aptXとは?aptX low latency対応のおすすめイヤホン5選!

目次

aptX Low Latency対応のイヤホンについて

ケーブル取り回しの煩わしさから解放された感のあるBluetoothワイヤレスイヤホンですが、有線型イヤホンを聴きなれた耳ではじめてBluetoothイヤホンの再生音を聴くと、どうも音がコモって聴こえたり、音ズレして聴こえる気がする … そんな経験をしたことはありませんか? 

「aptX low latency」とは、BluetoothワイヤレスオーディオでCD並みの高音質を実現し、かつ転送遅延もほとんど発生しない高品質オーディオコーデックのこと。

この記事では音楽に最適とも言えるこのaptX low latencyについてと、aptXならびにaptX low latency(aptX LL)対応イヤホンも併せてご紹介。

aptX Low Latencyとは?aptXの技術についてご紹介

aptX Low Latency は、英国CSR plcが開発したBluetooth伝送プロファイル向け高音質・低遅延転送技術aptXの最新バージョンのことです。

aptXは、同社が1990年に映画制作現場や放送局での使用を想定して開発した高音質・低遅延転送技術をベースにした音声コーデックになります。

現在は半導体製造クアルコム傘下となり、Qualcomm® aptX™ audio technology という名称に。

aptXは開発当初から高音質を維持しつつほぼリアルタイム転送も実現するのが目的のコーデックなのですが、aptX Low Latencyは通常のaptXのさらに上を行く低遅延技術で、aptXの遅延時間(レイテンシー)が約70ミリ秒なのに対し、aptX Low Latencyは約40ミリ秒未満。

aptX Low Latency対応製品ならば、たとえばフルHD動画を再生したら音声がズレて聞こえる、なんてこともありません。

aptXの優れている点とは?aptXが高音質である理由の解説

以前はBluetoothの標準音声コーデックと言えばSBC(SubBand Codec)でしたが、「音楽の再生」にかぎって言えば、SBCは再生音がコモったりと音質があまりよいとは言えません。

Bluetoothパケットが一定量に達しないとデコードを開始しないことに起因する再生の遅れ(レイテンシー)も発生してしまいます。

こうした従来のSBC方式の欠陥を解消するBluetooth用音声コーデックとして採用が急速に進んでいるのが、aptX。

aptXはApple製品に採用されているAACコーデックよりも音質がよいとも言われています。

aptXがSBCより優れている理由① 転送遅延がほとんどない

aptX(354kbps)はSBCの最高音質(328kbps)よりも高音質。

SBCにはBit Poolと呼ばれるデータ転送量を調整する仕組みが機器によってバラつきがあり、これが「ホワイトノイズが目立つ」、「高音域がコモって聴こえる」といった音質上の欠陥となって現れていました。

aptXではBit Poolの代わりにaptXワードという小さいデータに分割転送してデコードも順次行う方式のため、ほとんど遅延を感じさせない伝送を可能にしています。

英国サルフォード大学の実験ではSBC最高音質に比べ、aptX最高音質は約2.5倍優れているという結果が得られています。

理由② 適応的差分パルス符号変調(ADPCM)と聴覚心理を利用しないエンコード

開発元のCSRによれば、人間の聴覚心理を利用した音情報の間引きといった従来の手法はとらず、適応的差分パルス符号変調(ADPCM)と独自アルゴリズムによる全周波数域エンコード方式を採用しているとのこと。

たとえばAAC音源 → Bluetooth伝送時にAAC再エンコード、といった音質劣化原因を作る複数エンコードを行うことなく音源再生が可能になり、理屈の上ではaptXはAACよりも高音質、ということになります。

aptX採用のおすすめBluetoothイヤホン

ここでは高音質かつ遅延もほとんどないaptXと、さらに遅延時間を短縮させたaptX low latency(aptX LL)対応イヤホンとレシーバーをご紹介します。

① SoundPEATS Q12(SoundPEATS)

SoundPEATS Q12は実売3,000円以下と、コスパ抜群のaptX対応Bluetoothイヤホン。aptX対応ワイヤレスイヤホンでもっとも人気のある製品です。

SoundPEATS Q12は左右イヤホンヘッドにマグネットを搭載しているので、コンパクトにまとめて収納することが可能。

本体重量も14gとBluetoothイヤホンとしてはきわめて軽量で、連続待ち受け時間もメーカー公称で約180時間の低消費電力設計。

3種類のイヤフック付きで装着感にも優れ、さらにIPX4防水・防塵、音漏れ防止機能と、必要な機能はすべて盛り込んだ感のあるBluetoothイヤホンです。

カラバリはブラック / ホワイト / ブルー / レッドの4色。

価格 : 4100円
音質:
コスパ:
デザイン:
総合評価:

② JPRiDE JPA2 Live(JPRiDE)

