ジンは冷凍庫に入れるとトロトロになる!美味しく保存する方法は?

この記事を執筆するにあたって

ジンでは「ボンベイサファイア」が自分のお気に入りです。ボトルの青さも非常に美しいし、他のジンよりも含まれる香草の数が倍近く、奥深く複雑で優美な香りがします。冷凍庫で冷やしたジンは、そのままストレートで味わうのが一番とされますが、40度もの高濃度のお酒は慣れないと危険でもあります。ジンも種別で味わいが非常に異なり、奥の深い酒として楽しめるものです。

Written By 速水 雄一

目次

ジンを冷蔵庫でトロトロに

「ジン」とは蒸留酒であり「スピリッツ」と称される高アルコールの酒類の中の1種類です。4大スピリッツとして、ジンの他「ウォッカ」「テキーラ」「ラム」があります。ジンを冷凍庫で保管する飲み方は、一般にもかなり定着してきています。スピリッツは、冷凍庫でも凍結しないで液が「トロトロ」な状態になります。ジンの他に意図的に冷凍庫保管されるのは、「ウォッカ」や「テキーラ」の一部と言われています。ジンは、著名なもので、40度前後かそれ以上のアルコール度数があるため、家庭用の冷蔵庫内のマイナス20℃程度では凍ることはありません。しかし高アルコールのお酒なら、なんでも冷凍庫保管が向いているというわけではなく、常温で香りを楽しむべき種類のお酒は冷凍に向きません。ウイスキーやブランデー、ラムなどは、高アルコールなので冷凍庫で凍ることはないですが、常温で飲むほうが向いています。しかしジンに限っていうと、超低温でとろみがつくと飲みやすくなり、それでいて香りも飛ぶことなく、むしろそのおいしさが強調されるので、ジンを冷凍庫で冷やして飲む方法は「王道」とも言えます。バーテンダーのいる生粋のBARなどでは、ジンは常に冷凍庫に置かれていることが多いようです。家飲みでも、冷凍庫からジンのボトルを出してきて、キレイなグラスで少量ストレートで飲むなどは、雰囲気と味とを同時に味わえる、大人の演出ではないかと思います。

ジンは冷凍庫で保存するとトロトロになるの?

ボンベイサファイア

画像は、自宅の冷蔵庫の冷凍室にまる一日冷凍保存した、ボンベイサファイアのボトル(未開封)です。うっすらと表面に「霜」がかかっているのがおわかりでしょうか?これは中身が「ジン」であったから、凍結して膨張せず開封前のボトルでも問題なかったのです。物質(液体)には「氷点(凝固点)」というものがあり、「水」は0度で氷結します。これに比べ、ジンを始めとする高アルコールの酒は度数にしたがって氷点がとても低いのです。純度100%のアルコールを例にすると、氷点はマイナス114.5℃といわれています。ごく標準的な家庭用冷蔵庫の冷凍室の設定温度がマイナス20℃ですので、もしもペットボトルなどのジュース等であれば、凍れば容積が増える(膨張する)ので、破裂寸前までパンパンになるか、一部破裂を起こしたかもしれません。ジンの度数は40度かそれ以上ですので、家庭用の冷蔵庫の冷凍室での冷却では、単に「トロトロ」な状態に変化するだけです。そして部屋に出したまま置いておくと、どんどん常温に近づいて行き、最終的には元の普通のサラサラの液状に戻ります。キャップをしっかり締めておけば、この繰り返しも可能です。但し、横倒しや逆さまにするなど、そもそも無理がある冷凍庫へのしまい方は、キャップ部分へ余計な負担がかかるし、中身が滲みだす可能性が全くないわけではないので避けたほうが賢明でしょう。

ジンを冷凍庫で保存しても良いの?

基本的には何の問題もありません。前述しましたが、普通の家庭用冷蔵庫の冷凍室であるなら、マイナス20℃前後ですからジンのアルコール度数40度以上なら決して氷結することはないです。しかし「業務用」の、もっと段違いに冷却温度が低い冷凍庫ともなれば、氷結から破損する可能性が絶対ないとは言いきれません。あくまでも目安ですが、アルコール度数にそのまま「マイナス」をつけたあたりの温度が、その酒の氷点近辺だと覚えておけば大体適合します。仮に業務用冷凍庫の設定温度がマイナス40℃を下回るほど強力な冷却能力を持っている場合に、氷結の危険分岐点に当ります。通常、家庭でそれだけの能力の冷凍庫を所持することは非常にまれなことだと思いますが、趣味が「釣り」であるなどで、鮮魚等を長期に保存する必要性があってお使いであれば、その冷凍庫で保存するなら設定温度には気を配るべきです。マイナス40℃以下は絶対避けたほうがいいでしょう

冷凍庫でジンを保存しても割れないの?保存の注意点は?

