ウチの愛猫ショートケーキ2号のだらしない寝姿を携帯の待ち受けにしていますが、猫本来の警戒心をまったく感じさせない、腹まるだし・手足伸びっぱなしの絵を撮影したいですねぇ。
Written By 猫俣 ミクスレート
スマホで動画を撮影することって、ありますでしょうか。
ペットのなにげない行動を撮ったり、子供の成長記録や学校行事を残しておいたりとか、最近はビデオカメラだけでなく、スマホを使って動画を撮影している光景をよく見かけますよね。
あるいは同僚の発表やプレゼンを撮らせてもらって、自分の時の参考にしたりなんて使い方もあるでしょう。
ビデオカメラであれば、撮った後の再生も動画の保存も楽にこなせますが、スマホで撮った動画もDVDに焼いて保存しておくことができるのです。動画は容量が大きいですから、できればDVDに焼いておきたいもの。
そこで今回は、スマホをDVDに焼いて保存する方法や、DVDに焼くために使用する編集ソフトについてお伝えしていきましょう。
スマホで撮影した動画をDVDに焼くことは可能なのでしょうか。
結論からいえば、スマホだけでは撮影した動画をDVDに焼くことはできません。
スマホで撮影した動画をDVDに焼くためには、スマホ内の動画データを空のDVDに移す必要がありますが、現状ではスマホとDVDを入れるための機器をつなぐことができないのです。
Androidやiphoneといったスマホで動画を撮影して保存した時、たいていは「mov」や「mp4」といった形式のファイルで保存されます。
「mp4」であればそのままウインドウズのメディアプレイヤーで再生できますし、「mov」の場合は「Quick Time」をインストールすることでPC上で再生できるようになります。
しかしDVDに焼いて家庭用DVDプレイヤーなどで見たい場合は、「mp4」や「mov」ではなく、家庭用DVDプレイヤーで見ることができる形式に変換しなければなりません。
そのために、PCに家庭用DVDプレイヤーで使える形式に変換するための「動画編集ソフト」を入れておく必要があるのです。
スマホで撮影した動画をDVDに焼くために必要なものをあげてみました。
当然ですが、スマホ内に撮影した動画が入っていなければ始まりません。念のため、スマホで撮影した動画がきちんと再生できるか確認しておくといいでしょう。
また、まずはPCにスマホ内の動画を移す作業を行いますので、PCとスマホをつなぐためのUSBケーブルも必要となります。
最終的に動画をDVDに移すわけですから、PCにDVDを入れられるディスクドライブが必要です。
PCにディスクドライブが標準装備されていれば何の問題もありませんが、そうでない場合は外付けのDVDディスクドライブを購入してPCに接続しておきましょう。
PCのOSがWindows7以前であれば、PCに「Windows DVDメーカー」という動画編集ソフトが標準装備されています。
これを使って動画をDVDに焼くことができますが、残念ながら「mp4」にも「mov」にも対応していないため、別の方法(Windows ムービーメーカーなど)で「wmv」などの形式に変換する必要があります。
他にも後で紹介している「Burnova」や「DVDfab」といった動画編集ソフトがありますので、こちらをインストールして使うのもいいでしょう。
有料のものもありますが、「Windows DVDメーカー」よりも高機能で、かつ手軽にスマホで撮影した動画をDVDに焼くことができます。
そして保存用の何も入っていないDVD-RやDVD-RWを用意しておきましょう。DVD-RWであれば、一度保存した動画を消去して、別の動画を保存することも可能です。
ここでは「Windows DVDメーカー」を使って、スマホで撮影した動画をDVDに焼く手順をお伝えしていきましょう。
まずはスマホとPCをUSBケーブルで接続しましょう。
まずスマホ側でUSB接続によるアクセス許可の認証画面が出ますから、「許可」をタップしましょう。
するとPCのデスクトップ上にショートカットが表示されます。
「スタート」→「コンピュータ」と開いていけば、スマホを表わす新しいデバイスが追加されているはずです。
PCにスマホが認識されたら、スマホ内の動画ファイルをPCに転送しましょう。
「DCIM」フォルダを探せば見つかるはずです。
動画ファイルを移す先はどこでも構いません。ここでは「マイビデオ」に移しました。
スマホで撮影した「mp4」や「mov」形式のファイルは、そのままではDVDに焼くことができません。まずはWindowsムービーメーカーで「wmv」ファイルに変換する作業が必要です。
WindowsムービーメーカーはWindows7以前のOSであれば標準装備されています。もしなければ「Windowsムービーメーカー」と検索すればダウンロードページが見つかるでしょう。
Windowsムービーメーカーを開いたら、画面左上のスペースにある「画像と動画の読み込み」をクリックし、先ほどマイビデオに移動した動画ファイルを選択します。
すると左側に選択した動画ファイルが表示されます。
画面中央に並ぶアイコンのうち、いちばん右側の「作成」をクリックします。
設定画面が開くので、まずは左側のファイル形式から「wmv」を選択します。さらに右側のファイル名と保存先を設定したら、「作成」をクリックすればOK。これでスマホで撮影した動画は、Windows DVDメーカーで使える「wmv」ファイルに変換されました。
いよいよ、DVDに焼く手順に入ります。
