パソコンを指定する時間に自動で起動させることができたらいいな、と考えた方は多いのではないでしょうか。
その方がパソコンで行う作業の効率が上がるのは間違いなしですし、何より自動で起動できると楽ですからね。
と、いうことで今回の記事ではパソコンについて
「パソコンを自動で起動させる方法を解説します!」
に注目してお届けしていきます。
パソコンを自動で起動させるにはどうすればいいのか。
自動でパソコンをシャットダウンする方法もあわせて紹介していきますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
それではまずパソコンを自動で起動させる方法についてWindows7における場合より紹介していきます。
Windows7でパソコンを自動で起動させるにはBIOSで設定を調整する必要があります。
BIOSとは何なの?という方のために簡単に説明しておくと、パソコンに搭載されているパソコン制御に関するプログラムのことです。
ちなみにBIOSというのはBasic Input/Output Systemのそれぞれの頭文字を取った略称になります。
パソコンを自動で起動させるには、パソコン制御に関する設定をいじる必要があるため、まずBIOSを起動させる必要があるのです。
それではWindows7でパソコンを自動で起動させるためにBIOSを起動させましょう。
起動のさせ方は簡単で、パソコンを起動させている際中(ロゴ表示中が目安)にDeleteキー、もしくはF2キーを押すことで起動が行えます。
ただどのキーを押せばBIOSを起動させられるのかは機種にもよりますし、そもそもBIOSを起動できない機種もあります。
なので、使用している機種ではどのキーを押せばBIOSを起動させられるのか、BIOSの起動はできる機種なのかを事前に調べておいた方が良いでしょう。
BIOSの起動が完了すれば次に「Power Manager Setup」を選択、そして「Auto Power On」を「Enabled」にします。
※機種によってPower Manager Setupという表記でないこともあるので注意
※「Auto Power On」を「Enabled」→パソコンの電源を自動で入れる設定を有効する処理
すると、「Auto Power On Date」と「Auto Power On Time」が選択可能となるので、パソコンの電源を自動で入れる日付、そして時間をそれぞれ設定してください。
ここまで完了すれば、パソコンを自動で起動させる処理は完了ですのでF10キーを押してBIOSを終了しましょう。
Windows8、そしてWindows10でパソコンを自動でシャットダウンさせる際も大まかな方法は上記でも紹介したBIOSで設定を変更するということは変わりありません。
しかし、Windows7では再起動することでも、もちろん一度シャットダウンしパソコンを起動させる場合でもBIOSを起動させることは可能だったのですが、Windows8、そしてWindows10ではそうもいきません。
パソコンの仕様変更により一度電源を完全に切ってからでないとBIOSを起動することが難しくなってしまったのです。
また、Windows8からは高速スタートアップというパソコンの起動を高速化することのできる機能があるため、こちらによってもBIOSの起動は従来までの方法では難しくなっています。
よって、Windows8及びWindows10で自動でパソコンを起動させる場合には、一度完全に電源を切り高速スタートアップ機能を一時的に停止させることが重要な手順となります。
それでは高速スタートアップ機能を使用せずに電源を切る方法はどういうものがあるのか。
方法には一時的に高速スタートアップ機能を無効化する方法、そして高速スタートアップ機能を半永久的に無効化する方法があるのですが、今回はBIOSの起動するためなので一時的に無効化する方法についてその手順を紹介します。
高速スタートアップ機能を一時的に無効化するにはWindowsボタンから電源ボタンを押し、シフトキーを押しつつ再起動ボタンを押します。
すると、オプションの選択という画面が表示されますので、そこにある「PCの電源を切る」ボタンを押すことで高速スタートアップ機能を一時的に無効化しパソコンの電源を完全に切ることができます。
後は上記で紹介したようにBIOSを起動させ、パソコンの電源を自動で入れる設定を有効にし、起動する日付、そして時刻をそれぞれ設定しましょう。
ちなみにですが、BIOSの起動はパソコンのロゴ表示中にdeleteキーもしくはF2キーを押し続けるのではなく何度も押すと起動させやすくなります。
