そういえば、スマホやPCでのネット利用者にとっては、インターネット経由で使えるボイスチャットやテキストチャット、その他会話ツールはもうすっかりおなじみですよね。
LINEやSkype、Team Speakなどなど。
電話なら通話料金が気になるようなときでも、非常にリーズナブル、もしくは無料。データサイズも効率よく圧縮されているものも多く、かなり種類も豊富です。
そんな中でも2015年にサービスを開始してから、非常に人気のボイスチャット「Discord(ディスコード)(Discord公式)」はご存知ですか?
非常に多機能で、見やすく軽量。かつ誰でもストレスなく使える点などが高い評価を得ています。
今回はそんな「Discord(ディスコード)」の導入、使い方、そして特徴やメリットデメリットなどをまとめてご紹介します。
ディスコードとは、OpenFeint創設者として知られるJason Citronが創設したHammer&Chiselが開発しているツール。現在はDiscord, Inc.が販売しています。
Windows、macOS、LinuxのPC版。Webブラウザ版。スマホなどで使えるAndroid、iOS版などがある、世界的に知られるゲーマー向の音声チャット・テキストチャット・VoIPなどを統合したフリーソフト。
2015年5月のリリースから、丸3年の2018年5月時点で、全世界でなんと1億3000万人が使用中。
最初は英語で開発され、その後、世界各国の技術者やユーザー有志たちが開発に参加。
現在では27か国語で利用することができ、さらにユーザーたちが作成したさまざまな拡張ツール「bot」をプラスすれば、基本のツール部分に「さらに」便利な機能を追加することもできます。
ブラウザでも使用できるため、デバイスが多少古い場合も使用することはできますが、どちらかというとどのOSでも「インストール版(ダウンロードツール)」のほうが動作が安定します。
ちなみに、アプリ内部ブラウザのほかクロームなど外部ブラウザとの連携の両方式で使えます。
詳しくは後程ご紹介しますが、ゲームと一緒に起動して、ゲーム画面の上で動作するように見えるレイアウトで利用できるため、安定性が大切。
ディスコード自体はPCでのゲームなどのほか、スマホなどで直接インストールで使うことができます。
PS4などのコンシューマーゲーム機ではインストールはできませんが、テレビモニタなどにミキサーを通じてPCやスマホも併せてつなげることで使用することができます。
たとえば、HDMIモニターで、両方の音をミックスして利用すれば、ほぼシームレスな感覚でゲームの臨場感も味わえそうです。
ゲームと同時に使いたいときには、インストール版が、動作の安定性の面でもおすすめです。
PCのほかスマホでも使えるディスコード。
Android OSと iOSのスマホやタブレットではアプリインストールによって使用することができるほか、スマホブラウザからも使用することができます。
スマホ版はとくにブラウザで使用するときより格段に安定した動作ができるため、スマホでのディスコード利用を考えているなら、インストール版がおすすめ!
さて。こちらでは、ディスコードをスマホで使うための方法~今回は例として、AppleのiPhone端末にインストールする画面を例に、設定方法や使用についてご紹介します!
まずは、検索サイトなどで調べて、AppStore、GooglePlay、もしくはDiscord公式サイトから、iPhone版、Android版のDiscordをダウンロードします。
ダウンロードから、インストール、そしてサポートまで、重要な部分のほとんどに今は日本語対応ができています。
(※細かな設定は除く)
【重要】DiscordはiOSの場合、DynamicTypeに対応しているアプリ。
スマホでは、フォントを大きめにしておくとインストール時に表示が崩れ、インストール途中の画面指示が読めません。
ダウンロード前にあらかじめ、
を、文字サイズ最小あたりにいったん設定しなおしておきましょう。
画面に対して、下の画面のこのくらいの文字表示サイズがBetterです。
この画面からダウンロード後、開くの青いボタンを押せば、自動的に展開インストールが始まります。
インストールが完了したら、ダークカラーのログイン画面が開きます。
ここで、既存のアカウントを使用する方は、「ログイン」ボタンをクリック。
アカウントを新規登録して使用開始する方は「アカウント登録」をクリック。
この画面が開きます。
登録時には
が必要です。
入力送信後、少し時間がたつと、初期画面表示に切り替わります。
この画面で、上部に赤いバーが表示されているときは、登録したメールアドレスに送られたメールのリンクで、アドレスを承認していないとき。
とくにMUSTで行わなければならないわけではありませんが、初めてディスコードを使う方にとっては、流れとして「ここでメールチェックをし、ブラウザ上からリンクをクリック」。
つづけてブラウザ上に表示される「チュートリアルを進める」ようにすれば、無駄なくアプリがすぐ使えるようになります。
差出人「Discord」
メールのタイトルは「メールアドレスを確認してください」
画面の本文真ん中にある青いボタンをクリック。
開いた画面では、「ロボットではない」表示の左にあるボックスをチェック。
【下は、ブラウザ側画面】
すると、メールアドレスが認証され、
ブラウザからも、スマホアプリからも先ほどの赤いバー表示が消えます。
そしてこの後、メールをクリックしたブラウザ側では、画面下右にある「始めましょう」をおすと、下のチュートリアル画面に移行します。
これがいちばん時短でディスコードを理解できる方法です!
