ここ数年、タブレット端末が急速に普及。
タブレットメインで、必要な時だけ、キーボードを接続して使用という方も増えてきました。
そのため、市場全体に出回っている大型パソコンも、やや下火に。
小型で持ち運びも楽、軽量のPCが増えてきた中で、やはり「大きな画面で使いたいな」なんて思うことはありませんか?
たとえばイラスト、写真編集、テキスト作成などクリエイティブなシーン。
そして動画やネットのストリーム放送利用などでは、より大きな画面であれば非常に迫力も臨場感もUP!
そこで今回は、15インチノートパソコンをはじめ、複数台のノートパソコンをシーンに合わせて使い分けている筆者が、15インチのノートパソコンのポイントや使い勝手などを広くご紹介します!
この記事を書いている筆者は、現在は日常的に13.3~15インチのノートパソコンを利用。
必要に応じて、外付けモニタやテレビなどに接続して大きくしています。
正直、いま各企業などで個人が持っている端末の多くは、非常に小型化。そのため15インチでも大きく感じる方が多いのではないでしょうか?
個人的には普段デザインやテキストなどを作成するお仕事をしていますが、これまで普段利用してきたのは、「3;4スクエア型14.1型画面のレッツノート」「16:9ワイド型13.3型画面のDELLノート型」をその日のお仕事にあわせて使い分けるスタイル。
テキストであれば資料などに加えて、自分の作成しているテキストが同時に開ければいいため、画面サイズはあまり気になりません。
ですが、出先で、作成しているイラストや写真、サイトデザインやCADなどの細部まで確認したいとき、やはりタブレットや小さめ端末ではちょっと見た目窮屈で無理がある感じ。
客先で見ていても、やはり、クライアントのウケは「小さい画面のPCではいまいち」です。
そこで15インチのノートパソコン、さらにはインターネット普及前から企業内端末などのオリジナル製品も豊富に手掛けてきたNECの15インチノートパソコンを持つに至りました。
手持ちのその他の国内外メーカーのパソコンでは、入力部などを中心に、いずれも軽量化が図られているモデル。「どうせ15インチを持つなら、これらとは逆に、I/O系や筐体そのものが丈夫なマシンにしよう」と考えたこともあります。
私の場合は毎日持ち歩くわけではない15インチ。となると、買い替えサイクルも他生長くなることから、丈夫さを優先させてみました。
15インチというのは画面の表示領域の大きさ。それをフレームで縁取るサイズの筐体となるので、実際かなり大きめサイズのノート型パソコンです。
モニタ表示部を、開閉するときもある程度は守る必要があることから、厚みもかなり感じます。
そしてこのほか、キーボードなどの必須パーツのレイアウトから出た余剰エリアに、タッチパッドなどが配されます。
15インチのノートパソコンの画面の表示領域自体は、たとえば、一般的な4:3スクエア型の15インチで「横22.9×縦30.5センチメートル」。
ちなみに16:9のワイド型の15インチでは「縦18.7×33.2センチメートル」
手持ちのノート型PCやその他の端末をまとめてみると、モニタサイズ比の比較でも、このくらいの違いがあります。
筐体はこのモニタサイズよりも、数センチ大きめ。普段持ち歩くカバンサイズなどをかなり選ぶことから、これがかなり大きな「15インチパソコン購入へのハードル」になりました。
実際にカバンに入れるとなると、男性なら流行のスポーツタイプ大判リュック。女子なら大判トートバッグでなければほぼ無理。
しかも各社とも、最高級機種あたりのゾーンでなければ、15インチパソコンの重量はかなりのものがあります。
いかに「いい感じのノート型パソコン」であったとしても、普段持ち歩くときに必然「15インチパソコン中心でバッグからファッションまでが自然と決まってしまう」存在であることは、最初に頭に入れておくべきことかもしれません。
持ってみて意外と助かったなあとおもったのが、タッチパッドの大きさ、そしてタッチパッドが四角で感度が良かったことです。
普段のメイン機が、パナソニックレッツノートの最小最軽量シリーズで、かれこれ10数年間。タッチパッドのセンサー領域は円形で小さいのがこのシリーズの特徴。スクロールも円形のタッチパッドに円を描くと、どこまでも進んでくれるので、本当にマウスは不要。
事務作業を中心とするなら。これはこれで非常に使いやすいのですが、イラストなどの修正や表示を扱う時には、正直ちょっと面倒です。