せっかく高速スタートアップ機能を一時的に切り、パソコンの電源を完全に落としたのにも関わらず失敗したというのも面倒なので、参考にしてみてください。
次に、自動でパソコンをシャットダウンさせる方法について紹介していきます。
Windows7,8,10いずれの場合でもそこまで手順に違いはありませんので、ぜひ参考にしてみてください。
Windows7でパソコンを自動でシャットダウンさせるにはタスクスケジューラを使用します。
なので、まずはアプリ検索で「task scheduler」と検索し、アプリを起動させましょう。
※画像はタスクスケジューラ
その後操作欄にある「タスクの作成」をクリックし、自動でシャットダウンをさせるという新たなタスクを作成していきます。
タスクの作成という画面が新たに表示されれば以下の画像のように、タスクの名前(どんな名前でも可)を設定し「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」及び「最上位の特権で実行する」をそれぞれ選択してください。
※ただし「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」については任意でOK
次にタスクの作成画面の上部にあるタブから操作タブ、そして下部にある新規を選択します。
すると以下のような画像が表示されますので、操作を「プラグラムの開始」に、プログラムの欄に「shutdown」、引数の追加の欄に「-s」と記載しOKボタンを押します。
そしてもう一度タスクの作成画面に戻り、今度は上部タブから設定タブを選択し、タスクを停止するまでの時間を「1時間」に変更します。
最後にこのタスクを実行させるトリガー、引き金を設定するべくタスクの作成画面からトリガータブを選択し、タスクを行う回数とタスクを実行する時間を指定しOKボタンを押します。
これであとはタスクの作成画面をOKボタンで閉じ、タスクスケジューラに今指定したタスクを保存すれば、パソコンに自動でシャットダウンを行わせる作業は完了です。
設定はあくまでも任意で、こういう風にしたいと思うものがありましたら好きに設定していただいても構いません。
とりあえず、パソコンの自動シャットダウンはタスクスケジューラにてタスクを新規で作ることにより可能となるということだけは覚えておいてください。
上記までではWindowsパソコンにおける自動での起動方法、そしてシャットダウンさせる方法について紹介してきました。
ということで次は、Macパソコンにおける自動での起動方法、そしてシャットダウンさせる方法について紹介していきます!
Macのパソコンを自動で起動させるには、まずシステムの環境設定画面から省エネルギーを選択します。
その後、開かれた画面下部にあるスケジュールボタンをクリックし「起動またはスリープの解除」にチェックを入れ、その後起動させたい日付、時間を指定すれば完了です。
簡単な手順であることからもわかる通り、Windowsのパソコンのように面倒な設定は一切ありません。
わざわざ一度完全にパソコンの電源を切り、BIOSを開くなんて必要もなく自動起動の設定を行えるため、Macパソコンをお持ちの方で自動起動させたいという方はぜひお試しください。
Macのパソコンを自動でシャットダウンさせるにも、上記同様スケジュールを使用します。
なので、システムの環境設定から省エネルギーを選択し、スケジュールボタンをクリックしましょう。
次に「起動またはスリープの解除」の下にある「スリープ」と書かれているチェックボックスにチェックを入れ、スリープではなくシステム終了を選択します。
後は右側にある日付、時間設定を自動でシャットダウンさせたい日付と時間に変更し、設定完了となります。
こちらもWindowのパソコンよりも非常に簡単に自動シャットダウンの設定を終えられることがわかるでしょう。
自動起動、自動シャットダウン共にスケジュールで完結するというのは非常に分かりやすいですよね。
WindowパソコンではなくMacパソコンを使用している方で自動でシャットダウンさせたいという方は参考にしてみてください。
上記でWindowsパソコン、Macパソコンでの自動で起動させる方法、自動でシャットダウンさせる方法について紹介してきましたが、実はそれを行うにあたり注意点もあります。
ということで次は、パソコンで自動機能を使用する際における注意点について、どのようなものがあるのか紹介していきます。
パソコンで自動機能を使用する場合の注意点としてまず挙げられるのは「ログインパスワードを無効化しておくこと」です。
これはパソコンで自動起動させたい際、ログインパスワードを設定していると、パソコンの起動を完了することはできず、パスワード入力画面が表示されている所で処理は止まるからです。
