スピーカーは左右のバランスが大事!聞こえ方が断然違う⁉

目次

スピーカーの左右バランス

スピーカー 左右
皆様は、スピーカーがなぜ2つあるのかを考えたことがあるでしょうか?もちろん1つだけのものや3つ以上ある製品もありますが、現在では2つが主流です。そしてそれにはちゃんと意味があります。

今回はスピーカーの左右のバランスが大切な理由と、置き方によってずいぶん音が変わるよという話です。「そういえば気にしてなかったなぁ」という方は、ぜひ読んでみてください。

スピーカーの左右のバランスが大切な理由とは?

スピーカー 左右

スピーカーの左右のバランスが大切な理由①ステレオ形式が主流になったから

まず、ステレオとは何か?というところから考えてみます。ステレオとは左右2つのスピーカーから音を振り分けて鳴らす方式のことを指します。これは出力の場合です。入力の場合は少しややこしくなります。

私たちが耳にするCDなどの音源を作る時、特にPOPミュージックではパートごとに音を順番に録音していくのが現在の主流です。最初にドラムを録音し、それを聴きながらベースを録音するという風に順番に音を重ねて行きます。

各パートごとに別々に録音されていてそれぞれ独立しており、単純にギター、ボーカルと録音して行っても4つのパーツに分かれることになるのです。このバラバラのパーツを、音の大きさのバランスを取りながら1つに組み合わせて行くのが、大まかな音源の作り方です。まとめた結果1つの音として扱われ、これはモノラル入力になります。

ステレオ入力はここに左右の概念が加わることになります。同じ音を左右のスピーカーから同時に出す時に、「左は7、右は3」など大きさのバランスを変えることが可能です。人は左右の耳で音を聴き、それぞれに聴こえてくる大きさの違いで位置を特定しています。左7、右3だと左からの方が大きく聴こえるので、対象は左前方にいると判断でき、音を可視化できるようになります。

音の位置を感じるには、同じ音を2つに分け、それぞれの大きさのバランスを変えることが必要で、これがステレオ入力です。モノラルからステレオが主流になってくるのに伴い、スピーカーも2つ必要になってきました。1つのスピーカーでは音の位置を再現できないからです。

スピーカーの左右のバランスが大切な理由②音の場所を認識するため

例えばベースを左6右4、ギターを左4右6、ボーカルやドラムを左5右5というバランスで鳴らすと、聴いている人はボーカルやドラムを中心にそれぞれの弦楽器が少し左右に分かれた風景を想像できるでしょう。これにより音に広がりを出すことができ、自宅に居ながらにしてまるでコンサートに行った時のような臨場感を感じることができます。

スピーカーの左右のバランスが大切なのは、音の出所を正確に掴むためと言えます。

スピーカーの左右のバランスが大切な理由③音源の再現性を高めるため

音源を作る際、製作者はあらかじめ「どの場所からどのパートの音が聴こえてほしいか」というのを意図して作っています。仮に左右のスピーカーを正反対に配置した場合でも極端な話、特に不都合はありません。ただし、製作者の意図とは鏡に映したように反対の状態で聴くことになります。人は左右どちらかに利き耳を持っていること、日本では右方向にギターの音を配置する傾向が多いことから考えると違和感を感じる場合もあるでしょう。

また、コンサートで左右どちらかの端から観た状態や、イヤホンの片耳が外れた状態を想像してみてください。スピーカーとの位置関係が悪いとそれらと似た状態になり、聴き取りにくくなってしまいます。そうしたことから考えても、スピーカーの左右のバランスはとても重要です。

スピーカーの左右の最適な位置とは?

スピーカー 左右

スピーカーの左右の最適な位置:正三角形

音源の製作者は、誰が聴いても同じ状態で、さらにより正しく良い音で聴けるように基準点を設けています。その基準点が、左右のスピーカーと人がちょうど正三角形になる真ん中の位置です。スピーカーの左右のバランスを意識した配置は、この正三角形が基本の考え方になります。

左右どちらかにずれてしまうと片方の音が大きくなり、もう片方の音が聴き取りにくくなります。音のバランスにも個人の好みがあるとは言え、製作者の意図したバランスではない=音のクオリティが下がる可能性が高いです。

また、部屋の大きさや形状も音に影響を与えます。特にボリュームを上げれば上げるほどその傾向は強まります。正方形の部屋で聴くのとL字型の部屋で聴くのとでは、ずいぶん違って聴こえるでしょう。これは音が反射するためです。

なるべく障害物や突起のない壁の辺にスピーカーを配置するように意識することも大切です。

スピーカーを設置する最適な場所とは?左右の距離はどのくらい?

