個人的な話ですが、最近スマホとは別にiPadを購入し、スマホとタブレットの2台持ちになりました。理由は「ゲームアプリのサブアカウントを作りたい」という単純なものでした。
それ以外では特に2台持ちをする必要性は感じていなくて、スマホとタブレットを併用している人も周りにちらほら居ましたが、自分には使い分け方がよくわからず興味もなかったです。
勢いでタブレットを購入したものの、ゲーム専用機と化すのはさすがにもったいないので半ば無理矢理使っているうちに2台持ちの便利さを思い知ったのです。
前置きが長くなりましたが、今回はスマホとタブレットの2台持ちに関する話です。どんな理由があるのか、メリットは何か?など、2台持ちを検討しているけれどいまいち踏み切れない皆様にとって有益な情報になればと思います。
タブレットを持っていない時は感じませんでしたが、スマホの画面は小さく見にくいです。2台持ちをしている方もこれが理由なことが多いのではないでしょうか。
文章を打つ時や動画を見ている時に特にそう感じます。かといってあまり大きなスマホを選んでも、本来の携帯性に優れるというメリットが消えてしまうのが悩み所です。
文章を打つ作業が個人的に多いので、フリック操作の一瞬のラグと画面の小ささが相まって誤入力の嵐で、そこが最もストレスでした。タブレットを使うようになってからはかなり緩和されています。
今使っているスマホはスペック重視で選んだもので、特に処理速度に関わる部分は気をつけてセレクトしたつもりです。2017年の夏モデルでOSはAndroidですが、タブレットと比べるとやはりスピードに差が出てきます。
パソコンを使えば問題は解決するのですが、持ち運びにはやや重いという欠点があります。「スマホ以上パソコン以下」のスペックで解決する作業は意外に多く、取り回しのしやすさもあって今ではほとんどの作業をタブレットで行っています。
スマホとタブレットを2台持ちするメリットは2つあって、1つは役割分担ができること、もう1つは同時使いができることです。
スマホの役割は、通話と簡単な情報収集です。インターネットを閲覧する際はコンパクトでどこにでも持っていけるのでやはり便利です。そのほかのアプリの使用はほぼタブレットでカバーすることができます。
また、タブレットで作業中に資料が欲しくなったらスマホで調べられる、というのがとても快適です。
それぞれの端末の特性を活かしてより快適で効率的に作業できるのが、スマホとタブレットの2台持ちのメリットです。
反対にスマホとタブレットの2台持ちのデメリットは、ランニングコストが跳ね上がることです。自宅などでWi-Fiを利用して接続する分には問題ありませんが、持ち運びのしやすさを考えて外出先にも持って行きたいもの。そうなると通信回線の利用料がかかり、月々の維持費が問題になってきます。
タブレットが通信契約をしていない場合、屋外で回線を利用する方法として、スマホのテザリング機能を使うというものがあります。
テザリングとは、スマホをアクセスポイントとして設定し簡易的なWi-Fiのような役割を持たせることで、子機(この場合はタブレット)が間接的にインターネット回線を利用することができる機能のことです。主に屋外でフリーWi-Fiもない場合に使用します。
テザリングを利用することで、スマホとタブレットの2台持ちでタブレットが通信契約をしていなくても、インターネット回線を利用することができます。
テザリングのメリットは、それぞれに通信契約を結ばなくて良いので、維持費が安く済むことです。
デメリットはスマホのパケット容量の問題です。自宅でWi-Fiを利用している場合などと違い、テザリングの通信にはスマホのパケット容量を消費します。特に動画やゲームなどはデータ量が大きいため、あっという間にGB単位のデータを食います。
パケット容量を超えてしまうと通信速度が著しく遅くなる、あるいは追加料金がかかってしまうため、あらかじめパケット容量の大きいプランに加入しておきたいところですが、それはそれで料金が高くなります。いずれにしてもタブレットの通信料には気を使っておく必要があるでしょう。