その他のメーカー端末のタッチパッドは、四角ではあっても、軽量さをもとめているため、キーボードの文字が消えてくるころには、タッチパッドも片減りしがち。日常的に数万字の文字を打ち込みながら使う非常に酷使してきた端末では、使用2年ほどで、ここまでタッチパッドは剥げてしまいます。
こちらの黒い方の端末は、筐体の丈夫さではなくその他のスペック優先で、複数台同じモデルが手に入る安価なものとして割り切って購入していますが、やはりこういった部分のつくりはそれなり。
NECのものは、長く使いこんでも比較的丈夫なことは、仕事の現場で扱っても、プライベートで長年使っている人たちの評判でもよく知ってはいました。
パーツ1つ1つが丁寧に作られています。内部もボンネット構造のように梁を充実させる代わりに筐体材料をぐっと減量といったことはあまりなく、必要な丈夫さは欠かないタイプの設計思想もあって、やはり重量は大きめでした。
今回の端末は、筐体が大きいこともあり、こういった部分は通常のパーソナルユース向けよりもさらに余裕をもったつくりだろうとも予想はしていました。質には非常に満足しています。
15インチパソコンを使い始めてみて、使用感という部分では、実は「これ1台だけでなんでも足りそう」という印象を持ち始めました。
スーツ系ビジネスのため、カバンが大きく、野暮ったいファッションなりすぎるのはNG。この制約がなければ、おそらく15インチパソコンが、私のメイン使用機になっていたかもしれません。
そんな経験も踏まえて、実際使ってみて、どんな方に15インチのノートパソコンをおすすめしたいかをまとめてみました。
たとえば、家族で子育てなどをしながら暮らしている人に比べると、1人暮らしの人の場合、持ち物の集約化や仕様に際しての省力化が進みがち。
自宅で使っているパソコンも、また外出時に使っているパソコンも万が一のトラブルへの備えとして以外では、1台に集約してしまうほうが効率的。
こんなときに15インチなら、テレビの映画放映中の画面もなかなかキレイですみずみまでしっかり大きめでくっきり見えます。
そして事務仕事を自宅に持ち帰って行いたいときも、デスクトップパソコンのモニタとほぼ変わらない使用感で使えます。
最近は、ノートのモニタのほうが、画像も細かく、細部まで色も豊かに見えるものが増えていることもあります。1台持ちもしくは2台持ちの予定なら、いずれにせよ15インチノート優先。
そのうえで、ノートの周辺機器を充実させていくか、デスクトップをプラスするかを「ノート型パソコンをある程度使いこなせてから」決めるほうが、コスパの高い買い物ができると思います。
持ってみて良かったなあと実感できるのは、とくにイラストや写真加工、さらには、これらを駆使したWEBデザイン時です。
タブレット端末によるプレゼンなども増えているご時世ですが、日頃ビジネスシーンに携行してやはり入力修正などもその場で対応して見せたいというときには、PCが使えるほうがいい!
しかもタブレットはよほどの高級機種でもない限り、画面表示はそれなりです。
比較的リーズナブルなプライスで、コスパも高い納得の品質のものが手に入ります。
イニシャルでは、メモリやHDDに我慢しておけば、さらにお値段を安く抑えることもでき、拡張性もそれなりにある点からも、15インチのお手ごろノートブック型は賢い選択だと思います。
職場や学校では、計算や図表を多く使う人にとって、特にノートパソコンはおすすめ・・・というより欠かせないアイテムでしょう。
CADや、各種ツールのデータの自動プロットなど中心に、ノートブックで無駄なく、ショートカットなどを駆使した操作を行うなら、やはりノート型。
最低限15インチあれば、機械や住宅などの簡単な図面であれば手掛けることができます。
業務データや研究データを手元でちょっと直したいなら、このサイズ以上が良いでしょう。
最近は大学でも、ノートは紙ではなくデジタルが一般的。大学に入学してすぐ講義のスピードについていけるように、中高からノートパソコンによるノート作成を取り入れているところも増えてきました。
ノートの場合とくに、テキストと図表、それに自分があとから見直したときのメモ欄などを設けるのが一般的。ノートの取り方としても、××大学式3分割や、××University式5分割などと、ノート内各ページを分割して、記入方法を細かく定めている方式も人気。
こういったノートテイクでは、通常の紙ノートと同じように、見開き1ページ全体が、一見して目に飛び込むサイズのモニタが使い勝手が良いのです。画面をスクロールさせずに、ノートの幅を確保して文字が細部まで読めるサイズとなると、この15インチが最低線です。
