洗濯機の掃除で酸素系漂白剤を使う方法を紹介!特徴や塩素系との違いは?

目次

洗濯機の掃除で酸素系の漂白剤

洗濯機には、洗濯物の汚れや洗剤の溶け残りがあったりして、汚れがたまります。

また、水を使うので乾燥される時間が少なく、洗濯が終了した後も水気をおびたまま放置されることが多いので、湿気を好むカビが生息しやすい環境です。

洗濯機の掃除には、洗濯機用クリーナーが市販されていますが、酸素系の漂白剤が有効であることが知られています。洗濯機用クリーナーに酸素系の漂白剤が含まれているものもあります。

ここでは、洗濯機の掃除に使用する、酸素系の漂白剤の特徴と酸素系の漂白剤で洗濯機を掃除する方法、および酸素系の漂白剤と塩素系の漂白剤の違いについて考察します。さらに、洗濯機にカビが発生する原因について考えます。

洗濯機の掃除で使う酸素系の漂白剤の特徴は?

洗濯機の掃除で使う酸素系の漂白剤の特徴を列挙しましょう。

特徴① 過炭酸ナトリウムからなります

酸素系の漂白剤の成分は、過炭酸ナトリウムで、炭酸ナトリウムと過酸化水素を2対3の割合で反応させて生ずる粉末の化合物です。

水に溶けて、水溶液中では炭酸ナトリウムと過酸化水素に解離します。炭酸ナトリウムにより弱アルカリ性を示し、過酸化水素による酸化力を有します。この酸化力が、漂白、除菌、消臭に利用されます

参照元: ウキペディア

特徴② 水溶液は無公害です

酸素系の漂白剤の水溶液を使用したあとは、炭酸ソーダと酸素、水に分解します。不要になったら、水溶液で排水することが出来ます。環境への負荷はありません。

特徴③ 水溶液は弱アルカリ性です

酸素系の漂白剤の過炭酸ナトリウムの水溶液は弱アルカリ性なので、少しぬるぬるします。使用時にはゴム手袋を着用します。

特徴④ 毒性はありません

過炭酸ナトリウムは、粉末、水溶液とも毒性はありません。ただし、目や口に入った場合は、刺激や痛みが感じられますので、速やかに水洗浄することが必要です、

特徴⑤ 金属と反応します

酸素系の漂白剤の過炭酸ナトリウムは、金属と反応します。ステンレス以外の金属は、酸化作用により、腐食します。

特徴⑥ 密閉容器で破裂の恐れがあります

酸素系の漂白剤の過炭酸ナトリウムを密閉容器に入れると、ガスの充満で容器が膨張し、破裂する恐れがあります。保管には、エアー抜きのある専用のプラスチックの容器や袋を用います。

特徴⑦ 酸素を発生します

酸素系の漂白剤の過炭酸ナトリウムは、それ自体は不燃性ですが、酸素を発生しますので、可燃性のものや酸化されやすいものからは離しておくことが必要です。

特徴⑧ 消防法の危険物第1類に指定されています

過炭酸ナトリウムは、平成24年から消防法の危険物第1類に指定されています。性質により指定数量が異なりますが、50㎏以上の大量保管の場合には、危険物取扱法に注意しておく必要があります。

酸素系の漂白剤を使って洗濯機を掃除する方法は?

実際に酸素系の漂白剤を使って洗濯機を掃除する方法・手順を整理してみます。

方法① 酸素系漂白剤をお湯に溶かし、洗濯槽に入れます

酸素系漂白剤は水よりもお湯に溶けやすく、40~50℃のお湯で活性化しやすいので、40~50℃のお湯を使います。

酸素系漂白剤の量は説明書にある通りにします。
目安として、お湯10lあたり酸素系漂白剤100gをプラスチック容器、例えば湯桶などでよく溶かします。

50lの洗濯機ならば酸素系漂白剤500gです。溶液は洗濯槽が満杯になるまで入れます。酸素系漂白剤が十分お湯に溶けていることが重要です。洗濯槽の中は溶液だけです。洗濯ネットは外します。

方法② 溶液を攪拌します

洗濯機を「洗い」に設定して回します。溶液を攪拌して、洗濯槽全体にゆきわたせるためです。「洗い」だけで終了させます。

方法③ ごみ・汚れを除去します

浮いてきたごみ・汚れをネットですくい、除去します。

方法④ 放置します

溶液を入れたまま、3時間くらい放置します。放置時間が長い方が有効です。

方法⑤ ごみ・汚れを除去します

再び、浮いてきたごみ・汚れをネットですくい、除去します。

方法⑥ 方法①から方法⑤を繰り返します

洗いーごみすくいー放置―ごみすくい、のサイクルをごみ・汚れが浮いてこなくなるまで繰り返します。放置だけでも、ごみ・汚れは取れてきますが、洗いを入れることで促進されます。