設定自体はあとからできるため、すぐ使いたい方、不要な方は、そのまま画面左の「スキップ」を選択します。
さて、ここでスマホアプリの画面を見てみましょう。
この画面では、
赤いアイコンの下に、
蒼丸部分に設定した「ユーザー名」&黄緑四角部分に「#から始まるDiscordTag」が表示されます。
この赤いアイコン部分は、実は自分で好きに変更できる写真やイラストパーツ。
この「#DiscordTag」は、フレンド画面からフレンド登録するときに、必要となります。
いずれもよく使うので、しっかり覚えておきましょう。
この認証までの一連の操作が終わるまでの間は、ディスコードの機能は一時的に制限されたままとなります。登録が終わったら、すぐに認証作業を行うほうが良いでしょう。
さて、さきほど飛ばしている「セットアップ」ですが、多機能な分、非常に設定項目がたくさんあります。
ですが使用に際して、これだけは先に設定しておいたほうが良い項目がいくつかあります。
画面左下にある「歯車」のアイコンをクリックして開いた「設定画面」から、次の設定画面で作業を行っていきます。
歯車マークを押した画面の中から「アプリの設定」の中で「音声」をクリック。
中でもとくに評判がいまいちの「入力感度の自動調整」は、かならずOFF、もしくはお好みに合わせて設定したほうが良いでしょう。
ONのままだととくにゲームやその他の動作とあわせて、音飛びなどが発生しやすくなるという口コミが多いようです。
ディスコードでは、「ユーザー名」、「パスワード」のほか、
「メールアドレス」も変更できます。
ディスコードには「サーバー」という機能があります。
これは、LINEでいう「グループ作成」のようなもの。
インストールしていれば、デフォルトでは、チャットをするところである「#general」や、通話をするところである「General」などがすでに用意されています。
「サーバー設定」によって、カテゴリを追加することができ、そのカテゴリの配下にテキストの「チャットチャンネル」や、音声通話の「ボイスチャンネル」を設定することができ、便利に使えます。
「サーバー設定」画面は、画面左上にあるサーバー名のすぐ右隣り、「✓」をクリックすることで開きます。
この画面からは「サーバー設定」―「概要」などに進むことができ「サーバー名」や「アイコン画像」なども変更可能。
プレイヤーを招待したグループチャットのようにして使う時には、同じ画面から入れる「サーバー設定」―「役職」で、メンバーの一部を指定してサーバーを運営するために「管理者的に誰かを指定する設定」もできます。
ディスコードでは、インストールした時にすでにある2つのサーバー以外に、「サーバーを追加」することも可能です。
サーバーを選択追加する画面が表示されます。
画面左側の「サーバーを作成」をクリック。
ここで
を設定して、「新規作成」をクリック
これで、自分で新しいサーバーを作成することができました。
ログインすれば、WEBのDiscordからもちろん作成することができます。
出来上がったサーバーには、ほかのユーザーを招待して参加してもらうことができます。
「サーバーの招待用URL」を、招待したいアカウントの人に伝えます。
URLを受け取った人が、下で紹介する「スマホでのディスコードのチャットの使い方」の方法で、招待サーバの中に入ることができます。
「自分がサーバーを作成してほかの人を招待する方法」のほか、「他人が作成したサーバーに参加」することでチャットを行うことができます。
さて、非常に多機能なディスコード。
このサーバーをつかうことで、すべてチャット感覚、2chのような掲示板感覚、そして通話そのもののようなボイチャが「サーバーから選んでアクセスするだけ」の簡単操作で使いやすくなります。
ほかの人が作成したサーバに参加したいときには、まずサーバーを作成したり運営したりしている人に、「サーバーの招待用URL」を事前に教えてもらう必要があります。
それを、「サーバーに参加」画面に入力して参加します。
画面右側にある「サーバーに参加」をクリックしたあと、開いた画面で「サーバーの招待用URL」を入力。そして「参加」をクリック。
テキストチャットの場合「#」から始まるサーバー名を選べばOK。
サーバーに接続出来たら、あとはテキストを送信して会話が可能です。
ご紹介したように、ボイスチャットを選択すると、接続出来たらいきなり会話がスタート。
このあたりの軽さもわかりやすさも、ほかの通話アプリにはないスピーディーさ。
また「ボイスチャットの中に『入っていても』」、ステイタスを「ミュート」状態にしておけば、いちいちコールに応答しなくても良いあたりなどはSkypeなどに比較して非常に使いやすい機能。
