筆者は家電量販店に勤めております。スマホでワンセグ視聴をする際のチェックポイントとテレビが映らない場合の対処法について解説を行っていきます。
Written By ブレンディ 0120
スマートフォンでテレビを見ることが出来たらとても便利ですよね?
iPhoneでのテレビ視聴を出来る機能は残念ながら搭載されていませんが、Android機種であれば一部の機種に限り、テレビを見る事ができる「ワンセグ」に対応しています。
最近は、ワンセグだけではなく更に綺麗な映像が流れる「フルセグ」に対応している機種も多くあります。
ワンセグとフルセグの違いって何?どうやってみるの?と思われるかもしれませんが、これは単純にテレビ画面の綺麗さが違うという認識で良いでしょう。
ワンセグとフルセグの視聴方法は同じで、スマートフォンアプリよりワンセグアプリを起動し、テレビの電波を受信することでテレビを視聴する事ができます。
フルセグの視聴には、本体同封のテレビアンテナをスマートフォンに差し込み、受信環境の良い状態であれば自動的にフルセグに切り替わります。
電波環境が悪かったり、テレビアンテナを指していない場合はワンセグになります。
でも、使ってみると案外うまく行かない場合も多くあり、なぜ上手くいかないのか?
そもそもテレビが移らない!など様々な問題が付きまといます。
今回は、そんな多くある疑問について、詳しく解説を行っていきます。
Android機種によっては、アンテナが内蔵されている機種があります。
こういったアンテナ内蔵型の機種であればアンテナを伸ばして、受信し易い状況にしましょう。
テレビの電波を受信する環境が整っていないことで見れないというよくあるケースですので、まずはこちらから試しましょう。
アンテナが内蔵されておらず、テレビアンテナが同梱されている機種の場合、アンテナを差し込まない限り受信するのは難しいものです。
アンテナを挿して電波を受信しやすい状況にしましょう。
もし、アンテナを紛失してしまっている場合は、スマートフォンを購入した携帯ショップへ行き、お取り寄せを依頼かける事で購入する事ができます。
家電量販店や携帯ショップに常備しているものではありませんので、注意が必要です。
これでもテレビが映らない場合は次の方法を取ります。
ワンセグのチャンネル設定を確認しましょう。
ワンセグアプリを初めて起動したときには、自分の住んでいる地域で放送されている番組の放送波の設定がされていない状態です。
知らずにそのままワンセグアプリを眺めていてもテレビは自動的に付きませんから、設定をする必要があります。
また、遠方に出かけてワンセグアプリを起動し、チャンネル設定を再設定した場合も、場所が変わるごとに再設定する必要がありますので、注意が必要です。
ワンセグアプリ内の設定から、チャンネル設定に進み、チューニングを開始します。
しばらく経過すると自動的に地域に合わせたチャンネル設定をしてくれますので、再度テレビが映るか確認しましょう。
これでも映らない場合は次の手段を取ります。
スマートフォンを再起動しましょう。
これはワンセグ以外にも言えることなのですが、スマートフォンの電源を一度切ることでスマホの中に蓄積されていたデータが一掃され、スマホを正常に動かすことが出来ます。
設定上は何も問題がなくてもこういった部分からスマホが正しく動かないということもしばしばありますので、再起動を行い様子を見るのも一つの手段ではあります。
再起動したうえで、症状の改善が見られない場合は、次の手段に移ります。
電池パックが取り外しできるスマートフォンであれば一度電池パックを抜いてみましょう。
必ず電源を切ってから電池パックを抜き、電池パックを戻した後に電源を入れるようにしましょう。
漏電のリスクやデータ破損のリスクがある為、こういった手間を省くことでかえってスマホを悪くしてしまう原因にもなります。
また、最近のスマートフォンの殆どは電池パックが本体の中に内蔵されており、取り外しができない仕様の商品が多くあります。