方法⑦ ごみ・汚れがなくなったことを確認して、洗濯機を回します

ごみ・汚れが浮いてこなくなったら、洗濯機の「洗いーすすぎー脱水」の行程を実行します。

方法⑧ 洗濯槽の底のごみ・汚れを除去します

洗濯槽の底に溜まったごみ・汚れを濡れた布などで拭きとります。

方法⑨ ごみ・汚れが出ないことを確認します

洗濯機の「注水―洗いーすすぎー脱水」を行って、ごみ・汚れがもう出ないかを確認します。

方法⑩ 洗濯槽の底のごみ・汚れを除去します

洗濯槽の底にごみ・汚れが溜まっていたら濡れた布などで拭きとります。

掃除でのポイントは、酸素系漂白剤をお湯に良く溶かすこと、洗濯槽内で長時間放置すること、浮いてきたごみ・汚れをすくい取ることです。時間のかかる作業です。

酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除してごみ・汚れを浮き出したところ

酸素系漂白剤で洗濯槽を掃除して出たごみ・汚れを除去したところ

洗濯機の掃除で使う酸素系の漂白剤と塩素系の違いは?

漂白剤には、酸化型と還元型があります。酸化型は、さらに酸素系と塩素系に分けられます。還元型漂白剤は、主として業務用に使用されます。
洗濯機の掃除には酸素系も塩素系も使えます。洗濯機の掃除で使う漂白剤の酸素系と塩素系について、違いを見てみましょう。

違い① 成分が違います

酸素系は過炭酸ナトリウムの粉末で販売されています。弱アルカリ性です。洗濯機の掃除にはお湯に溶かす手間がかかります。塩素系は次亜塩素酸ナトリウムに水酸化ナトリウムを加えた水溶液で販売されている液体状です。こちらはアルカリ性で、アルカリ性の度合いが強いです。洗濯機の掃除には、洗濯機に注水して塩素系漂白剤を加えるだけでよいです。お湯の用意の手間は要りません。どちらも漂白作用は酸素が行います。

違い② 危険度が違います

塩素系は酸と反応して塩素を発生するという危険があります。「まぜるな 危険!」を守らなければ危険です。酸素系はその点は安全です。また、人体に付けた場合、塩素系はアルカリが強いので早めの手当てが必要です。

違い③ 作用の仕方が違います

酸素系は汚れを泡状に剥ぎ取ります。塩素系は殺菌作用があります。洗濯機の掃除では、酸素系は時間がかかり、塩素系は短時間ですみます。塩素系は速効型といえます。酸素系は内部の汚れまでじっくりと抽出します。

違い④ 漂白力、殺菌力が違います

塩素系の方が酸素系よりも強いです。カビ取りには塩素系が有利です。洗剤のかすなどの汚れ取りには酸素系が効力を発揮します。

違い⑤ においが違います

塩素系は塩素のにおいがします。塩素系は洗濯機の掃除後もにおいが残ることがあります。酸素系は漂白剤のにおいだけです。

洗濯機の掃除に酸素系の漂白剤を使うのがよいか塩素系がよいかという問いには、カビ取りは塩素系で、洗剤のかすなどの汚れ取りには酸素系を使うという両者を組み合わせるのが一番良い選択です。時間があまりとれない人は塩素系で、薬品を使うのになれていなければ酸素系で行うとするのがよいでしょう。市販の洗濯機クリーナーには、酸素系漂白剤を含むものが多いですが、塩素系漂白剤を含むものもあります。市販の洗濯機クリーナーに、酸素系漂白剤として過酸化水素を成分にするものもあります。過酸化水素も酸素系漂白剤の一つですが液体状です。漂白力は、過炭酸ナトリウムの方が強く、有効です。

【コラム】そもそも洗濯機にカビが発生する原因は?

カビは胞子で、空気中に浮いています。カビの発生・繁殖条件に必要なのは、温度、水分、酸素、および養分です。温度は20~30℃、水分では湿度が80%以上、酸素としては空気、養分は有機物になります。洗濯機ではこれらの条件が満たされていて、カビには絶好の住処になっているわけです。すなわち、室内ですから20℃近辺の温度になっています。水分は乾燥しなければ常時たっぷりあります。空気はもちろんあります。養分としては、洗剤の残りやかすがあれば十分なのです。すべてカビの生息を支えています。カビをなくすには、これらの条件を取り除くことです。掃除により養分をなくすこと、乾燥により温度を30℃以上に上げ、湿度を50%以下に減らすこと、室内の換気をよく行うことが、カビの発生・繁殖を妨げます。

まとめ

洗濯機はいつも洗剤を使って洗っているので清潔だと思っているのは間違いで、洗濯機の後ろをのぞいたり、底をよく見たりすれば、汚れが目に入ってきます。そして、掃除をしてみれば、洗濯槽の裏側がどんなにか汚れているかがあらためて分かります。洗濯機の掃除において、どんな洗剤を使えば良いかは、洗剤の特徴を理解して、洗濯機の汚れの状態により選択するとよいでしょう。酸素系漂白剤は、洗濯機の掃除の強力な武器に一つといえます。

酸素系漂白剤の入った洗濯機用の洗剤

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花透 PEACE43
家電情報を提供するライターです
家電の選択・購入あるいは使用のための情報を整理して、皆様がご覧のなれるように提供します。よろしくお願いいたします。

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