筆者は家電量販店に勤めております。XperiaXZ1のバッテリー寿命の長さの理由と、バッテリーが劣化しにくいポイントについて、詳しく解説を行っていきます。
Written By ブレンディ 0120
スマートフォンは一般的に小型で長時間の電池持ちに対応している「リチウムイオン電池」が搭載されています。
このリチウムイオン電池は、スマートフォンの長時間の使用に欠かせない重要なバッテリーですが、使い続ける時間に比例して経年劣化するタイプの電池でもあります。
スマートフォンの取替目安が2年間とよく言われるのもこういったリチウムイオン電池の消耗による事が一つの原因になっています。
皆さんも普段使っているスマートフォンのバッテリーの衰えを感じたことはありませんか?
今回ご紹介するSonyのXperiaXZ1はバッテリーの劣化を限りなく抑え長い期間使用できるようなSony独自のシステムが組み込まれています。
いま既にXperiaを使っている方は実感していると思いますが、他のメーカーのスマートフォンと比べてのXperiaの省エネ性能は段違いです。
Xperiaのバッテリー持ちがとても評価の高い部分をみても、Xperiaが売れている一つの理由になっているのでしょう。
では、実際にどのような理由でXperiaの電池持ちが良いのか?劣化しにくい理由は何か?
など、気になるポイントに絞って今回は解説を行っていきます。
XperiaXZ1のバッテリー容量は「2700mAh」と3000mAhを超えるスマートフォンと比べると一見して少ないのかな?という印象を受けます。
しかし、その省エネ性能は素晴らしく「連続通話時間:LTE 27時間程度」「連続待受時間:4GLTE 18日弱程度」と驚きのパフォーマンスを発揮します。
使用方法はそれぞれですが、通話が多く長電話をする方も安心して使うことができる電池持ちです。
スマートフォンで調べ物やスマホゲームなどを半日程度使ってもバッテリー容量は約4割程度は残っている状態なので、最近の若い方に多いスマホを駆使した使い方にも対応しています。
Youtubeを長時間流すような使い方になるともう少しバッテリーの消費は激しくなるかも知れません。
XperiaXZ1はAndroid OS 8.0(オレオ)に対応しています。
AndroidのOSが新しくなるごとに新機能が搭載されながら、省エネ性能の向上や稼働をなるべく抑えるシステムが向上しており、スマートフォンのバッテリーを労わってくれます。
また、メモリやタスクの管理をスマートフォンが自動的に行ってくれるので、バッテリーへの負荷が掛かりにくいところが劣化しにくい部分に繋がっています。
XperiaXZ1の充電は、microUSB Type-Cに対応しています。
Qualcommの高速充電技術であるQuick Charge 3.0に対応しているので、30分程度の充電で1日使うには必要なバッテリー容量を充電してくれます。
朝起きて、充電し忘れた!なんて時にも安心できますよね。
ライフスタイルに合わせて、いたわり充電か急速充電を切り替えて使うと便利でしょう。
XperiaXZ1のバッテリーは独自の「いたわり充電」に対応しています。
このいたわり充電は、普段の生活時間の中で充電をよく行う時間をスマートフォンが学習し、就寝中は充電速度を緩やかに行い、限られた時間には急速充電に切り替えたりと、
電流を調整することで、バッテリーへの負荷を最低限に抑えてくれるシステムです。
このいたわり充電があることによって、リチウムイオン電池の劣化が遅くなり、結果的に長期間の使用が可能になる訳です。
いたわり充電は、アラームなどを設定している時にはアラームの時刻に間に合うように自動的に充電速度を調整してくれる優れものです。
特に細かい設定等の不要なところがポイント高いですね。
XperiaXZ1には、省エネ性能を高める「STAMINAモード」に対応しています。
STAMINAモードを設定するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
大きく分けると2点ほど、使用者への大きなメリットがあります。
