手軽に作成でき、アドレスを複数作って一つのGoogleアカウントで使いまわすことができるため、ビジネスシーンなどのコミュニケーションツールとして非常に便利なGmail。アドオンもたくさん製作されていて、多彩な使い方が可能です。
ただし、手軽に作ることができるからこそ複数のアドレスの管理が猥雑になりやすいという特徴もあります。
今回の記事では、必要なくなったGmailアドレスの削除方法、間違えて消してしまった時の復元方法や連絡先の管理方法をご紹介します。
Gmailをより快適に使いこなしたい方はぜひ読んでみてください。
Gmailは、ユーザーのGoogleアカウントに紐付けられたアプリの1つといった扱いになっていて、同一アカウント内ではアプリ間でさまざまな情報が共有できます。
Gmailのアドレスを削除した場合でも、同一アカウント内の別のGmailアドレスは削除されず、またGoogleアカウントも削除されません。
今回はWindows7環境下でのGmailアドレスの削除手順をご紹介します。
まずはGmailを起動し、右上のアカウントのアイコン(名前や画像が表示されている部分)をクリックして削除したいアカウントを選びます。
複数のGmailアドレスを持っている場合、上の画像のように複数のGmailアドレスが表示されます。アドレス名も表示されているので再度確認し、必要なGmailアドレスを誤って削除しないように注意してください。
【Googleアカウント】をクリックすると、管理画面が新しく起動します。画面右側の【アカウント設定】の項目をクリックし、表示された画面下の方にある【アカウントやサービスの削除】の項目から、【サービスを削除】を選択してクリックします。
サービスを削除を実行すると、パスワードの入力が求められます。削除したいGmailの作成時に設定したパスワードを入力し、【次へ】をクリックして【Googleサービスの削除】の画面で進みましょう。
Googleサービスの削除の画面から、削除したいサービスを選択します(この場合はGmail)。また、【データをダウンロード】を選択すれば保存しておきたいデータを指定してエクスポートし、別アカウントなどにインポートすることも可能です。
削除したくないデータがある方は、先にデータをエクスポートしておくことをおすすめします。
今回はGmailを削除したいので、Gmailのアイコンの右側にあるゴミ箱のマークをクリックします。すると、以下の画面が表示されます。
↑この部分が一番面倒な箇所ですが、Googleアカウントを保持したままGmailだけを削除するには、.Gmailのドメイン名以外のアドレスにGoogleから確認メールを送信してもらう必要があります。Googleのそのほかのサービスを継続して利用するためです。
Gmail以外のメールアドレスを入力して右下の【確認メールを送信】をクリックすると指定したアドレスにGoogleから削除メールが送信されます。その中にあるリンクをクリックすることで、Gmailの削除の画面が新しく起動します。
文面にあるユーザー名が削除したいGmailのアドレスに間違いがないことを確認したら、下の四角い枠をクリックしてチェックマークをつけます。
最後に左下の【Gmailを削除】のボタンをクリックし、最後の画面で【完了】をクリックすれば、Gmailの削除申請がGoogleに送信されます。
指定したGmailアドレスが完全に削除されるまで、2営業日かかるようです。
必要なGmailアドレスを誤って削除してしまった場合、削除してから一定期間内であれば復元することが可能です。「一定期間内」とはおそらく削除申請のメールをこちらが送信してからGoogleが受理し、実際に削除作業を行ってから履歴が残っている間の期間と予想されますが、2~3週間と言われています。
どちらにしても公式に正確な期間は発表されていないため、可能な限り早く復元操作を行うのが無難です。
Googleで【Gmail 復元】と検索ウインドウに入力し、【最近削除した Google アカウントを復元する】のWEBページに入ります。
画面中段に【1.手順に沿ってアカウントを復元】のリンクが貼られているのでクリックします。
削除の時と同じような画面に進むので、削除してしまったGmailのアドレス、作成時に設定したパスワードを入力します。
これで削除してしまったGmailの復元操作は完了です。
Gmailのアドレスに入力されている連絡先を編集したり削除することも可能です。GmailからGoogleコンタクトのアプリを使用してGmailのアドレス帳を管理します。
Gmailを起動し、右上の【Googleアプリ】をクリックしてアプリの一覧が表示されたら、その中から【連絡先】のアプリを探してクリックします。
すると、Googleコンタクトのアプリが起動して、連絡先の一覧がWEBブラウザで新たに表示されます。
Googleコンタクトの連絡先の管理画面の一覧の中から、削除したい連絡先を選択して左側にあるアイコンにマウスのカーソルを合わせると、チェックボックスが出てきます(図①)。
チェックボックスを続けて選択することで、複数の連絡先をまとめて削除することができます。間違えてチェックをしてしまった場合は、チェックボックスのチェックを外せば削除されません。
次に、画面上部にある②の【その他の操作】のアイコンをクリックするとメニューが表示されます。
表示されたメニューの中から③の削除を選択すると確認画面が表示されます。右下の【削除】をクリックすることでGmailのアドレス帳から指定した連絡先が削除されます。
この操作の注意点は、Gmailの連絡先は指定したGmailのアドレスだけでなく、Googleアカウントに関連付けされている全ての端末が共有しているという点です。
この図の例では、Gmailを作成してから数件しか連絡先を登録していません。ですが、Google Contactの連絡先画面ではGmailで登録した以上の連絡先が登録されています。
これは、Googleアカウントとスマホの連絡先が関連付けられているためです。つまり、Gmailから連絡先のアプリに移動して削除すると同じGoogleアカウントの全てのアドレス帳から指定した連絡先が消えてしまうことを意味します。
特に、PCとスマホで別々にGmailをインストールしたと思っていても知らない間にアカウントを共有している場合もあるので、連絡先を削除する時には十分に注意してください。
Gmailのアドレス帳を整理していて、必要な連絡先まで誤って削除してしまったりGmailにエラーが起こった、同期に失敗したなどの原因で連絡先が消失してしまうことがあります。
数人程度であれば再度手動で登録しなおしてもよいですが、連絡先ごと消去してしまった場合などはなかなかそうも行きません。
そんな時でも、Google Contactsの機能を利用することで、手軽に削除してしまった連絡先を復元することができます。
最初の手順は連絡先の削除の手順と同じで、Gmailを起動させたあと、右上の【Googleアプリ】のアイコンをクリックし、表示されたメニューから【連絡先】のアイコンを選択して【Google Contacts】の画面を起動させます。
連絡先の画面が表示されたら、画面左側、①の【もっと見る】の項目をクリックすると格納されていたメニューが新たに表示されます。
その中から②の【変更を元に戻す】も項目をクリックすると、画面中央に【変更の取り消し】のウインドウがポップアップしてきます。
この画面では、Googleの連絡先アプリがリアルタイムで変更を保存している機能を利用して、連絡先の状態を30日間以内の任意のポイントに復元することができます。
③のラジオボタンを復元したい日時に合わせて選択し、画面右下の確認をクリックすればしばらくしたあと、削除してしまった連絡先を復元することができます。
ラジオボタンで選択できる日時は過去1週間までですが、一番下の【カスタム】をせんたくすることで30日までの復元ポイントを任意で指定することができます。
今回の記事では、Gmailのアドレスの削除や復元方法、連絡先の削除方法や、間違えて消してしまった時の復元方法などを解説してきました。
操作方法も難しいものではないので、困った時はぜひ活用してください。