JPRiDE JPA2 LiveはJPA1 MK-IIの後継製品。先代モデルとの大きな違いはBluetoothワイヤレスだけでなく、通常のケーブル接続による有線仕様の2ウェイイヤホンとなったことで、有線接続ではハイレゾ並みの音源再生を実現した音質最優先モードとなっています。

JPA2 Liveは出かけるときはBluetoothワイヤレスで身軽に、絶対遅延ゼロでじっくり聴きしたいときは有線モードと、TPOに応じて柔軟に使い分けできる設計コンセプトがとてもユニーク。

使って楽しいイヤホンだと思います。もちろんIPX4防水・防塵仕様で、本体重量は約15g。

aptXとAACの両コーデック対応。実売価格3,000円台と、こちらも負けずにコスパ抜群です。

【 有線でも使える AAC aptX 高音質コーデック対応 Bluetooth イヤホン 】(JPRiDE) JPA2 Live - トラベルポーチ付 マグネット搭載 IPX4 防水 ブルートゥース ワイヤレスイヤホン CVC6.0 ノイズキャンセリング マイク内蔵 ハンズフリー通話 (グロスブラック)

画像をクリックするとAmazonに移動します

③ AUKEY EP-B40(AUKEY JAPAN)

AUKEY EP-B40は実売価格2,000円と、Bluetooth / aptX対応ワイヤレスイヤホンではおそらく最安製品。

SoundPEATS Q12と同様、左右イヤホンヘッドにマグネットが内蔵され、収納もコンパクトでスムーズ。

公称連続8時間再生可能で、イヤフック付きでしっかり装着できます。

おもしろいのはサウンドエフェクト機能も搭載していることで、音源に応じてポップ / アルト / ベースの3種類が選べます。

価格 : 2000円
音質:
コスパ:
デザイン:
総合評価:

④ Sennheiser Momentum Free(ゼンハイザーSennheiser)

ドイツの音響機器メーカーSennheiserの「Momentum Free」は、aptX LLに対応したBluetoothワイヤレスイヤホン。

aptX LL搭載なので、実売価格も24,000~26,000円台とかなり高め。SennheiserはBluetooth音声コーデックにaptXを最初に採用した、aptXオーディオのいわば元祖的存在です。

Momentum Freeは本体重量約17gと同社製品では最軽量モデルで、AACにも対応。本体背面マグネット内蔵で収納時もかさばりません。

音質に徹底的にこだわりたい方には最適なBluetoothワイヤレスイヤホンかと思います。1.5時間の充電で連続再生時間約6時間となっています。

ゼンハイザー Bluetooth カナル型 イヤフォン MOMENTUM Free 左右一体型 apt-X/apt-X LL/AAC対応 【国内正規品】 M2 IEBT SW Black

画像をクリックするとAmazonに移動します

⑤ audio-technica AT-PHA55BT(audio-technica)

audio-technicaのAT-PHA55BTはちょっと毛色の変わった製品で、アンプ内蔵のBluetoothレシーバー専用機の最新版になります。

AT-PHA55BTは音声コーデックにaptXとAACのほかLDACにも対応しているため、SONYのLDAC搭載機器でも使えます。

おもしろいのは出力抵抗値切り替え機能も搭載していることで、イヤホンで一般的なダイナミックドライバーモードと、バランスドアームチェア(BA)接続モードと、手持ちのイヤホンのドライバー特性に合わせて切り替えることができます。

AT-PHA55BTの連続再生時間は公称約8時間で、本体重量は約21g。実売価格は約17,000円です。

オーディオテクニカ Bluetooth対応ポータブル・ヘッドホンアンプaudio-technica AT-PHA55BT

画像をクリックするとAmazonに移動します

aptXに関する技術やaptX対応のイヤホンまとめ

もともとプロユースを前提に開発された高音質・低遅延伝送圧縮技術のaptX。

現在、全世界で約6億台ものスマートデバイスが音声コーデックとしてaptXを採用しており、いまやBluetoothワイヤレスオーディオの主流と言えます。最新版のaptX LLでは音ズレを気にすることなくHD動画も楽しめます。

現時点ではaptX LL対応製品はまだそれほど多く出回ってはいませんが、Bluetoothワイヤレスオーディオの世界はaptX LLだけでなく、ハイレゾ音源に対応したaptX HD、そしてSONYのXperiaシリーズに採用されているLDAC(990kbps)というさらに高音質のコーデックも登場しており、音楽好きとしては今後の展開がますます楽しみです。

【編集部より】あなたの感想を教えてください

こちらの記事はいかがでしたか?もし同じ疑問を持っている知り合いがいた場合、あなたがこの記事を友人や家族に薦めたりシェアしたりする可能性は、どのくらいありますか? より良い記事を作るための参考とさせていただきますのでぜひご感想をお聞かせください。
薦めない薦める

この記事を書いた人

Written By
西の風
音楽・芸術・歴史など、なんでも浅く広くのディレッタントです。

おすすめの記事

スポンサー

この記事に似ている記事