mokodojo tvは日本の放送を世界各国で見ることのできるサイトとして有名です。しかしこのようなサイトは他人の著作物を勝手に利用し商売を繰り返しており、大変悪質性の高いサイトといえます。しかしながら著作権法の取締りと、放送法や憲法との兼ね合いで、なかなか取り締まれない現状があります。
Written By アテ ワン
mokodojo tvというサイトをご存知でしょうか。このサイトは日本のあらゆる放送番組をインターネットで見れてしまうというサイトです。実に危険なサイトですが、その実態について解説していきたいと思います。
画像取得先:mokodojo tv
mokodojo tvはサイトに訪問してみれば分かりますがかなり多くのテレビ番組を視聴することができます。以下がそのリストです。
スターチャンネル1、スターチャンネル2、スターチャンネル3,
WOWOW1-Prime WOWOW2-LIVE WOWOW3-シネマ、キッズアニメ、アニマックス、NHK-G、NHK-E、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、フジテレビ、TOKYO MX、TOKYO TV、毎日放送、関西サンテレビ、関西ABCテレビ、テレビ大阪、関西テレビ放送、イマジカBS、映画専門チャンネル ムービープラス、ファミリー劇場、日本映画専門チャンネル、衛星劇場、BS-1、BS-12-TwellV、BS-JAPAN、BS-FUJI、BS-TBS、BS-Asahi、フジテレビONE、CS-TBS1、BS-NTV、CS-NTV-G+、CS-NTV-PLUS、J-Sports-1、J-Sports-2、J-Sports-3、J-Sports-4、ゴルフ専門チャンネル、GAORA(CSスポーツ専門チャンネル)
これらの放送がリアルタイムで無料で配信されているサイトです。
mokodojoに実際に行ってみるとわかりますが、基本的にこのmokodojo tvの仕組みはリーチサイトと呼ばれる類のサイトであることがわかります。
リーチサイトというのは一定のコンテンツを事実上データとしてアップロードしているわけではなく、そのアップロードしている先のURLを記載し、視聴しているユーザーを、違法アップロードしている先に誘導するサイトです。
mokodojo tvの特質として、ほかの動画サイトとは違い、無料の民放や有料のNHKbs、csなども含めて、リアルタイムで見れるところにあります。これは何らかの方法で放送されているテレビ番組をパソコンにストリーミングしていると考えられ、それをインターネットで見れるようにURL化しているわけです。
mokodojo tvを使った場合に、ウイルス感染の可能性があるようです。実際に、チャンネルのリンクをクリックした場合に、アドサイトに飛ばされたりする事例があり、その際に何らかのダウンロードが始まったという報告もあります。これに対して実に危険なので実証はできませんでしたが、違法サイトの多くは個人や少人数のグループによる運営がほとんどで、危険なウイルスを仕組んでいないという保障はまったくないのでそのような報告がある時点で絶対に触らないほうがよいでしょう。
何らかのダウンロードが始まったという報告を受けて可能性として最初に予想できるのはこの個人情報の流失です。特にスマートホンは個人情報の塊のようなものです。違法サイトからアプリをダウンロードして情報を引き抜かれる可能性は十分にあるので、絶対にこのサイトには触れないほうがよいでしょう。
10月5日、44歳の会社員がyoutubeに野球の阪神の試合をテレビからライブ配信して逮捕されました。世界では例がありましたが、日本では始めての事案です。
対象となった動画は8月7~12日の間の巨人対阪神戦などですが、これを日本テレビなどが著作権の侵害と捉え、立件にいたりました。
著作権は基本的に著作物と見られるものを、著作者の許可なくアップロードなどしてその行為によって著作権を侵害したと認められた場合に、著作者からの親告でこのような立件をすることができます。
今回、まだ情報が少なく明確なことはいえませんが、日本経済新聞の取材によると「ユーチューブ上に「プロ野球ちゃんねる10」など複数のアカウントを所持し、配信する試合を自身のホームページで告知。開設されていたチャンネルの9月時点の登録者数は、延べ計約3万5千人に上っていた。」とするため、その規模の大きさと、常習性、そして悪質さから立件にいたったのではないかと考えられます。
参考:サンテレビNews
この件をうけてmokodojo tvはどうか考えた場合に、当然著作物による著作権を明らかに侵害しており、常時それが行われているので限りなく違法になりやすいと考えられます。