この項目については、あくまで電池パックが取り外せるスマートフォンをお使いの方に向けた一つの対処法なので、一体型のスマートフォンをお使いの方は、この項目は割愛して頂きます。
以上の方法をとっても何も改善が得られない場合、設定上の問題ではなく本体の機器の故障や修理が必要となるケースが想定されますので、次項ではスマホの修理について解説を行っていきます。
バッテリー残量が少ない場合、ワンセグを視聴できない事があります。
ワンセグに限らず、カメラやゲームなどバッテリー容量が一定値を下回ると起動すらできなくなるアプリが最近多く出てきており、これはスマートフォンの仕様上仕方のないことです。
こういった場合は素直にワンセグを見るのを諦めて、充電を行いましょう。
また、推奨はしませんが充電している状態でならアプリの立ち上げが出来る場合があります。
バッテリーへの負荷が大きく、スマホが熱くなってしまう原因にもなりますので、どうしても仕方のない場合にのみこの方法を取りましょう。
ワンセグは地上波の電波をキャッチしてテレビ放送をスマホの画面に映します。
電波が入りにくい場所にいたり、安定しない場合はテレビを流すことはできません。
このような場合は、地上波を受信できる場所に移動してワンセグを視聴するようにしましょう。
ワンセグの視聴環境がどの位かを知る場合、スマホの画面に電波状況が表示される電波の本数を参考にすると良いでしょう。
どちらも違った種類の電波ではありますが、片方が露骨に入らないということは稀です。
スマホの故障を疑うことも必要になります。
どのような原因でワンセグの視聴が出来ないのか定かでない場合、それはスマホの故障が原因だったりもします。
テレビアンテナの不調か、受信機の故障か?素人目では判断がつきませんので、いくつかの場所でも全く同じ状況の場合は、購入をした携帯ショップへ持ち込んで相談を行うようにしましょう。
故障している可能性がある場合は、メーカーへのお預かり修理という対応になってきますが、早くても1週間は手元からスマートフォンが離れますので、修理を出す際にもある程度データバックアップなど準備をしてから行くようにしましょう。
携帯ショップでは、一定のトラブルシューティングを行い、上記で記載している項目をその場で試します。
一通りチェックして原因不明という回答になれば、修理という流れになります。
最後に番外編ですが、イヤホンをイヤホンジャックに差し込んでワンセグを視聴できるか試してみるのも一つの手です。
イヤホンジャックは、イヤホンとテレビアンテナどちらも同じイヤホンジャックを経由して使うことになります。
ワンセグ使用の際に、イヤホンジャックにアンテナの接続認証がなければワンセグを視聴できないような仕様のスマホは過去にありませんでしたが、昔から都市伝説のような噂でイヤホンジャックに金属のプラグを差し込むことで電波環境が良くなるといった話を聞いたことがあります。
事実、筆者は携帯ショップで携帯を販売しているスタッフにそういった事例があったのか?聞いたことはありますが、全てのスタッフに前例はなしという回答が返ってきました。
仕様上の問題ではないにしても、実際に使っているお客さんからの声は聴いたことがあるという話も聞きましたので、もしかしたら何か影響があるのかも知れません。
信じるか信じないかは・・・あなた次第です。
いかがでしたでしょうか?
スマホでワンセグを視聴する為に必要なチェックポイントをいくつかご紹介しました。
スマートフォンにワンセグ機能がついていない機種の方が最近は多いですが、ワンセグ機能はあると便利な機能で、特に災害時などはネット回線が遮断され、電話回線が大変込み合うなど情報の収集は難しい状況に陥ります。
筆者は、東日本大震災の最中、避難所で唯一外の情報を得られる方法はラジオ電波とワンセグのみでした。
こういった情報をいち早く手に入れる手段として、今の時代においてもワンセグ機能は欠かせないものの一つですので、みなさんもワンセグ機能付きスマートフォンをお持ちの方は、これを期にぜひ試してみて下さいね。