パソコンでBluetoothイヤホンを使う方法を解説。設定方法は?

この記事を執筆するにあたって

パソコンでBluetoothイヤホンを使っていて、その恩恵を最も感じるのは音楽配信サービスのSpotifyです。 ノートパソコンを自宅のあちこちに持って行って、BluetoothイヤホンでSpotifyを聴いています。 スマートフォン用アプリと違って、ランダム再生にならないので、重宝しています。

Written By 八色 さかえ

目次

パソコンでbluetoothイヤホンを使いたい

パソコンで有線イヤホンを使っていると、結構ケーブルが邪魔です
トイレなどでパソコンから少し離れる時でも外す必要があり、これが意外に面倒です。

そんな問題は、Bluetoothイヤホンでワイヤレス化すれば、解消します
しかし、Bluetoothという言葉は聞いたことがあっても、それで具体的にどうやってワイヤレス化するのかわからない人もいると思います。

そこで、今回はパソコンでBluetoothイヤホンを使う方法について解説します。

パソコンでBluetoothイヤホンは使える?

最近のパソコンなら大体使える

Bluetoothは5~3年前ぐらいに発売されたパソコンなら、大体標準搭載しています。
ここ2~3年辺りのモデルなら、Bluetoothのバージョンは4~5ぐらいです

バージョン4には、新たな通信方式として「Bluetooth Low Energy(BLE)」が追加されています。

このBLEには、それ以前のバージョンと互換性がありません
しかし、ほとんどのパソコンは、バージョン3以前の通信方式にも対応しています
ですので、バージョン3以前のイヤホンでも使えます。
ただ、今後BLEだけに対応したパソコンが発売されることもあるかもしれません。
念のため、事前にパソコンの仕様を確認しておくのが良いでしょう

使えないパソコンもあるので注意!

自作パソコン向けのマザーボードには、Bluetoothがほとんど搭載されていません。
一部のゲーム向けマザーボードが、搭載しているぐらいです。
構成をカスタマイズして注文するBTOパソコンも、ほとんどがBluetoothを搭載していません
このようなパソコンでBluetoothイヤホンを使うには、別途Bluetoothアダプターかトランスミッターを用意する必要があります
一方、ノートパソコンはほとんどの場合、Bluetoothが標準で搭載されています。
Bluetoothが搭載されていないものは、滅多にないでしょう。
タブレットパソコンについても、同様です。

パソコンでBluetoothイヤホンが使えるか調べる方法

パソコンのデバイスマネージャーを開く

パソコンでBluetoothイヤホンが使えるか確認するには、デバイスマネージャーを開きます
Windows10の場合、デスクトップの左下にあるWindowsロゴの上で右クリック → ショートカットメニューのデバイスマネージャーをクリックすると開けます(図1)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図1)右クリックのショートカットメニューからデバイスマネージャーを開く

Bluetoothの表示があるか確認

デバイスマネージャーが開いたら、「Bluetooth」の表示があるか確認します。
デフォルトの状態では、大体一番上の方に表示されています
あれば、使っているパソコンはBluetoothに対応していますので、Bluetoothイヤホンが使えます(図2)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図2)デバイスマネージャー上にBluetoothの項目があれば、Bluetoothに対応している。

稀に、パソコンによってはBluetooth搭載なのに、デバイスマネージャー上にBluetoothが表示されないことがあります
原因としては、OSに正しく認識されていない、Bios上で無効にされている、などが考えられます。
以下に、こんな時の解決策をいくつか紹介します。

<デバイスマネージャー上に全く何も表示されない場合>

1.デバイスマネージャーのメニューの「表示」 → 「非表示のデバイスの表示」をクリック(図3)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図3)「非表示のデバイスの表示」をクリック。

2.「Bluetooth」が表示されたら、その上で右クリック → 「ドライバーの更新」をクリック(図4) → 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリック(図5)。
これでドライバーがあれば、自動的にインストールされます。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図4)「ドライバーの更新」をクリック。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図5)「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリック。