画面幅が十分だと、電子書籍やPDF文書で一気に文字を大量に読むこともできます。
読書でも今は、スマホやタブレット、そして専用端末による電子書籍リーダーが流行ですが、「どうも画面が小さく読みにくいなあ」と感じている方は少なくないかもしれません。
まだ日本語書籍のうちは良いのですが、文字間隔の狭い英語や、画面の拡大縮小表示のない電子書籍やPDFテキストでは、ほんとうにつらいもの。
ですが、PCには各種リーダーの種類が豊富。
電子書籍でもし用意されているリーダーが使いにくくても、ちょっとファイル加工をすればほかのテキストリーダーやファイル編集用ソフトをつかって拡大縮小表示やレイアウト変更まで行えるものも豊富です。
個人的には14.1インチモニタまでのサイズではいまいち画面表示幅の点で中途半端。15インチのノート型PCになって、かなりめざましい違いがあるように実感しています。
見開きに表示できる文字サイズの中から、自分にとって最も見やすい幅に合わせることができるうえ、画面の見易さも各種リーダー端末より優れていることから、疲れず高速であらゆるものを読むことができる効率性は、非常に見逃せないものがあると思います。
さて、15インチパソコンのおすすめポイントをご紹介したうえで、今シーズンまでにリリースされたモデルの中から、とくにおすすめの15インチクラスのノートパソコンをピックアップしてみました。
ノートパソコンのアンケートでは、国内でも上位を独占する人気のSurface。
こちらはその中でもハイエンドで、タッチパネル対応の15 インチ PixelSense™ ディスプレイ に、Core i7のCPU、16GBメモリ、1TBHDDとそのまま設計などの業務からゲーミングにまでと幅広く使える評判機種。もちろん、プロの漫画家などが、出先で仕事をするのにも「余裕があって安心して使える」といわれるほどのゆとりある機材。
このスペックですが、各社のノートパソコンの中でもとくに美麗な薄型。
それでいながら使用感には「まったく妥協がない」レベルに作りこまれているため、各社パソコンの中で「今」を代表する1台かと思います。
15インチノートパソコンの中では、かなり豊富にスペックが選べる「安心の日本メーカー」がToshiba。
こちらもシンプルな構成だと、15.6インチサイズで50000円を切る価格と、非常にリーズナブル。
CPUはCeleron 3855U、4GBメモリに、128GB(SSD)のHDD。テンキーもキーボード隣にセットされているので、毎日の作業効率が違います。
Microsoft Windows 10 Proを搭載していながらこの価格なので、パーツショップでアジア系PCを購入するよりも安いくらい。
自作ですこしでもお得なPCをと考えているなら、新品でこのスペックの東芝製品がおすすめです。
いろいろ変化もあり、「本年の製品やサポート体制には若干不安があるため、様子見」としている方も多いNECのノート型パソコン。
ですがこの価格、この品質に、この口コミ評判のノートパソコンは、ほとんど見かけることはありません。
実売85000~120000円と、驚きのリーズナブルさにもかかわらず、15.6インチモニタ(非タッチパネル)Core i7 7500U CPU、8GBメモリに、1TB SSHDを搭載しています。
カメラなども内蔵していますが、重量2.5キロと、このサイズではかなり軽量。
最近各社とも絞ってきたカラバリも、クリスタルブラック、クリスタルホワイト、クリスタルレッド、クリスタルブルーの4色!
気持ちの上がる色合いで、とくに学生や若い世代、女性の利用などにおすすめです。
いかがでしたか?
今回はご紹介できませんでしたが、ヒューレットパッカード、DELLなどの直販製品にも、ハイエンド機で「まったく待ち時間がないのではと思えるほど、素早いレスポンスや全体パフォーマンスの素晴らしい機種」が豊富です。
■直販|DELL XPS 15プラチナハイエンド・4Kタッチパネル・1TB SSD
■直販|HP EliteBook 1050 G1 Notebook PC 4QJ30PA
とくにこれまで使っていたパソコンのメーカーを乗り換えるときや、シリーズを乗り換えるとき・・・入力部の質感や、画面の表示色味、視認性など、かなり各社の設計や個性に戸惑うこともあります。
通販と実店舗、しっかり使い分けて、実機操作や重量の感覚などまでTOTALで試してみて、納得のいく製品を選びたいものです。