iPhone歴は約8年。標準ブラウザについてもわかりやすく紹介します。
Written By ニジシタ ソウ
iPhoneにはデフォルトでSafariというブラウザがインストールされています。当然標準ブラウザもSafariになっています。では、標準ブラウザを変更することはできるのでしょうか?できない場合は何か対策はあるのか?といったことについて紹介していきます。
まずは、標準ブラウザとは何か?そこから解説をしていきます。
例えばメールやSNSなどで、URLが記載されている時に、そのページを開く際のブラウザのことを指します。
今回はわかりやすいようにYoutubeのLinkをメモに残し、そこからSafariが開くのかをやってみました。
Youtubeのページを開いているブラウザがSafariです。自身でGoogle ChromeやYahooといった別ブラウザをインストールしていたとしても、必ずSafariで開くことになります。
標準ブラウザの変更は基本的にはできません。設定の中に標準ブラウザの変更箇所がないため、変更は不可能です。あくまでも、基本的にということで、裏技的にジェイルブレイク(脱獄)をすれば可能にはなりますが、Appleとして公式にジェイルブレイクは推奨していないので、もしどうしても標準ブラウザの変更をしたい場合は、自己責任でジェイルブレイクを行ったのちに変更を行いましょう。
参考元:Apple公式:iOSの不正改造
簡単に言うと"システムの改造"です。iPhoneで使われているiOSに改造を加えて、通常であれば使用できないこと、今回であれば、標準ブラウザの変更といったことを可能にする裏技のようなことです。実際、ジェイルブレイクを行うことによって、通常使えない機能を使用できることもあるようですが、動作不良を起こすデメリットもあります。上にもAppleの公式のLinkがありますが、Apple側からは当然推奨されていませんし、通常使えるはずの機能が使えなくなることも考えられます。そういった問題が起こった場合、ジェイルブレイクが原因とされて、サポート対象から外れることがあります。画面割れや水濡れなどの物理的な損傷にかんしても、修理をされない場合もある様なので気をつけましょう
。こういったことから、標準ブラウザの変更だけでジェイルブレイクを行うことは、賢明とは言えないでしょう。
SafariのGoogle検索エンジンを使うことによってAppleが収益を得る流れになっています。Safariを使ってもらって、検索収益を得られるシステムがある以上、別のアプリを設定できないようにしているようです。ちなみに、検索エンジンは変更することは可能です。あまり多くはないですが、馴染み深いYahooも検索エンジンとして設定可能です。
Appleはハードウェアの会社でもあり、ソフトウェアの会社でもあります。世間的なイメージでは、ハードウェアの会社だと思いますが、自社で開発したソフトウェアを最大限に活かす為のハードウェアを開発しているといった会社です。ですので、Apple自体のエコシステムを最大限に活用する為に標準ブラウザもSafariで固定されているようです。ただ、Macでは標準ブラウザの変更は可能でしたので、いずれiPhoneでも変更ができるるような未来が来るかもしれませんね。
では、標準デバイスSafariを使用できない様にする方法について紹介します。注意点としては、この設定をするとSafari自体使用不可になることです。すでに別ブラウザのインストールをしている場合はネット使用は可能ですが、インストールされていない場合は、ダウンロードの必要があります。
最新OS(iOS12)と以前のOSでは若干仕様が変更されています。わかりやすい様に両方とも解説していきます。
iOS12の場合
設定>スクリーンタイム>コンテンツとプライバシーの制限
と進めます。コンテンツとプライバシーの制限をタップすると、スクリーンタイムのパスコード入力を求められます。ここでのパスコードは、画面解除時のパスコードではなく別のものです。未設定の場合は設定しましょう。注意点として、スクリーンタイムのパスコードはわすれてしまうと解除ができなくなります。デバイスでの初期化時にも必要になるので、絶対に忘れないようにしましょう。
そして、SafariをOFFにすれば使用を停止することができます。
iOS11以前
設定>一般>機能制限
と進めます。機能制限を設定しiOS12と同じ様にパスコードの設定後アプリ一覧からSafariをOFFにすることでiOS12と同様にSafariの停止が可能です。
以上の写真はiOS11以前のもので撮影されています。iOS12にアップデートされている場合はApple公式サイトにて写真付きで解説されているので、そちらも参考にしてみてください。
今回紹介した、機能制限やスクリーンタイムのパスコードですが、忘れてしまうと今の所解除ができません。唯一解除する方法は、PCを使ってデータを削除し、まっさらな状態から使うこと以外ありません。パスコードといったものはセキリティのため、機種変更時などのデータ引き継ぎでも、引き継がれていくものになります。設定をした場合は、メモなどに記し、大切な場所で保管をしましょう。
Google Chrome標準でインストールされていません。AppStoreからダウンロードを行いましょう。
AppStoreからダウンロードしたGoogle Chromeはホーム画面に表示されます。アプリをタップすればGoogle Chromeが表示されます。開きたいLinkを長押しするとアクションを選ぶことができます。そこからLinkをコピーして、Google Chromeのアプリに"検索またはURLを入力"のところにペーストすれば、ウェブページを開くことができます。手間がかかっても、Google Chromeで開きたい場合はこの様に開きましょう。
いかがでしたでしょうか。標準ブラウザとは何か?なぜ変更ができないのか?理解はしていただけましたでしょうか?筆者自身Safariも使いますし、Google Chromeも使います。標準ブラウザに関しては、あまり意識をせずに使ってきました。中にはiPhoneユーザーでもGoogle ChromeやWindowsEdges、Yahooアプリでインターネットを楽しんでいる方も多いかと思います。今回の記事を読んで、なぜ変更できないのかや、別アプリで開く方法を参考にしていただけたらと思います。