筆者は家電量販店に勤めております。SDカードの交換の目安と、交換の際の手順と注意事項について解説を行っていきます。
Written By ブレンディ 0120
Androidスマートフォンの多くはSDカードに対応しており、本体の内部ストレージが足りなくなってもSDカードにデータを逃がすことで、データに悩まされることはまずありません。
SDカードを購入した事のある方は、こういった内部ストレージのデータをSDカードに移して保管したり、機種変更や故障の際に備えるといった目的で購入する方が多いようです。
SDカードは小さなチップの中にデータをたくさん保存できる優れものですが、データの送受信を行う製品の為、取り扱いは慎重に行わなければなりません。
SDカードの着脱方法とデータの移行方法を間違える事で、大事なデータを失ってしまうリスクもあるので、正しい方法でデータの移行を行うようにしましょう。
今回は、そんなSDカードの正しい着脱方法から、データ移行の方法まで詳しく解説を行っていきます。
まずは、データを新しく保存する為の新しいSDカードを購入しましょう。
スマートフォンのサイズに合うSDカードは「micro SDカード」です。
これよりも一回り大きいSDカードという商品もありますが、デジタルカメラやビデオカメラ用のサイズの為、注意が必要です。
また、送受信したいデータが沢山あり、写真や動画などの大きなデータ量を一気の移行したい場合は、SDカードの「クラス」に注目すると良いでしょう。
SDカードにも容量とランクがあります。
まず、容量ですが少ないものは「2GB~128GB以上」まであります。
SDカードに移行したいデータ容量を参考に買うようにしましょう。
また、スマートフォンには対応しているSDカードの容量に制限がついている為、自分の使っている
スマートフォンに購入するSDカードの容量が対応しているのかどうかも確認を行いましょう。
次に、データの送受信の速さを決めるクラスですが、「class4・class10」があります。
数字が大きいclass10の方がデータの送受信にかかる時間が短くて済みますのでおすすめです。
その分、価格も高くなりがちです。
もし、今使っているSDカードの中に間違っても消したくないデータがある場合は、スマートフォンの内部ストレージに移行しておくと良いでしょう。
データの移行方法にも2つあり、「移動とコピー」があります。
オリジナルのデータを片方に移すのが移動で、オリジナルとコピーを2つ別々の場所に保存するのがコピーです。
慎重にデータ移行を行いたい場合は、コピーをしておくと万が一のことがあっても安心でしょう。
とにかく、オリジナルのデータだけをどうこうする状況を回避する事が重要になります。
バッファーは常に用意しておきましょう。
スマートフォンのOSを最新状態にあらかじめしておきましょう。
スマートフォンのバージョンアップをしないまま、データの移行を行おうとするとエラーが起きてデータ移行ができない場合が稀にあります。
スマートフォンを正常に動かすためにも、スマートフォンを最新状態にしておくことが最も重要になります。
スマートフォンのOSアップデートやアプリの更新などがあれば、この際にまとめてやってしまいましょう。
データを移行した先で更新する手間を省けるかも知れません。
以上の内容を踏まえて、SDカードの交換準備が整ったら実行に移ります。
まずはスマートフォンの電源を切りましょう。
SDカード着脱の際には、必ずスマートフォン本体の電源を切らないとデータが消えてしまうリスクがあります。
データが消えなくても、データ破損のリスクは高いので、必ず電源を切りましょう。
電源を切ったうえで、スマートフォンのSIMトレイを開きます。
機種によって異なりますが、最近のスマートフォンの場合、SIMトレイとSDカードが併設されている機種が多いため、まずはSDカードの挿入口を見つけましょう。
これまで使っていたSDカードがあれば、外して新しいSDカードと入れ替えます。
SDカードの向きを正しくセットし、問題なくSIMトレイが入れば完了です。
本体の電源を入れて、SDカードが認識されているかの確認を行いましょう。
SDカードの認証がされていれば、問題なくデータ移行が行えます。
スマートフォンの本体ストレージから移行したいデータを選択し、SDカードに移動させましょう。
SDカードにデータを移動する方法はいくつかありますが、各携帯キャリアの推奨するアプリがあればそれを優先して使いましょう。
