ログイン履歴が残っているとメールの内容が残ってしまうというのは、Gmail最大のデメリットだと思います。逆に使いやすいメリットの大きいGmailですから、しっかりと対策したいですよね。
Written By 猫俣 ミクスレート
PCやスマホを使っている時、とにかく怖いのが不正アクセスですよね。PCやスマホを乗っ取られるだけでなく、登録しているクレジットカードを勝手に使われたり、ネットバンキングから預金を不正に送金されたりしたら、もう目も当てられません。
Gmailも不正アクセスを受ける可能性はじゅうぶんにあり得ます。まだGoogleアカウントと紐づいているため、単にメールの問題だけでは終わらない危険性を持っているのです。
セキュリティ対策はしっかりしているGmailですが、それも普段からきちんと対策を取っていればこそ。ユーザーが隙を見せれば、不正アクセスは容赦なくあなたに襲い掛かってくるでしょう。
そこで今回は、Gmailの不正アクセスを防ぐための重要な「ログイン履歴の削除」や、不正アクセスされた時の対処法などについてお伝えしていきます。
なぜ、ログイン履歴を残したままにしておくとマズいのでしょうか。
Gmailはオンライン上でメールを保存したり管理したりするシステムとなっています。ですからメールを確認するにも削除するにも、まずはログインしなければいけないですよね。
そしてオンライン上にあるということは、常に何者かによる不正アクセスの危険にさらされているということを意味します。Gmailは比較的セキュリティ対策がしっかりしていますから、普通に使っているぶんには、さほど不正アクセスに神経質になる必要もないでしょう。
注意しなければならないのは「他人によってGmailにアクセスされてしまう」こと。
自分のPCであれば他人に使われることはまずないかもしれません。しかし職場などPCを共有している環境や、ネットカフェなどの不特定多数の人間が使用するPCの場合はどうでしょうか。
うっかりGmailのログアウトを忘れてしまった場合、後から使う人間にアクセスされてしまう可能性は大いにありますよね。もしその人間に悪意があれば、その後何をされてしまうかわかったものではありません。
では、そういう人間はどこからGmailにアクセスしてくるのでしょうか。それは前に使っていたユーザーのログイン履歴をたどってくる方法がもっとも簡単な方法なのです。
悪質な人間がログイン履歴から不正アクセスをしてくるのであれば、そもそもログイン履歴を残しておかなければいいということですよね。
という2つの方法が考えられます。それぞれについて手順を説明していきましょう。
PCでGoogleの「マイクティビティ」を検索して
アクセスし、ログインします。
これでログイン履歴はすべて削除されます。
同様に「マイアクティビティ」にアクセスし、ログインします。
これで今後、ログイン履歴はPC上に残らないようになります。
うっかりGmailのログイン履歴を残してきてしまった、Gmailをログアウトし忘れてしまった、でも今は外出中でPCにアクセスできない。そんな状況の時はスマホからGmailをログアウトしてしまいましょう。
手元にスマホしかない場合は
これでGmailから強制的にログアウトすることができます。
もしもGmailのログイン履歴を残してしまったために不正アクセスをされてしまったらどうなるのでしょうか。また不正アクセスをされてしまった場合はどう対処したらよいのでしょうか。
GmailはGoogleアカウントと紐づいているため、不正アクセスをされるととんでもない被害にあう可能性があります。
Gmailで保管されているメールの内容は、不正アクセスした人間に筒抜けとなるでしょう。友人とのとりとめのないメールならまだしも、仕事上の重要なメールまで見られてしまうかもしれません。
もし業務上の重要な機密事項が暴露されてしまったら、その損害は責任問題にまで発展する可能性も出てくるでしょう。もちろんその責任はメールを管理していたユーザー。多額の損害賠償を請求されるという最悪のケースだって起こらないとは限りません。
また芸能人のスキャンダル報道でも、最近は情報源がずさんな管理によるメールの流出というケースが多くなっているようです。ちょっとの油断がとんでもない被害を生んでしまうわけですね。
Gmailに不正アクセスされたということは、Googleアカウントに侵入されたということでもあります。すなわちGoogleアカウントそのものを乗っ取られる危険性もあるということ。
もしスマホやPCのGoogleに履歴が多数残されていれば、乗っ取った人間はまさにやりたい放題です。元のユーザーに干渉されないよう、IDやパスワードを変更してしまうかもしれません。そうなったら、Googleアカウントにログインできなくなってしまいますね。
そうなってしまったら、対処が遅れるほどに被害は拡大していく一方となってしまいます。
アカウントを乗っ取られてしまったら、あとは不正アクセスした人間のなすがままです。あらゆるパスワードが筒抜けですから、クレジットカードを不正利用されたり、ネットバンクの預金を不正に送金されたりといった被害は十分に想定されます。
またさらに最悪な状況は、不正アクセスを受けたPCやスマホを犯罪に利用されることでしょう。実際にPCを乗っ取られて、そのPCからハッキング行為を行ったという容疑で乗っ取られたPCの持ち主が逮捕されるという事件もありました。
Gmailに不正アクセスされるということは、単にメールをのぞかれるというだけでなく、とんでもない事態につながるおそれがあるのです。
Gmailから実際に不正アクセスがあったかどうかを確認する方法があります。
すると「最近のアクティビティ」として様々な情報が表示されます。
中でもわかりやすいのは「ロケーション」欄に表示される国名でしょう。よほど心当たりがあるという場合でもなければ、外国からアクセスがあった時点で不正アクセスを受けていると思って間違いないでしょう。
不正アクセスがあったとわかれば、被害状況を確認したりパスワードを変更するなど、いち早く対処することができますよね。
「アカウントアクティビティの詳細」から不正アクセスがあったかどうかを確認できますが、こまめにチェックするのは面倒ですし、かなり無駄な手間といえるでしょう。
不正アクセスと思われる不審なアクセスがあった時だけ知らせてくれる機能があれば、その時だけ調べればいいですから便利ですよね。
「最近のアクティビティ」のいちばん下に「アラート設定」が表示されています。この設定が
という設定になっていれば、不審なアクセスがあった時に通知が来るようになります。いちいち毎日不正アクセスがあったかどうかを調べなくても、アラートが来た時だけ詳細を調べて、パスワード変更などの対処をすればいいわけですね。
あまりおすすめはしませんが、アラート機能は無効にすることも。
ただしアラートが無効になるまでに約1週間かかります。不正アクセスをした第三者ではなく、本来のユーザがアラートを無効にしたことを確認するというのがその理由です。
GmailはGoogleアカウントと紐づいているため、不正アクセスを受けると多大な被害を受ける可能性があります。しかしログイン履歴を削除する、きちんとログアウトするなど、きちんと注意することで不正アクセスは防ぐことができます。
また不正アクセスを受けたとしても、アラートを設定していち早く不正アクセスを感知し、即座にパスワードを変更するなどの対処をすれば被害を最小限にすることも可能です。
Gmailは多彩な機能をほぼ無料で使うことができる、とても便利なメールソフト。ログイン履歴をきちんと管理して、安全にGmailを利用したいですよね。
さて、Gmailのログイン履歴を削除する方法や、不正アクセスされた時の対処法などについてお伝えしてきました。
多彩な機能を無料で使える、とても便利なGmail。ログイン履歴の削除やこまめなログアウトをきちんと行って、安全にGmailを利用していきましょう。
参考元:
Google公式