STAMINAモードの切り替えは、スマホ画面の上の通知バーより設定することができます。
STAMINAモードには、3つの種類が用意されており、「電池持ちを優先」「バランスよく節電」「なるべく制限しないで節電」を選べます。
充電を優先することで、使用していないアプリの通信制限や更新の停止などを行ったり、バックグラウンドアプリを停止させたりと、余分な稼働を切ってくれます。
ディスプレイの明るさ(光量)も自動調整が入り少し暗くなります。
しかし、一方でアプリの最新情報の通知などが入らなかったり遅れたりする為、使用する上で不便になることもあります。
そういった時は、バランスよく充電を選択していくと良いでしょう。
STAMINAモードは省エネに切り替えるだけではなく、ユーザーの普段のスマートフォンの使用状況を学習し、残りのバッテリー残量と消費量を計算して、バッテリーがなくなる頃合いの予想時間を通知バーに表示してくれます。
ユーザーはいつバッテリーが切れるか不安になることはありませんので、安心して使用や電話をすることが出来ますね。
また、このSTAMINAモードを使用して、バッテリーの無くなる時間を把握することで、どのアプリがバッテリーの消耗に大きな影響を与えているかの把握も行えます。
よくスマートフォンのバッテリー切れに悩まされている方はこれを期に確認してみるのも良いでしょう。
XperiaXZ1に限らず、通常のAndroidスマートフォンのバッテリー交換時期は「約2年程度~」と言われています。
過度な使い方をする方は1年と持たない方もいらっしゃいます。
XperiaXZ1の場合、バッテリーをいたわりながら使っていればバッテリー劣化は緩やかな為、「2~3年程度」とみておくと良いかも知れません。
使用する方法によってバッテリー劣化の進行度合いは違いますので、一般的な参考として捉えておくと良いでしょう。
XperiaXZ1のバッテリーの交換目安は、スマートフォンの電池持ちが悪くなってきたり、スマートフォンを使用中に本体が熱くなってしまったり(熱暴走)と使用する上で不便さが出てきた時に交換のひとつの目安になります。
バッテリー容量だけの問題ではなく、本体のスペックと稼働したいアプリの比重が合っていない時にこういった現象が起きやすく、本体性能による取り換え目安であることも同時にあることが多いのが特徴です。
では、交換目安のサインが出てきた時に、どのようにして交換の手続きをすれば良いのでしょうか?
簡単に方法をまとめましたので、次項の方法をご参考になさってみて下さい。
XperiaXZ1を修理に出す場合は、お使いの携帯キャリアのショップへと伺いましょう。
契約オプションの中に補償サービスの加入がされていれば、全く同じ機種の同じカラーと取り替える事ができます。(リニューアル品と交換)
また、補償に加入していない場合でも、Sonyへのメーカー修理依頼を行うことで、バッテリーの交換対応を行ってくれる場合があります。
修理の費用は、修理に出してから見積もりが到着するので、即日には分かりません。
XperiaXZ1はバッテリー内蔵型のスマートフォンですので、電池パック交換サービスには対応していません。
XperiaXZ1はバッテリー内蔵型のスマートフォンですので、裏のカバーを外してバッテリーを入れ替えるといった事はできません。
専用の機械を使用して、バッテリーを入れ替えるのですが、素人が行おうとすると故障に繋がったり、漏電するリスクがありますので、極めて危険です。
また、バッテリー単体では販売していないのでメーカー修理依頼となります。
決して自力でどうにかしようとせず、専門の部署に依頼をかけるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?XperiaXZ1のバッテリー劣化がしにくい理由や、省エネ性能の優れた機能のご理解に役立ちましたか?
Xperiaシリーズは、Androidスマートフォンの中でも高性能機種で、国内スマートフォンの中でも人気を誇る機種で。
この他にもカメラ機能や軽快な動作(レスポンス)など、他のメーカーを寄せ付けない高性能な機能が充実しているので、お取替えを検討されている方はぜひ候補に入れてみても良いかも知れません。