Gmailは無料なうえに、15GBもの大量のメールをオンライン上に保存しておくことができるんですよね。私のようなものぐさな人間は、必要なメールとそうでないメールをこまめに仕分けておくなんて作業はまずしないわけです。そして「こないだ送ったメールに書いといたから」と言われて、必死になって探すという……。とはいえラクに探す方法はありますから、同じような経験をした方はぜひ参考にしてくださいませ。
Written By 猫俣 ミクスレート
Gmailは無料で、なおかつ15GBという大量のメールをオンライン上に保存しておくことができる、とても便利なメールソフトです。しかしそれは同時に、大量のメールを放ったらかしにしてしまい、どこにどんなメールがあるのかわからなくなってしまうという可能性もあるといえますよね。
大事な友人などから送られてきた、絶対に消したくないメール。あるいは仕事で必要となる重要な添付ファイルが付いているメール……すでにどこにあるのかわからないけど、なんとか見つけておきたいメールがあった時、どうすればラクに探すことができるでしょうか。
その方法のひとつが、メールが送られてきた日付を検索して探す方法。
そこで今回は、Gmailで日付検索をする方法や、不要な検索履歴を削除する方法についてお伝えしていきましょう。大量のメールをためこんでしまった、という方はぜひとも参考にしてくださいね。
まずは、検索ボックスを使って日付検索する方法をお伝えしていきましょう。
Gmailを開き、画面上部の検索窓の右側にある「▼」をクリックします。
すると検索ボックスが出てきます。さまざまな条件を設定できますが、ここでは「検索する前後期間」という項目を使うことにします。右側にある「▼」をクリックします。
どれだけさかのぼって検索するか選ぶことができます。ここでは「1か月」を選んでみました。「検索」をクリックすると、過去1か月間のメールをすべて表示することになります。
画面上部の検索窓に「before」や「after」といった演算子を使った命令を打ち込むことで、期間を指定して日付検索することができます。
この演算子を使うことで、設定した日付よりも前に受信したメールだけを表示することができます。
画像では「2018年10月31日よりも前」に受信したメールだけを表示するわけですね。
日付の部分は省略することも可能です。この場合は「2018年10月よりも前」に受信したメールを表示します。
この演算子を使うことで、設定した日付よりも後に受信したメールだけを表示することができます。
画像の場合は「2018年10月1日よりも後」に受信したメールだけを表示するのです。
「after」と「before」を組み合わせることで、「○○から○○まで」というように期間を指定して日付検索を行うことが可能です。
画像の場合は「2018年10月1日から2018年10月31日」までの期間に受信したメールだけを表示します。
もちろん、こちらも日付を省略することができます。画像の場合は「2018年1月から2018年10月まで」の期間に受信したメールだけを表示するわけですね。
検索した日からさかのぼって「○○か月より前」「○○年より前」といった日付検索も可能です。
画像の場合は、今日から1か月前よりも前に受信したメールをすべて表示します。
同様に、検索した日から「○○か月より後」「○○年より後」という日付検索もできます。
画像の場合、今日から7日前(1週間前)よりも後に受信したメールをすべて表示するわけですね。
演算子は日付に関するものだけではありません。キーワードやラベルなどといったカテゴリーから検索することもできますが、これを利用して日付検索の精度をさらに高めることができます。
送信者を指定してメールを検索することができます。画像では「ショートケーキ2号」という送信者から送られてきたメールだけが表示されることになりますね。
こちらは受信者を指定してメールを検索します。画像では「ガトーショコラ・プロトタイプ」という受信者に送られてきたメールだけが表示されます。
意味があるのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。たとえば「仕事用」「大事な友人用」「それなりの友人用」といったようにメールアドレスを分けることも可能ですから、「仕事用」のメールアドレスに届いたメールだけを検索したいといった時に役立つわけです。
メールのタイトルや中身に特定のキーワードが含まれているメールだけを表示します。画像では「だらしない」というキーワードが含まれているメールだけが表示されるわけですね。