ではなぜ限りなく、というかというと現行の法律では基本的にサイト上に著作物を「掲載(アップロード)した場合に著作権侵害」の違法サイトとして削除要請をするような取締りの基準が設けられているからです。現行の著作権侵害においては複製や無断のアップロードをした場合には「10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはこれの併科」に罰せられる列記とした違反になります。
しかし、このmokodojo tvの場合はリーチサイトと呼ばれるいわゆるURLを載せ、実際のコンテンツを別の置き場所で行っているサイトであるため、結構厄介だったりします。日本での裁判例には、第三者のアップロードしたコンテンツにリンクを設定する行為について、当該コンテンツの著作権者が有する複製権及び公衆送信権を侵害するとは言えないと判断した判例もあり、必ずしも著作権違反とされない実情もあります。
実際に、海賊版漫画のサイトの取り締まりではかなり揉めました。
さらに現在日本では、海賊版のサイトの撲滅に向かってかなり力をいれて法整備に向かって動いていますが、このリーチサイトについてはかなり議論が割れているのです。というのも以下の権利を侵害しかねないからです。
これらによって海賊版サイトに対する法整備をする有識者会議が2018年15日に開かれましたが現在も結論は先延ばしになっている状態です。
しかしストリーミング再生やURLを指し示しただけの、mokodojo tvの場合グレーであってもこの方法を使っていると違法になる可能性が高いとされるのはどうしてでしょうか。
その理由に、「公衆送信権」の侵害というものがあり、インターネット上で勝手に放送している番組を流すことはその侵害に当たるとされます。これはパスワードを設けて特定の人間に絞っても違法になるとされていますので、mokodojo tvのように不特定多数の人向けに放送している場合はほとんど違法の可能性が高いといえます。
mokodojo tvのようなサイトを現行で取り締まるのはとても難しいとされている現状があります。その理由を挙げて見ましょう。
ほかにもさまざまな理由がありますが大きな理由としてはこの辺が挙げられるでしょう。まず、これらの海賊版のサイトというのは多くは海外のサーバーを使っているといわれています。それもいくつも経由して行っています。もともとmokodojoは中国のサーバーを使っているのではという推測がされています。さらに、当然身元がばれると違反していることを自覚しているので、逮捕をのリスクを考えています。このようなサイトは大抵防弾サーバーやホスティングと呼ばれる、決して利用者の身元を明かさないという契約のサーバーを経由しています。ですのでなかなか身元が分からないので取り締まるのが難しいのです。
また、仮に違反をしていても現在は著作者からの親告がなければ捜査ができないようになっています。また、日本ではこれらのサイトを撲滅するためにブロッキングという方法を使っています。これは、一般ユーザーがこのmokodojo tvなどの違反サイトを使用しようとした場合に、つながらなくするための措置ですが、サーバーを変えたりすることで間単に逃げられてしまう現実があるようです。
エムキャスはインターネットでテレビの見れるサイトの一つです。放送されているテレビはTOKYO MX1、TOKYO MX2、Weather News、ぽるぽるTVに限られてしまいますが、すべて無料でかつ、リアルタイムの視聴が可能です。それまで東京でしかみれなかった放送がインターネットを通じて全国で見れるようになりました。
インターネットのなのでパソコンだけでなく、スマホやタブレッドも使用可能です。是非利用してみてください。
MBS動画イズム444は毎日放送が放送をしているインターネットサイトです。定額444円で動画が見放題になりサービスで、過去に放送された内容を見ることができます。見逃した番組などを見ることができるので多くのファンがおり、ドラマジャンルが豊富な傾向があります。
その他アニメやドキュメンタリーはも放送していますが、少し年齢的には高めのサービスになります。もしも昭和に放送されたような内容に興味がある人にはおすすめのないようになります。
いかがでしたでしょうか。今回は無料でテレビ放送を見ることができるmokodojo tvについて解説してきました。最後にポイントをまとめましょう。
これらの理由から現在も違法性の高いとみられる運営が続けられています。これらのサイトの視聴はウイルス感染のリスクはもとより、著作者の権利を奪うことでそれらの業界の衰退にも寄与しかねない行為です。mokodojo tvのような違法性の高い悪質なサイトの利用は控えるようにしましょう。