スピーカーを設置する最適な場所①壁から離す

スピーカーを置く時は、左右のバランスのほかに壁に近づけすぎないことも重要です。特に低音域はスピーカーを中心に円を描くように鳴っている場合が多く、背面にも音が回りこんでいます。スピーカーを壁に近づけすぎると低音が壁に反射して増幅され、こもったように聴こえてしまうことがあります。できれば30cm程度は壁から離したいところです。

スピーカーを設置する最適な場所②平らな場所

スピーカーを不安定な場所に置かないということも大切です。スピーカーは音波を振動させて音を伝える仕組みになっているため、触るとかすかに震えているのがわかるでしょう。不安定な場所に置くと倒れてしまったり設置場所の材質と共鳴してブーミーな音になってしまうことがあります。

平らな場所に置き、吸音材やインシュレーターという器具を間に挟むと余計な低音が抜けてすっきりと聴こえます。

スピーカーの左右の距離

スピーカーの配置の時には、大きさにも注目してみてください。一般的には大きなスピーカーほど大きな音を出せる傾向があり、音の大きさと正三角形の大きさはある程度比例します。

例えば、小型のスピーカーを最適な音量で聴く場合は左右のスピーカーを結んだ2点の真ん中から130cm程度の距離が良いとされています。これを正三角形の高さに置き換えて計算すると一辺の長さは約150cm、つまり左右のスピーカーの距離は150cm程度あけて配置するのが基本ということになります。

大型のフロアスピーカーを使っている場合は200cmは離れたいので、同じく左右の距離は230cm程度離して設置したいところです。

スピーカーの配置には指向性も大事である

スピーカー 左右

音は高さによって指向性が異なる特徴があります。指向性というのは、一定の方向に向かう強さを表わします。音が低いほど指向性が弱くなり、その場に留まりやすく聴こえる範囲は広くなりますが距離は伸びません。反対に高音になるほど細く一直線に遠くまで届きやすくなります。

指向性を考えるとスピーカーのベストな配置は、低音が正しく聴こえる範囲内の距離でかつ高音もきれいに聴こえる遠さということになり、これが正三角形が基本と言われる理由でもあります。

高音は細く直進性が強いため、ツィーターと耳の位置を合わせると低音に埋もれずきれいに聴こえます。

ツィーターとは上の画像を例に挙げると小さな穴のことで、主に高音部の出力を担当します。左右のバランス+高さも意識し、場合によってはスピーカーを少し内側にかたむけるのも有効です。

スピーカーが左右アンバランスで起こりうること

スピーカーが左右アンバランスで起こりうること①定位が認識しにくい

左右の音のバランスによって各パートの音が鳴っている場所をイメージすることができますが、音量、残響感、周波数をコントロールすることで、音の奥行きさえ表現できるのがステレオの魅力です。

音量が大きく残響が少なければ近くに感じ、残響が多く音量が小さければ遠く感じます。

左右の配置をアンバランスにしてしまうと、聴こえてくる音の大きさや定位がばらばらになり、耳が混乱し疲れやすくなります。さらに現実とはかけ離れた方向から音が飛んでくるため没入感に欠けた音になりやすいです。

スピーカーが左右アンバランスで起こりうること②特定の周波数が強調されやすい

例えば左右のスピーカーの距離に対して近づきすぎた場合、高音は耳の横を通り抜けて壁に飛んでいくことになります。指向性の弱い低音ばかり聴くことになりこもったように感じるでしょう。また、左右の距離が相対的に開くことになり音の中心が感じにくくなります。反対に遠すぎた場合は高音ばかり聴こえて迫力に欠けた音になりやすいです。

さらに左右のスピーカーを近づけすぎた場合はステレオ感が薄くなり広がりが感じにくくなるでしょう。こう考えると、スピーカーの配置一つとっても非常に奥深いことがわかります。

スピーカーの音に違和感を感じた場合は?

スピーカーの音に違和感を感じた場合①左右のスピーカーの音量が違う可能性がある

左右それぞれにボリュームがついているスピーカーの場合、音量を合わせてやる必要があります。どちらかが大きければ片側に近づいた時と同じことになり、正三角形を意識していても左右のバランスに違和感を感じるでしょう。

左右でメーカーの違うスピーカーを使った場合もこの症状が起きやすいです。

スピーカーの音に違和感を感じた場合②結線が逆

アンプなどと繋いで使っている場合、入出力のLRと+-にも注意してみてください。逆に結線してしまうと左右の音が打ち消しあって中心のないスカスカの音になりがちです。これは、スピーカーの左右を逆に配置した時とは意味が全く変わってきます。

スピーカーの音に違和感を感じた場合③故障

同じスピーカー、同じレベルで鳴らしているはずなのに左右の音に違和感がある場合は、ツィーターやウーハーが故障している可能性があります。特に低音を担当するウーハーは過大出力によって故障しやすいです。

部屋の位置によって音が違って聴こえている可能性もあるため、モノラルの音源を左右に極端に振って順番に聴き比べる、スピーカーの位置を入れ換えて聴いてみるなどの判別方法があります。

特にアクティブスピーカーの場合は電源が入ったまま抜き差しすると故障の原因になりやすいので注意してください。

まとめ

スピーカー 左右

今回はスピーカーの左右のバランスが大切な理由や最適な配置のしかたなどをご紹介してきました。それほど高くないスピーカーでも配置次第でさらなる性能を引き出せる可能性もあります。特に最近は安くてもコスパの良い製品もたくさん出ています。

皆様もスピーカーの配置を理解して、より良い音で音楽を楽しんでください。

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アメ フラシ
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