Windows DVDメーカーを開いたら、画面左上の「項目の追加」をクリックします。
先ほど「WMV」に変換した動画ファイルを選択します。動画ファイルが表示されたら、「次へ」をクリック。
これでDVDに焼く準備は完了ですが、ここでいろいろ動画を加工することもできます。画面右側では「メニューのスタイル」を変更可能。
「メニューテキスト」の設定。タイトルを決めることができます。
「メニューのカスタマイズ」。メニュー画面の形やフォントといった設定ですね。
「スライドショー」の設定画面。BGMなんかはここで設定しましょう。
設定などが完了したら、右下の「書き込み」をクリックします。
ここでディスクドライブにDVD-Rを入れるよう指示されますので、挿入しましょう。
このようなメニューが出た場合は、どちらかを選択します。あくまで保存用なので、DVDとして使用することにします。
あとはDVDに焼くだけですが、けっこう時間がかかります。録画時間の2倍と思ってください。
DVDは約150分まで録画することができますが、150分めいっぱい使う場合は300分、すなわち5時間かかる計算になります。
無事にスマホに撮影された動画を、DVDに焼くことができました。
スマホで撮影した動画をDVDに変換する編集ソフトを紹介しましょう。
先ほどの手順で使用したWindows DVDメーカーは、Windows7以前のOS(Windows Vistaなど)に標準装備されている機能。
「avi」「mpg」「wmv」といった形式の動画ファイルや、「jpg」「png」といった形式の画像ファイルを、家庭用DVDプレイヤーで再生できるように変換し、DVDに焼くことができます。
各種メニューを作成する機能やメッセージ画面を作成する機能、自動でチャプターを設定する機能もありますね。
しかしスマホで撮影した「mp4」や「mov」形式の動画をそのままDVDに焼くことができないので、Windowsムービーメーカーなど別のソフトで「wmv」などの形式に変換しなければならないという手間がかかります。
また、ムービーメーカーの方はすべてのWindowsのOS向けにダウンロードすることができるのですが、DVDメーカーの方はWindows8以降のOSにはダウンロードすることができません。
Windows7以前のOSを使っている方にとっては、どちらも標準装備されているものですから、非常に手軽なのがメリットといえます。
Aiseesoftが提供している動画編集ソフトです。
Burnovaの最大の特徴は、スマホで撮影した「mp4」や「mov」といった形式のファイルを、直接DVDに焼くことができるという点でしょう。DVDだけでなく、ブルーレイディスクにも焼くことができます。
またPC上の動画ファイルだけでなく、Youtubeなどの動画サイトから動画をダウンロードしてDVDやブルーレイディスクに焼くことも可能。
もちろんメニューのカスタマイズや動画編集機能も充実しており、とても便利な動画編集ソフトといえるでしょう。
ただし無料ソフトではなく、約5000円のお値段となっています。
Jungle社が提供している動画編集ソフトです。
DVDfabもまた、「mp4」や「mov」といった形式の、スマホで撮影した動画ファイルを、直接DVDやブルーレイディスクに焼くことが可能です。Youtubeなどの動画サイトの動画をダウンロードしてDVDなどに焼く機能も、もちろん搭載しています。
DVDfabならではの機能としては、DVDやブルーレイディスクに保存した動画ファイルを、別のDVDやブルーレイディスクにコピーすることができることでしょう。
もちろん著作権保護された製品はコピーできませんが、自分で作成したDVDやブルーレイディスクの動画をバックアップしておくことができますよね。
またPC上に「仮想ドライブ」というものを作ることができ、これを作成することでディスクドライブのないPCでもDVDやブルーレイディスクを再生させることができるようになります。PCの容量に余裕があるなら、仮想ドライブに登録しておくことでディスクの入れ替えなしで何本もの動画を再生させたりなんてこともできるわけですね。
とても便利な動画再生ソフトですが、こちらも最も安いコースで7000円と有料になっています。
動画編集ソフト以外にも、スマホで撮影した動画をDVDに焼くことができるサービスがあります。
MERITEは、iPhoneやAndroidのスマホから使うことができるサービスです。
DVDに焼きたい動画を選び、タイトルを付け、DVDのジャケットを選ぶだけという簡単操作で、スマホで撮影した動画を1枚のDVDにまとめてくれるというもの。
最大30分という上限がありますが、スマホで撮影された動画を10本まで、1枚のDVDに無料でまとめてくれるのです(ただし送料324円が必要)。また、有料で追加注文やブルーレイに焼くといったオプションもあります。
子供の学校行事など、短時間で撮りだめてしまったいくつもの動画を1本のDVDにまとめたいなんて時に便利なサービスですよね。
さて、スマホで撮影した動画をDVDに焼く手順や、DVDに焼く時に便利な動画編集ソフトなどをお伝えしてきました。
スマホで撮影した動画はスマホの容量を圧迫しますし、またDVDに焼くことでテレビの大画面で見ることができる、DVDに永久に保存しておくことができるといったメリットがあります。
これは残しておきたいという動画がスマホに残っている方は、ぜひ動画編集ソフトを使ってDVDに動画を焼いて見てはいかがでしょうか。
参考元:
freesoft100STORE