3.パソコンを再起動して、デバイスマネージャー上にBluetoothが表示されればOK。
これで、Bluetoothイヤホンと接続できます。

<デバイスマネージャー上に「?」マークが付いた「不明なデバイス」という表示がある場合>

1.Windows UpdateやBiosでアップデートがあれば、適用してみる。

これで解決しない場合は、2以降の手順に進んでください。

2.「?」マークがついたデバイスの上で右クリック → 「プロパティ」をクリック。

3.「詳細」タブをクリック → 「プロパティ」で「ハードウェアID」または「デバイスインスタンスパス」を選択。

4.「」のところに表示される「USB\VID××××&PID×××× ~」という文字列から、ベンダーIDと製品IDを読み取る(図6)。

  • VID×××× → ベンダーID
  • PID×××× → 製品ID

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図6)VID××××がベンダーID、PID××××が製品ID。

5.PCI Lookupにアクセスする。

6.「Device」の入力欄に製品IDを入力 → 「Submit」をクリック(図7)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図7)Deviceの入力欄に製品IDを入力。

7.検索結果から、ベンダーIDと製品IDが一致するものを探す(図8)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図8)デバイスマネージャー上で確認したベンダーIDと製品IDに一致する。

8.「Vendor」が製造元、「Description」が製品名や型番に該当する。
この情報で、各メーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードする。
ドライバーをインストールして正常に認識されれば、OK。
次項のパソコンとイヤホンの接続に進む。

9.もし、ドライバーをインストールして不調になった場合は、次の方法で元に戻せる。

10.デバイスマネージャーの該当のデバイス上で右クリック → 「プロパティ」をクリック → 「ドライバー」タブをクリック → 「ドライバーを元に戻す」をクリック(図9)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図9)ドライバーを更新すると、元に戻すボタンが有効になる。

この他、メーカーパソコンなら、メーカーサポートに問い合わせてみるのも良いでしょう。

パソコンとBluetoothイヤホンを接続する方法

パソコン側のBluetoothを有効にする。

タスクバーにBluetoothのアイコンが表示されていれば、すでにBluetoothが有効になっています。
Bluetoothのアイコンがなければ、無効になっていますので、以下の手順で有効にします。

1.デスクトップ左下のWindowsロゴを右クリック → 「設定」をクリック(図10)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図10)右クリックショートカットメニューから設定を開く。

2.「デバイス」をクリック(図11)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図11)「デバイス」をクリック。

3.左側の「Bluetoothとその他のデバイス」をクリック。
「Bluetooth」のところが、オフになっている(図12)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図12)Bluetoothが無効なので、オフになっている。

4.「Bluetooth」をオンにする。
"デバイス名"として発見可能になりました」と表示され、Bluetoothが有効になる(図13)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図13)Bluetoothをオンにする。

5.タスクバーにBluetoothのアイコンが表示される(図14)。
これでBluetoothイヤホンとのペアリングが可能になる。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図14)タスクバーにBluetoothアイコンが表示される。

パソコンとBluetoothイヤホンをペアリングする

前項に引き続き、「Bluetoothとその他のデバイス」画面で設定します。

1.Bluetoothイヤホンの電源を入れ、ペアリングできる状態にする。

2.「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリック(図15)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図15)「Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する」をクリック。

3.「デバイスを追加する」が開く。
一覧の「Bluetooth」をクリック(図16)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図16)「Bluetooth」をクリック。

4.検出されたBluetoothイヤホンをクリックする(図17)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図17)検出されたBluetoothイヤホン

5.「デバイスの準備が整いました!」と表示されれば、パソコンとイヤホンの接続が成功(図18)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図18)パソコンとイヤホンが接続できた。

6.「Bluetoothとその他のデバイス」に戻る。
オーディオ」の一覧に、イヤホンの型番と「接続済み」の表示があることを確認する(図19)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図19)「オーディオ」の一覧に、イヤホンの型番と「接続済み」の表示があれば、ペアリング完了。

Bluetoothイヤホンから音がするか確認する

Bluetoothイヤホンを装着し、以下の手順を行います。

1.タスクバーの音量アイコンをクリック。

2.音量調整スライダーを左右に動かして、音量を調整する(図20)。
パソコン本体に音量調整ボタンがあれば、そちらも調整する。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図20)スライダーで音量調整をする。