Google Playから無料のデータ移行アプリなどもありますので、アプリの操作方法については各アプリから調べて解決をして下さい。
SDカードへのデータ移行は、早ければ一瞬で終わりますがデータ容量が膨大な場合は数時間かかることもあり得ます。
スマートフォンの電源が足りない場合は、充電を行いましょう。
SDカードの容量がいっぱいになると、スマートフォンの本体ストレージをSDカードに移すことができなくなります。
こういった状況になった場合は、新しいSDカードを購入して交換することで、違うSDカードで新しく使うことが出来ます。
写真や動画のデータ容量は年々大きくなってきておりますので、SDカードがいっぱいになった時には今使っている容量よりも大きいデータ容量のSDカードを購入することをおすすめします。
スマートフォンのSDカードには、写真や動画、テキストなど様々なデータを送る事ができます。
それぞれのデータを1つのSDカードに保存することで、データが溜まってきた頃合いにSDカードの取替を行うと、データ整理に時間がかかり大変な思いをするかも知れません。
SDカードごとに写真をまとめておいたり、フォルダ分けをしいておくことでデータの整理が楽に済みます。
旅行で撮った写真を1つのSDカードに移す際に、フォルダを作っておくとデータ移行の際には便利なのでおすすめです。
交換を行ったSDカードの保存方法については注意が必要です。
SDカードには、専用のケースがありこの中に入れて保存しておくのがオススメです。
理由として、SDカードに保存したデータの破損や故障に繋がる可能性がある為です。
SDカードのデータのやり取りを行う金属部分が酸化したり傷付いてしまうとデータを読み取る事ができずに破損してしまいます。
こうなっては、SDカードを次回スマートフォンやPCに接続した際に認識されなくなってしまいます。
SDカードケースは100円均一でも販売しておりますので、データを正しく保存する為に購入しておくのも良いでしょう。
SDカードにも、容量によってSDカードの呼び方が違います。
SDXC、SDHCなど容量によって規格が存在し、お使いのスマートフォンやPCに対応しているSDカードなのか?事前に確認を行ってから購入をするようにしましょう。
もし、SDカードがデバイス側で認証されない場合は、スマートフォンやPCの設定を見直し、それでも改善が見られない場合は、購入したお店に返品対応を依頼しましょう。
自分の使っているスマートフォンやPCにどの規格のSDカードが対応しているのかを確認する場合は、お使いの携帯会社か、メーカーへの問い合わせを行いましょう。
写真(1000万画素):590枚程度、動画(フルHS 1920×1080):15時間程度、AAC128kbps(音楽データ):500曲程度
写真(1000万画素):2,370枚程度、動画(フルHS 1920×1080): 2:30時間程度、AAC128kbps(音楽データ):2000曲程度
写真(1000万画素):9,510枚程度、動画(フルHS 1920×1080):5時間程度、AAC128kbps(音楽データ):8,000曲程度
写真(1000万画素):19,020枚程度、動画(フルHS 1920×1080):10時間程度、AAC128kbps(音楽データ):16,000曲程度
スマートフォンの保存する規格やデータ形式によって変更する場合が多いため、目安として捉えておくのが良いでしょう。
自分のスマートフォンやPCに保存されているデータ容量と比較して、必要なSDカード容量を購入するようにしましょう。
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サンディスクより発売のmicro SDカードです。
単価が安いことに加え、クラス10での高速通信が可能なSDカード。
大容量のデータを一気に移動したい方にはオススメです。
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国内メーカー東芝より発売されたmicroSDカードです。
SDカードの動作が不安な方や、国内メーカーの安心が欲しい方にはこの商品がオススメです。
いかがでしたでしょうか?SDカードは便利な商品ではありますが、データ移行の際の方法や手順と保管方法は正しく行うようにしましょう。
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