日付検索と受信者検索を組み合わせてみました。日付検索の方は「2018年1月以降に受信したメール」、受信者検索の方は「ショートケーキ2号から受信したメール」ですね。
この2つを「or」でつなぐと、日付検索と受信者検索のどちらか、もしくは両方の条件を満たしているメールという条件にすることができます。つまり「2018年1月以降に受信したメールか、もしくはそれ以前でもショートケーキ2号から受信したメールであれば表示する」という検索ができるというわけです。
こちらは「2018年10月よりも前に受信したメール」と、「ガトーショコラ・プロトタイプに送られてきたメール」を「and」で組み合わせてみました。
この場合は、2つの条件の両方を満たしているメールのみ表示することになります。つまり「2018年10月よりも前に受信したメールで、なおかつガトーショコラ・プロトタイプに送られてきたメールだけを表示する」という検索ができるわけですね。
さらに応用させてみましょう。
「and」の左右に日付検索とキーワード検索がありますね。左側は「2018年1月から10月までの期間に送られてきたメール」という日付検索です。しかし右側はキーワード2つを半角ハイフンでつなげています。この場合は「2つのキーワードが両方とも含まれていない」という検索条件。
この2つを「and」でつなげたので、画像の検索条件は「2018年1月から10月までの期間に送られてきたメールで、なおかつだらしない、図々しいの2つのキーワードを両方とも含んでいないメールのみ表示する」となります。
検索条件をいくつもつなげることで、どんどん検索の幅を狭めていくことができるわけですね。
少しややこしくなってきましたので、単純な例に戻しましょう。
「and」の左側は先ほどと同じく「2018年1月から10月までの期間」です。右側は「ラベルに入っているメール」。つまりこの場合は「2018年1月から10月までの期間に送られてきたメールで、なおかつ猫のラベルに入っているメールのみ表示する」となります。
こちらも「and」の左側は「2018年1月から10月までの期間」ですが、右側はイメージがわきにくい演算子になっていますね。これは「添付ファイルを含むメール」検索するための演算子。つまりこの場合は「2018年1月から10月までの期間に送られたきたメールで、なおかつ添付ファイルを含むメールのみ表示する」というわけですね。
Gmailにはオートコンプリート機能というものがあり、検索を繰り返すうちに検索履歴がたまっていきます。
次回の入力で手間が省けるのはいいのですが、他人のメールアドレスがいつまでも残ることになりますから、特にPCを共有する環境では検索履歴は残しておかずに消しておきたいですよね。
ここではGmailに残った検索履歴を削除する手順をお伝えしていきましょう。
簡単なのは、表示された検索履歴をひとつひとつ消していく方法です。
検索窓をクリックすると、検索履歴が一覧表示されますから、消したいメールアドレスに合わせて、右側の「×」をクリックすれば、その検索履歴は削除されます。
これを繰り返して、どんどん消していけばいいわけですね。
もちろん、検索履歴を一度にまとめて消してしまう方法もあります。
まず、画面右上の「Googleアプリ」を開きます。
アプリの一覧が表示されたら、「連絡帳」をクリックしましょう。
左側にある「その他の連絡先」には、検索履歴にたまったメールアドレスも表示されます。
表示されたメールアドレスにカーソルを合わせて、左側のチェックを有効にしていきます。これを消したいメールアドレスすべてに対して行っていきましょう。最後に右上のメニューボタンから「削除」をクリックすれば、チェックを入れたメールアドレスはすべて削除されます。
またいちいち削除するのが面倒な方は、最初から検索履歴を残さないよう設定することもできますよ。
画面右上の設定ボタン(歯車のマーク)から、「設定」をクリックします。
設定項目がズラッと並んでいますので、すこし下にスクロールさせましょう。「連絡先を作成してオートコンプリートを利用する」という項目がありますので、下側の「手動で連絡先を設定する」にチェックを入れます。
いちばん下までスクロールさせ、「変更を保存」をクリックすれば、これからオートコンプリート機能でメールアドレスが検索履歴として残ることがなくなります。
さて、Gmailの日付検索のしかたや、たまった検索履歴の削除方法についてお伝えしてきました。
大量にためてしまったメールの中から、必要なメールを探し出すのはなかなか骨の折れる作業ですよね。ひとつひとつ探していくのは大変ですから、今回紹介した検索ボックスや演算子を使って、効率よく日付検索を行っていきましょう。
参考元:Google公式