この注意点に関しては結構イメージしやすいのではないでしょうか。
なので、もしパソコンのアップデート等を行なわせるためにパソコンの自動起動させたい場合は、ログインパスワードの設定を無効化しなければなりません。
自動起動させる際には、自動でパスワード処理も行ってくれるのはないかと思っている方もいるかもしれませんがそうではないので注意してください。
ちなみにWindowsとMacそれぞれのパソコンにおけるパスワード入力の省略方法には以下のサイトが参考になります。
参考サイト(Windows):LAVIE
参考サイト(Mac):Apple
パソコンで自動機能を使用する場合の注意点として次に挙げられるのは「自動機能使用時は動作確認を行っておくこと」です。
設定でパソコンの自動機能を有効にしたとしても、設定にミスがあることや、予期せぬ動作を見せるという可能性は拭えません
特にパソコン等のシステムアップデートを行わせるために自動機能を使用したい方は、事前にきちんとパソコンが起動するか等を確認しておきましょう。
それでは次にパソコンの自動で起動する機能を利用するかどうか迷っている方のために、どんな人がこの機能を使用した方がいいのか、紹介していきます。
自動でパソコンを起動させる機能がおすすめな場合その1は「毎日決まった時間にパソコンを使用する方」です。
例えば朝にメールをチェックを毎日するという方や、仕事帰りで毎日パソコンをつけるという方、フリーランサーで毎日朝からパソコンを使用し仕事しているという方など。
毎日ほぼ決まった時間にパソコンを起動させるという方にとっては自分で起動させる手間をなくすことができることからおすすめです。
そのほかに、パソコンを立ち上げるのに毎回時間がかかってしまうという方にもパソコンの自動起動はおすすめです。
立ち上げるまでに時間がかかるのであれば尚更使用する前までに、立ち上げを完了しておけば時間を有効的に活用できますからね。
ちなみにWindows8以降では高速スタートアップ機能という起動を素早く済ませられる機能があるのですが、Windows7以前にこの機能はついておりません。
なので、あくまで目安ですがWindows7以前のパソコンを使用している方は特に、今回紹介したパソコンの自動起動はおすすめと言えます。
まずスタートアップとは一体何なのか、こちらについて説明しておくと、パソコン起動時に自動でアプリを起動させる機能のことです。
他の意味合いもありますが、今回取り上げるスタートアップというのは上記の方になります。
ということでそんなスタートアップ機能を使用して、パソコン起動時に自動でアプリを起動させる方法について下記より紹介していきます。
スタートアップに登録してアプリを自動起動させる方法について簡単に紹介すると、スタートアップというフォルダ内に自動起動させたいアプリを置くだけです。
それではその詳しい手順について紹介していきます。
まず、スタートアップフォルダを開くために以下のいずれかの方法を用いてそのフォルダを探し出しましょう。
Cドライブからスタートアップと検索をかけ、表示させる方法。
ブラウザ左下にあるWindowsマークを右クリックするか、キーボードにあるWindowsボタンを押しながらXキーを押し、「ファイル名を指定して実行」をクリック。
そして名前欄に「shell:startup」と記載し検索、表示させる方法。
Cドライブから~の方法の場合は検索に時間がかかることが多いので、素早く表示させたいのであれば後者の方法を選びましょう。
次に、表示させたスタートアップフォルダに、Windowsパソコンの起動時に自動起動させたいアプリをおいてください。
例えば、私はAndAppHelperというアプリが自動起動するようになっていますが、ワードを自動起動させたいのであれば、以下のようにコピーしたファイルを置きます。
これで以降のパソコン起動時には、ワードが自動起動するようになる、というわけです。
パソコン起動時によく使用するアプリをスタートアップ機能を用いて自動起動するようにしておけば便利なこと間違いなしです。
よりパソコンを便利に活用するためにもぜひ参考にしてみてください。
今回の記事ではパソコンを自動起動させる方法等について紹介してきました。
パソコンを自動起動させるにはWindowsパソコンの場合とMacパソコンの場合それぞれで以下のようになります。
パソコンを自動起動することができれば、パソコンのアップデートを空いた時間に行なわせることができるため、非常に便利です。
最初こそ設定の仕方に悩み、時間もかかるかもしれませんが、慣れれば迷わずに行うことができるので、気になっている方はぜひお試しください。