3.タスクバーの音量アイコンの上で右クリック →
サウンド」をクリック(図21)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図21)右クリックのショートカットメニューから「サウンド」を開く。

4.「再生」タブを開く → 一覧から「ヘッドホン+Bluetoothイヤホンの型番」を探して右クリック → 「テスト」をクリック(図22)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図22)右クリックのショートカットメニューから「テスト」を開く。

5.Bluetoothイヤホンの左右それぞれから音が出ればOK。

簡単にBluetoothを切り替える

Windows10では、設定のほかにアクションセンターからもBluetoothの切り替えができます
一度ペアリングを済ませたら、以降はこちらから接続した方が簡単です。

1.アクションセンターを開くには、タスクバーの一番右にある吹き出しのようなアイコンをクリック(図23)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図23)アクションセンターを開く。

2.パソコンのBluetoothが無効なら、「Bluetooth」の表示色が暗くなっている(図24)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図24)パソコンのBluetoothが無効の状態。

3.有効にするには、「Bluetooth」をクリックする。
「Bluetooth」の表示色が明るくなり、「未接続」と表示される(図25)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図25)パソコンのBluetoothが有効の状態。

4.Bluetoothイヤホンの電源を入れ、パソコンと接続されると、イヤホンの型番が表示される(図26)。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図26)パソコンとBluetoothイヤホンが接続された状態。

Bluetooth機能がないパソコンに接続する方法

Bluetoothアダプターが必要

Bluetooth機能がないパソコンでBluetoothイヤホンを使うには、Bluetoothアダプターが必要です。
価格は大体1,000円ぐらいします。
USBメモリを短くしたような形で、USBポートに挿して使います。
出っ張る部分は5mm程度で邪魔になりませんので、パソコンに挿したまま使えます。

ドライバ(スタック)の種類に注意

Bluetoothでは、ドライバのことを「スタック」と呼びます。
普通のドライバよりも用途がたくさんあるので、積み重ねるという意味のスタックという呼び方をします。
スタックソフトやスタックドライバなどと、呼ばれることもあります。
Bluetoothアダプターには、大抵二種類のスタックが用意されています
一つは、Windows標準スタックです。
名前のとおり、Windowsに標準で入っているスタックです。
こちらはパソコンにBluetoothアダプターを取り付けると、自動的にインストールされます。
もう一つは、メーカーが独自に提供しているスタックです。
メーカーの公式サイトからダウンロードし、インストールします。
二つのスタックの違いは、対応するプロファイルの数にあります。
例えば、Windows10の標準スタックが対応するプロファイルは、全部で13種類です。
具体的には以下のプロファイルに対応しています。

  • A2DP, AVRCP, GATT Client, GATT Server, DUN, DI, HFP, HCRP, HOGP, HID, OPP, PANU, SPP

これに対し、メーカー提供のスタックでは、さらに多くのプロファイルに対応しています。

例えば、エレコムのLBT-UAN05C2の場合、全部で27種類のプロファイルに対応しています。
これは、Windows10の標準スタックが対応するプロファイルの約2倍です。
しかし、イヤホンで音楽を聴く用途でしか使わないのなら、音声をイヤホンに送るためのプロファイル「A2DP」に対応していれば良いので、Windows標準スタックでも問題ありません。
Windows10の場合、A2DPの必須コーデックであるSBCの他に、より高音質で遅延も少ないaptXにも対応しています。

Bluetoothアダプターをパソコンに接続

前項でも述べたとおり、Bluetoothアダプターは、基本的にパソコンのUSBポートに挿すだけで使えます
ただし、メーカー提供のスタックを使う場合は、先にスタックをインストールしないといけないものもあります(図27)。
イヤホンで音楽を聴く以外の用途で使うつもりがあるのなら、注意した方が良いでしょう。

パソコン イヤホン Bluetooth
↑(図27)エレコムのLBT-UAN05C2のマニュアルより抜粋。
スタックをインストールする前にBluetoothアダプターをパソコンに接続しないようにという、注意書きがある。