家庭用の冷蔵庫での冷凍保存であれば、ジンは冷凍保存で大丈夫です。ただし、注意すべき点がまるでないわけではありません。

冷凍庫でジンを保存しても割れないのか

100%「割れない」とは言い切れないです。それはジンの氷結までに至らなかったとしても、ガラスのビンにひびが入っていたとか、注ぎ口の周辺に欠損があったりとか、容れ物(ボトル)に由来する破損はあり得るからです。未開封のボトルでも、ほぼ大丈夫なのですが、万全を期するには、一度開封して中身を「減圧」しておくことはお奨めです。きっちりキャップを締めれば、そう大きく風味が飛んだり、アルコール成分が飛ぶということもないと言えます。

冷凍庫でジンを保存する場合の注意点

ジンを冷凍庫で保存する場合には、いくつか注意すべき点があります。まずボトル同士が冷凍庫内で当たるような位置関係で保存するのはよくないです。ボトルは特に「耐熱性」があると保証されているものでないことが普通なので、割れることが一番注意すべき点です。その意味からして、ボトルと隣接するもので、硬度が強いものを隣り合わせにはしないほうがいいでしょう。俗にいう「プチプチ」の、緩衝材などで巻いておけばより安心です。あとは、ボトルに水分が付着したまま冷凍庫に入れるのはやめたほうがいいです。ボトル内部に問題が起きなくても、外側が凍り付いて、ガラス製のボトルには悪影響があります。取り出すときにも、湿った素手で触るなどすれば、手に引きついてそのまま凍傷に近い症状にならないとも限りません。注意点のほとんどは、ボトルに向けての問題であり、中身が氷結して困ったことになる心配は、ほぼ無用です。

ジンを冷凍庫で美味しく保存する方法

冷凍庫で保存しても凍らない特性の酒の中でも、ジンの「トロトロ」感は別格なものです。手間のかかる方法を敢えて選んでいるのですから、「美味しく」いただくためには、そのための工夫は惜しまないで保存したいものです。

ジンを冷凍庫で美味しく保存する方法①「ボトルを直で冷凍庫に入れない」

直で入れないというのは、例えばビニール袋などでもいいので、他の冷凍食品と「直接触れない」という狙いがまず1点。そして、冷凍室自体のことを思って、「万が一ボトルが割れても被害が最小限で済む」ようにという願いが1点。前者は、例えボトルであっても、ジップロック保存の鮮魚や匂いの強いものと触れ合って、ボトルに匂いが移らないようにすることにあります。中身にまで匂いが移ることはまず考えられませんが、ボトルに匂いが移れば飲むときに、テーブルに置いておくだけで、折角のジンの芳香が台無しにならないとも限りません。2つ目は「保険的」要素であり、思ってもいないアクシデントでボトルが破損すれば、中身は決して凍結することのない「液体」ですから、冷蔵庫本体の故障まで招きかねません。そうなると酒の贅沢のために、冷蔵庫そのものを「新調」せざるを得ない責任も生じますので、何らかのもので覆いつくして養生することは、「美味しくいただく」とは離れますが、必須事項ではないかと思います。

ジンを冷凍庫で美味しく保存する方法②「冷凍庫内で安定した設置にする」

冷凍室が「揺さぶられる」というシチュエーションは思い浮かびませんが、例えば空き領域が非常に多い冷凍室に保存していて、少し乱暴に引き出したりすればボトルは揺さぶられます。その振動が、微細な「トロみ」を阻害しかねないということです。ましてや庫内で何かとぶつかり合って、破損でもしようものなら、①と同様な悲劇を招きかねません。①、②、通して、冷凍庫内でボトル自体が安定した状態で安置されることは、「美味しく」へつながる一歩だと思います。

冷凍庫でジンを保存した場合の賞味期限は?

ジンは、冷凍庫での保存でなくても、キャップさえしっかり締まるのであれば、賞味期限は特に定めはないようです。多くのスピリッツは蒸留酒であり、極めて高いアルコール濃度の原酒に、加水して一定の度数にしているものがほとんどです。これに香りづけのため「ボタニカル(草根木皮)」を数種類使用して、その銘柄独特の香りをつけてあります。それ以外の混入物はないので、腐敗することがないのです。アルコール度数40度という高濃度の液体の中では、雑菌も繁殖できない環境であり、通例そうした酒については、常温でも特に賞味期限の定めがないほうが普通のようです。ワインなどは「酸化」して、最終的には「酢(ビネガー)」になることは知られていますが、スピリッツやウィスキー、泡盛など、度数の高い酒では、賞味期限を気にすることの必要がありません。もしもあるとするなら、年単位の時間だと思われますが、香りが微妙に弱まってくるとか、アルコールが飛んで内容量が減ってしまうことぐらいです。

まとめ

ジン・トニック

ジンを冷凍庫で保管することは十分可能です。冷凍によって氷結することもなく、その液状は「トロトロ」に変化し、舌触りや味わいをより一層深めます。ですから「長期保存」のために、冷凍庫に入れるというよりは、むしろストレートでの飲みやすさを求めて冷凍庫に入れると考えていいです。そもそもアルコール度数が40度を超えるような酒では、開封しても賞味期限という考えはなく、常温でも数年単位で品質は保たれます。ボトルの破損や、業務用レベルでの、マイナス40℃以下の保存などに気を付ければ、ジンを冷凍庫に常駐させておくことに、特に問題はありません。

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速水 雄一
「読みやすい」を目標に記事を書いていきたいです
「ライター」としてはまだまだひよっこですが、その分「裏付け調査」をしっかりして、間違いのない情報をお伝えできればと思っています。 白物家電が好きで量販店に見に行ったりよくします。記事では、すでに自分が経験として持っている知識と、調べた結果をかみ砕いて、 それらをバランスよくまとめ、伝わりやすいものを書いていけるように頑張ります!

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