自作した映像を収録したDVDを複製したい、大切なDVDをバックアップしておきたいなどの場合は、winx dvd copy proを使うのがおすすめです。
原盤とほぼ同じ品質でコピーできること、通常は吸出し→書き込みの工程に合わせて別々のソフトを用意する必要がありますが、winx dvd copy proを使えば一本のソフトで済む点が強みです。
また、盤面の多少の傷ならデータを修復して書き込んでくれるので、大切なDVDのコピーディスクを作成する際にも最適です。
ただし、慣れないうちは設定がわかりにくく、また著作権にも十分に配慮する必要があります。
今回はwinx dvd copy proの導入方法と設定方法、注意点などを解説します。
まずは公式サイトから、winx dvd copy proのEXEファイルを入手しましょう。winx dvd copy proとGoogle検索すれば一番上に出てくるでしょう。
公式サイトのホーム画面にあるダウンロードをクリックすれば自動的にダウンロードされるはずです。
winx-dvd-copy-pro.exeというファイルがダウンロードされたら、ダブルクリックします。
ユーザーアカウントの制御画面がでたら【はい】を選択して次に進みます。
最初に言語設定をするとセットアップ画面が起動するので、【次へ】をクリックします。
使用許諾契約書の画面が表示されたら、【同意する】を選択して【次へ】を選択します。
インストール先を指定する画面が表示されるので確認します。初期設定ではCドライブのプログラムファイルの中に格納されることになります。
右側の【参照】をクリックしてフォルダを格納場所を変更することも可能です。
設定が終わったら【次へ】をクリックします。
あとはプログラムアイコンを作成する場所を指定し、ショートカットを作成するかの設定を終えたらインストール画面に移行します。特に場所の指定がない方はそのままで問題ありません。
インストールを実行すると自動的に必要なファイルがPC内に展開され、しばらく待っているとwinx dvd copy proセットアップウィザードの完了画面が表示されます。【完了】を押すとwinx dvd copy proが起動します。これでインストールは完了です。
インストールされたwinx dvd copy proは試用期間つきのお試し版です。製品版の購入を促すウインドウがポップアップしてきますが、ここではいったん×ボタンで閉じておきましょう。
winx dvd copy proを起動すると、以下のような画面が表示されているはずです。
手順1.
DVDからDVDへコピーしたい場合、まず①の【DVDからDVDへクローン】を選択します。
次に、ソースDVDとターゲットDVDバーナーを選ぶ必要があります。ソースとは複製する側のDVD、ターゲットとは空のコピー用ディスクのことです。
DVDドライブが2つ以上ある方は同時にセットすることができますが、ここでは一般的であるDVDドライブが1つだけある場合のコピー手順を解説します。
手順2.
この状態で複製したいDVDをドライブに挿入すると、自動的にソースDVDの箇所にディレクトリ名が表示されるはずです(D:¥DVD...のような名前)。もし自動的に表示されない場合は、②の参照ボタンを押して複製するDVDが挿入されているドライブを指定してください。
手順3.
コピーデータを一時的に格納しておく場所を指定します。初期設定では、C:\Users\ユーザー名\Videos\tmpiso\になっています。Windows7を例に挙げると、スタートメニュー→右上のユーザー名をクリックすると表示されるフォルダ一覧の中にVideoフォルダが作成され、その中に格納されることになります。
保存場所を変更したい場合は③の【参照】をクリックして変更することが可能です。
手順4.
画面右下の④、【Run】ボタンをクリックすると、コピーが開始されます。しばらくそのままにしておくと「ブランクDVDと入れ換えてください」といったようなウインドウがポップアップします。
この画面のままでDVDドライブのイジェクトボタンを押して複製したいDVDを取り出し、次にブランクDVDを挿入し直します。
そのあとで画面右下の【Burn】ボタンをクリックするとブランクDVDへのコピーが開始され、正常にコピーが完了するとDVDドライブが自動的に開き、「Job Finished!」と表示されたウインドウが表示されたらコピー完了です。
ISOファイルの詳細については後述しますが、DVDに収録されているデータをISO形式でPCにコピーする方法もご紹介します。
こちらも要領はDVD→DVDへのコピー手順と基本的には同じです。
手順1.
画面左側の①、【DVDからISOへクローン】をクリックします。
手順2.
まずはソースDVDを設定します。ソースDVDとは、複製される側のDVDのことで、自動的にディレクトリが表示されなければ、②の参照ボタンから対象のDVDドライブを指定します。
次に、ターゲットISOを設定します。DVDの複製データの置き場所のことです。デフォルトではスタートメニュー→右上のユーザーの【マイビデオ】フォルダの中に保存されることになります。
複数にDVDを保存しておきたい方は、自分で分かりやすいフォルダを新しく作って保存しておくのもよいでしょう。
手順3.右下の③、【Run】ボタンをクリックするとコピーが始まります。しばらくして「Job Finished!」と表示されたウインドウが表示されたらコピー完了です。
この段階ではwinx dvd copy proは無料の体験版がインストールされていて、全ての機能を期間の制限なく使うためには有料版を購入する必要があります。
winx dvd copy proの無料期間は日数と使用回数によって管理されており、無料期間は30日、回数制限については公表されていません。
別のフリーソフトの中には使用制限や期間制限がない完全無料のソフトもありますが、スパイウェアやウイルス混入の可能性もあるため、インストールはくれぐれも慎重に行い、セキュリティソフトなどを活用してください。
DVDの内部には動画データや音声データのほかに、「どのような順番で再生するか」や「どういった機器で再生できるのか」といった設計図も一緒に書き込まれています。
そうした情報をwinx dvd copy proを使って全て抽出し、正しい場所や順番通りに複製することで、原盤と同じように取り扱える仕組みです。
一般的な書き込み形式に対応している現行のDVDプレーヤーでは、ほぼ全て再生可能です。ただし、複製したDVDの種類によっては読み込まないことがあります。DVD-Rであれば多くのプレーヤーが再生できるはずです。
また、ISO形式でPCに保存しておくことで、ISOファイルが再生可能なDVD再生ソフトで視聴が可能です。動画データが大きくなりがちで、無料のDVD再生ソフトもPCで多く発表されている最近では、コピーして保存する方法としてはこちらの方が一般的です。
収納場所を取らない、PCの内部容量が許すかぎり大量のデータを保管しておくことができ、管理も手軽です。
ISO形式は代表的なデータの保存形式の1つで、たいていのDVD再生ソフトはISOファイルの再生に対応しています。
フリーソフトを利用する際は、信頼性の高いソフトを選ぶことをおすすめしておきます。
winx dvd copy proを使用する上で、最も慎重にならなければいけないのが、著作権の侵害です。著作権は、商用目的で製作されたほぼ全ての作品に適用されています。映像や音声を収録したもので著作権があるものは、コピーガードという複製をできないような仕様になっています。
以前は、私用目的に限ってのみ著作権のあるディスクでも複製(コピーガードを外す)して所持することは法的にOKでしたが、現在ではコピーガードを外す=違法になっています。
DVDを複製する際は、自作したものや著作権のないもの、著作者から認可を受けているもののみをコピーするようにくれぐれもご注意を。
今回はwinx dvd copy proを使って手持ちのDVDをコピーする方法や注意点などを解説しました。期間や機能の制限があるものの、一本のソフトで吸出し→書き込みまでできる点が魅力です。
winx dvd copy proを正しく利用して、DVDをより手軽に管理してください。