蒸発してしまうようです。
うまく断熱できると、蒸発のペースは半分になり、約4~5時間まで保存できるので、効果はかなりあるみたいですね。

冷凍庫でドライアイスを保存すると爆発するって本当?

ドライアイスは普通の環境では氷と違って液体にならずに直接気体になります。極端に圧力の高い環境(たとえばがずボンベの中など)では液体になるのですが、1気圧の環境では液体の状態を通り越していきなり気体になるので体積がものすごく増加します。
二酸化炭素が固体から気体になる時、体積は固体の約750倍にもなります。ものすごい差ですね。

そのため、密閉された容器にドライアイスを入れると、気化したドライアイスの圧力に耐えきれずに破裂する事故が起きる恐れがあります。それこそ、ガスボンベのような強度のある容器でないと危険なほどの強力な圧力なので、ペットボトルのような容器だと簡単に破裂したり、酷い時には爆発といって良いほどの激しい事故になってしまいます。

容器にもよりますが破裂の衝撃は非常に大きく、死者が発生した事例もあるので、絶対に密閉した容器にドライアイスを保存してはいけません!

参考URL:ドライアイスによる破裂事故に注意! 東京消防庁

ドライアイスを冷凍庫で保存する場合の注意点

上記のように、ドライアイスを密閉したまま気化させてしまうと、容器が破裂する恐れがあり非常に危険です。
またそれ以外にもドライアイス自体が非常に低温なので凍傷や低温やけどにも注意する必要があります。
その他にも、ドライアイスならではの危険なポイントがいくつかあるので、具体的に説明したいと思います。

ドライアイスを冷凍庫で保存する場合の注意点①

  • 破裂や凍傷に注意する。

ドライアイスを密閉した場合の危険性は上に書いた通りです。炭酸飲料に使われるペットボトルは他のものに比べて圧力に対して比較的丈夫にできていますが、ドライアイスが蒸発してできる圧力は炭酸飲料の比較にならないほと大きく、まず耐えられないと言っていいでしょう。ペットボトル以外でも、ガラス製のビンにも密閉性のある容器がありますが、ペットボトルと同じく絶対にドライアイスを入れてはいけません。

また、ドライアイスは-79℃近い非常に温度の低い物質なので触るだけでも凍傷の危険があります。取り扱う際は直接触れないような手段でドライアイスを扱いましょう。

ドライアイスを冷凍庫で保存する場合の注意点②

  • 気化したあとの二酸化炭素にも注意!換気をしっかりしましょう。

ドライアイスの成分は二酸化炭素です。気化して消えてしまったように見えても、そこには気体になった二酸化炭素としてそのまま付近に滞留している場合があります。
換気のないよどんだ場所だと、気体になった二酸化炭素がどんどん溜まっていき、場合によっては中毒を引き起こす危険があります。いうまでもなく二酸化炭素は濃い濃度では毒性を持つので、自動車の中など、密閉性の強い環境では換気を行ないながらドライアイスを扱いましょう。またできれば、空気の流れのある場所で扱うことが望ましいです。

まとめ

いかがでしたか。
ドライアイスは手軽にアイスクリームや冷凍食品を冷やせる一方で、一般家庭では冷凍庫を用いても保存するのが難しい存在です。なので、発泡スチロールや新聞紙を利用してすこしでも蒸発のペースを遅らせることで、ドライアイスを長持ちさせましょう。

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この記事を書いた人

Written By
あずま ようへい
かゆい所に手が届くような記事を書いていきたいと思っています。

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