Bluetoothトランスミッターでも良い

Bluetoothイヤホンで音楽を聴くだけなら、Bluetoothトランスミッター(送信機)も使えます。
パソコンのオーディオ出力端子に接続し、Bluetoothイヤホンとペアリングするだけで使えます。
Bluetoothアダプターのように、スタックをインストールする必要がありません
パソコン以外にも、テレビやアンプなどのオーディオ出力端子がある機器で使えます。
価格は安いものなら、2,500円程度からあります。

パソコンで使うおすすめのBluetoothイヤホン

S9(Mpow)

Amazonでの価格は約2,800円
2018年10月現在では値引きクーポンが配布されており、そちらを適用すると2,000円になります。
Bluetoothイヤホンとしては、最もオーソドックスな左右一体タイプです。
魅力は何といっても、安いことです。
この価格で、コーデックはSBC以外にAACとaptXにも対応しています。
海外メーカー品ですが、技適マークを取得しており、安心して使えます。
バッテリーの駆動時間が連続8時間と長いので、頻繁に充電する必要がありません。
防水仕様な上にイヤーフックが付属しているので、パソコン以外にスマートフォンに接続して外で運動する時などにも使えます。
音質はそこそこですが、価格を考えれば十分です。
この価格なのに、保証は18か月とやや長めで、安心感があります。
手軽にBluetoothイヤホンを試すには、おすすめです。

MDR-EX31BN(SONY)

Amazonでの価格は、約7,500円
イヤホンとレシーバーが分離しているボックスタイプです。
2013年発売のロングセラー商品。
このため、Bluetoothのバージョンが3.0でやや古めです。
しかし、この価格でノイズキャンセリング機能を搭載しています。
バッテリーの駆動時間も9時間と長め。
コーデックは、SBC以外にAACとaptXに対応しています。
マルチペアリング対応で、最大8つの機器とペアリングができます。
マルチポイントにも対応しており、同時に2つの機器と接続できます。
パソコンで音楽や動画を楽しみながら、スマートフォンで通話着信するといったことが可能です。
難点としては、本体サイズが73x23×12mmとやや大きい点です。
それでも、価格と仕様を考えれば、十分魅力的ではないでしょうか。
なお、ノイズキャンセリング機能はなくなってしまいますが、別のイヤホンを付けることもできます

MA650 Wireless(RHA)

Amazonでの価格は、約11,600円
今回紹介する中では、最も高価です。
Bluetoothのバージョンは4.0
特徴としては、バッテリーの駆動時間が12時間と非常に長いです。
例えば、パソコンで毎日2時間近い映画を見ても、6日間持ちます。
また、5分以上無音になると、自動的に電源が切れるオートパワーセーブ機能を搭載しており、バッテリーの消耗が防げます。
マルチペアリング対応で、同時に2つの機器と接続できます。
ネックバンドタイプでイヤホン部分に操作ボタンがありませんので、装着性に優れています
ネックバンド部分も含めて、ケーブルが全体的にやわらかい素材でできており、ケーブルのまとまりが良く、収納が簡単です
対応コーデックは、SBC、AAC、aptXと揃っています。
そして、メーカー保証が3年もあります
価格は確かに高いですが、それに見合うだけの内容があります。

まとめ

Bluetoothイヤホンは音質が悪いし、価格も高いからと、二の足を踏んでいる人もいると思います。
音質についてはコーデックを高音質なものにすれば、ある程度改善できます。
価格はiPhone7でイヤホンジャックが廃止されたのを契機に、様々なメーカーがBluetoothイヤホンを発売するようになり、以前よりも値段がこなれてきました。
パソコンにBluetoothを導入すると、イヤホン以外にマウスやキーボード、プリンターなどもワイヤレス化できます。
ケーブルがない快適さは、やってみないことにはわかりにくいものです。
導入のハードルはそれほど高くないので、興味があれば試してみてください。

参考

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八色 さかえ
選んでいる時が一番楽しいかも。
家電選びの一助になればうれしいです。 よろしくお願いします。

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