音声部分は、「設定」を開いて、「アプリの設定」から「Voice&Video」で「感度」のレバーを直接調整してあげるほうが良いでしょう。
下の詳細設定欄に「入力感度を自動調整します」の項目がありますが、ここをONにしてもスマホの場合には、あまり音質的によくないと答えるユーザーや端末環境の方がまだ多いようです。
PCのディスコードでは、ボイチャで使用している機器を、この「設定」を開いて、「アプリの設定」から「Voice&Video」画面から「デバイス名で」選んであげると非常に音がきれいに聞こえます。このあたりはPCのOSにあるデバイスセレクタと同じですね。
設定方法は、「設定」を開いて、「アプリの設定」から「Voice&Video」画面にまず入ります。
そして「音声設定」のところにある「入力デバイス」、「出力デバイス」それぞれのプルダウンリストから、いま接続しているデバイス名を指定。
ですがスマホの場合には注意が必要です。
ボイチャでは「スマホだからこそ、屋外でも音漏れさせないで臨場感あるゲームを楽しむために、流行のヘッドセット」などを使いたいところ。
ですが、たとえばスマホにヘッドセットをつないでも、この設定」を開いて、「アプリの設定」から「Voice&Video」画面では、スマホに接続したデバイスは検出されません。
機種別の本体設定による不具合なのか、あるいは全体がこういった仕様なのかはわかりませんが、非常に人気のあるアプリ。今後のVersionでの対応が待たれます。
スマホ→スピーカーマイクで使えば音質安定。あるいは、ソフト的に検出されないため、自分で「エンペラフックにあるような外部のハードタイプのミキサーを接続」して使用すれば、ヘッドセットもよい音で楽しめるかもしれません。
スマホからサーバーに接続すると、たまに音声が聞こえない方があります。
上にあるような「設定」を開いて、「アプリの設定」から「Voice&Video」で「感度」の調整をするのが、当座、使えるスマホ用の設定です。
冒頭でご紹介したように、ディスコードはチャットのできるツールとしては後発組。
ですが非常に多機能で、ユーザー数を非常に増やしています。
そんなディスコードは、特にスマホで使う時、こんなにたくさんのメリットがあります!
スマホで使用しても、実は非常に動作が優れている点は、さまざまなジャンルや世代の利用者から好評です。
はじめからゲームと併用することを想定されて作られているので、ネットゲームの動作と、スマホにインストールした時のボイスチャットやテキストチャットの動作がどちらも安定していることなど、高い通話やチャット品質が確保されている点も人気の秘密となっています。
ゲームをしながらネットゲーム上の他のプレイヤーと会話ができるのにゲームの動きを邪魔しません。
そればかりではなく、ゲーム画面の上にディスコード画面を表示して、ゲームに集中していても会話を逃さないオーバレイ機能や、Steamアカウントとの接続などもできる点も好評。
この機能は、ゲーム時だけでなく、その他のアプリ使用時にも、便利に使えそうです。
だれかがすでに運営しているサーバーの中で、テキストをつかった掲示板タイプのものはたくさんすでに存在しています。
ボイスチャットも、自分が立ち上げたチャットも、こういったすでに運用が始まっていてゲームごとの細かな情報が多数掲載されたテキストチャットも、サーバー画面からシームレスに簡単操作で参加できます。
各国語対応しているだけでなく
プライバシーもしっかり守りながら使えるさまざまな機能。
あとでまとめ読みするときも便利な画面と機能が豊富。
これらに参加することで、ゲームの情報交換も会話もどちらも思いのままにできる点は魅力ですね。
いかがでしたか?
今回は、人気のゲーム用チャットツール ディスコードについて、スマホでの使い方や設定を中心にご紹介しました。
ほかの無料通話アプリやチャットアプリに比べても、非常に多機能で、ここではご紹介できない項目もたくさん。
たとえば、プレイ中のゲームを表示させずに使用もできるうえ、チャットのサーバーでは限られた人だけが使えるようにすることも。さらにテキスト読み上げをさせることもできます。通知設定などもでき、本当に便利ですね。
スローモードなど新しい機能も続々リリース。
かなり自在なアレンジができるうえ、ユーザー有志がつくる各種機能をプラスするbotはすごい勢いで種類が増えています。
画面もこの黒系カラーのほか、白系カラーなどみやすく設定OK。
ゲーム以外でも、非常に便利に使えるツール。さらに無償で使えるということもあり、一度インストールを行って、自分でその機能や使い勝手が評判通りか試してみるのは悪くないかもしれません。