また、テザリングを行っている間はスマホ本来の操作ができず、バッテリーの消費量も多くなるというデメリットもあります。
外出先でもスマホとタブレットを同時に気兼ねなく使いたい場合、格安SIMを利用する方法もあります。格安SIMとは、3大キャリア(NTTdocomo、au、SoftBank)以外の会社のSIMカード(通信に必要な小型のチップ)を使って通信契約を結び回線を利用することです。
近年ではさまざまな企業が通信契約サービスを展開しています。
格安SIMのメリットは名前の通り利用料金が安いことです。場合によっては2台持ちでそれぞれに契約をしても大手キャリアの1回線分の利用料金より安くなります。
反対にデメリットは、通信回線の安定性が劣ることです。さらに、プランによっては料金が変動し使い方によっては結果的に高くなってしまうことがあるので慎重に検討することが必要です。
大手キャリアであるSoftBankと格安SIMのキャリアであるDMM mobileを例に取って料金を比較してみましょう。
まずは通話もパケット通信もある程度行うSoftBankの場合です。
通話プランは準定額の1700円/月を選択します。5分以内の通話であれば料金はかかりません。ここに300円のウェブ使用料がかかります。
次にデータ定額を5GBに設定すると、5000円がかかります。
2年契約縛りや各種のセット割、本体代を含まない単純な月毎の使用料金は7000円/月の計算になります。
DMM mobileの場合はどうでしょうか。
インターネットと音声通話両方に対応している5GBの料金は1910円です。ここに10分かけ放題をプラスしても+850円で2760円/月となります。
あくまで両者とも単純計算ですが、月々4240円もの差が出てきます。
スマホで通話をメインに行う場合も考えてみます。
SoftBankだと国内通話が全て24時間無料の2700円/月の定額プランがあります。データ容量は最も少ない1GBの定額プランを選ぶと2900円です。こちらは単純計算で5600円になります。
対してDMM mobileだと10分かけ放題をプラスして850円、通話対応の1GBデータプランが1260円になり、2110円の単純計算になります。
しかし、通話時間無制限のプランはなく、10分を越えると1分につき40円が加算されます。長時間利用する方にとってはSoftBankの方が安心です。
SoftBankでスマホとタブレットのセットで通信契約を結んだ場合、タブレットに関しては最安で980円の月額で利用することが可能です。
DMM mobileにはセット割の概念が現状ありません。タブレットを利用する場合は通話機能がないかわりに料金がさらに安いデータ通信プランを利用することになりますが、3GBで850円、5GBで1210円と5GBを越えるとSoftBankの最安料金を上回ってきます。
データ通信量重視ならDMM mobileなどの格安SIM、通話やセットでの利用料金まで考えるならSoftBankなどの大手キャリアが優先的な選択肢になるでしょう。
データ通信容量の多いゲームや動画などはタブレットで使用するのがおすすめです。大画面で見やすいこと、処理能力の速さもあり快適に利用できるでしょう。
スマホは通話やSNS、簡単なインターネット閲覧などを利用するのにとどめ、データ容量を多く使う作業は全てタブレットに任せるとスマホのデータプランを安いものに変更でき、月々の利用料を減らせるでしょう。
例えばスマホは通話時間が長くなっても安心なSoftBankの通話無制限OKかつデータ容量のプランは最も安いものを選択し、データ容量がかさみやすいタブレットは容量あたりの単価が安いDMM mobileのデータのみの大容量のプランにするなど、用途を完全に切り分けてしまうのがより安く使うコツです。
今回はスマホとタブレット2台持ちする理由やメリットを解説し、なるべく安く使う方法や格安SIMと大手キャリアの料金比較、おすすめの使い分け方をご紹介してきました。
プランやキャリアを工夫すると意外な程安く使える場合も多いので、皆様もぜひスマホとタブレットの2台持ちでより快適な生活を送ってみてください。