ダイソンの扇風機は羽がないのにどうしてあんなに涼しいの?涼しい仕組みを解説!

目次

快適になるそのテクノロジー

ダイソンの扇風機というと真っ先に思い浮かぶのが、土台の上に輪っかだけが乗っかったかのような独特なデザインをしている「ダイソン エアーマルチプライアー」です。

独特なデザインで有名なダイソン製品の中でも、エアーマルチプライアーは特に他の扇風機とは一線を画す形状をしており、一目見るだけで忘れられないほどのインパクトを見る人に与えます。
そんなエアーマルチプライアーですが、そもそも、あの風はどこから出てくるのでしょうか?
羽根がないのに風が出てくる時点でかなり不思議なのですが、調べてみると、風の質や強さの点でも一般的な扇風機とはかなり違うようです。

では、エアーマルチプライアーの涼しさはどのような仕組みで生まれるのでしょうか…
本記事では、その仕組みや利点を中心に話していきたいと思います。

ダイソンの扇風機が羽がないのに涼しい仕組み

ダイソン 扇風機

見れば見るほどどうやって風を生み出しているのか分からなくなる不思議な形をしたエアーマルチプライアー。
ですが、風を作り出す仕組みをよく見ていくと、とても効率的に風を吹かせていることが分かってきました。

ダイソンの扇風機が羽がないのに涼しい仕組み①まず高性能なインペラが大量の空気を内部に取り込む

何もない所から風が生まれてくるような、不思議な感覚を思わせるダイソンの扇風機であるエアーマルチプライアーは、実は支柱になっている部分で風を生み出していました。
支柱内部には、ミックスフローインペラと呼ばれる羽根車が埋め込まれており、これが毎秒30リットル以上もの空気を内部に吸い込みます。

ミックスフローインペラはまるでジェットエンジンの吸気ファンのような形状をしていて、高速回転することで扇風機内部の空間を加圧するのです。
加圧された空気は、輪っかの部分から吹き出すことになります。

ダイソン 扇風機

画像は旅客機のジェットエンジンですが、ミックスフローインペラはちょうどジェットエンジンの吸気ファンのように物凄い勢いで回転し空気を取り込みます。
動画だとその様子が分かりやすくて良いですね!

Dyson Cool fans - Air Multiplier technology explained - Official video

ダイソンの扇風機が羽がないのに涼しい仕組み②取り込まれた空気はリング状になっている部分から吹き出される

ミックスフローインペラによって取り込まれた空気は、リング部にあいた2mmほどのすき間から勢いよく排出されていきます。

この吹き出すときの角度とリング部の形状が大事で、生まれた風は約15度内向きに付けられたスリットからリングの内側を沿うようにして流れ出ます。
この時、リングの断面がまるで飛行機の羽のようになっており、飛行機の翼上面を流れていく空気のように、整流されつつも加速しながら移動することになります。

Dyson Air Multiplier fan technology - how it works- Official Dyson video

動画の冒頭にエアーマルチプライアーの断面図が出てきますが、たしかに飛行機の翼を上下反対にしたような形状になっていました。

ダイソン 扇風機

飛行機の翼は、普通このようになっており、進行方向側は丸く厚みがあるのに対して、反対側は刃物のよう鋭くなっている所が分かるかと思います。この形が、のちのち強く涼しい風を生み出す原動力となります。

ダイソンの扇風機が羽がないのに涼しい仕組み③コアンダ効果によって吸い込んだ空気の何倍もの空気が風になって出てくる

コアンダ効果…なんだかよくわからない名前のついた現象が出てきました。
実は、この現象は意外と身近な所でも観察でき、分かりやすい所だと、水道から流れる水が何かに触れると、その面に沿って流れていくと思うのですが、これもコアンダ効果による現象です。
つまり、コアンダ効果は分かりやすく言えば、勢いよく流れる流体(ジェットと言います)がそこに触れる面に沿って流れていく現象を指します。

コアンダ効果

一度面に沿って流れると、流体は自分の粘性によって周りの流体もどんどんこの流れに巻き込ませながら流れるのですが、この性質がエアーマルチプライアーの涼しい風を生む秘訣です。

航空技術の世界において重要な現象であるコアンダ効果ですが、ダイソンのエアーマルチプライアーはこの現象を応用することで、直接吸い込んでいない空気も引き寄せて風にすることに成功しています。
その量は実に吸い込んだ空気の10倍以上にもなり、結果として何もない所から突然吹き出すような不思議な風となるのです。

ダイソンの扇風機は羽がないのに涼しい!その利点は?

ダイソンの扇風機は羽がないのに涼しい利点①羽がないので子供にも安心

通常の扇風機はモーターの力を使って羽根を回す事で風を生み出します。この点においてはダイソンの扇風機も同じ仕組みで風を作るのですが、他の扇風機は羽根を回す所で終わるのに対して、エアーマルチプライアーは風を生み出したあとにリング状の部分で風を増幅するという工程があります。
その工程があるおかげで、ダイソンのエアーマルチプライアーは回転する大きな羽根がありません。

これは、見た目以外にも安全面でかなり大きな利点になります。
通常の扇風機は風を効率よく吹かせるためにメッシュガードをあまり細かくできない欠点があります。これは、小さな子供であれば指を差し込めてしまうほどのすき間を開けざるを得ないという事を意味します。

一方エアーマルチプライアーは高速で回る大きな羽根のような危険物はありません。
少なくとも、指を入れての事故は構造上起きないのです。

ダイソンの扇風機は羽がないのに涼しい利点②汎用性が高い

エアーマルチプライアーは外部に露出していた羽根がなくなったせいか、他の機能を持たせることが容易となっているようです。
2018年現在では、送風能力だけを持つエアーマルチプライアーの他にも、暖房機能を持たせたDyson hot + cool、加湿器としての機能を追加したDyson hygienic mist、空気清浄機機能を持つDyson Pure coolなど、多彩な派生機種があります。
扇風機としての機能以外にも、必要な機能を持った製品を細かくチョイスできるのも、ダイソンの扇風機ならではです。

おすすめ!ダイソンの涼しい扇風機

ダイソンの涼しい扇風機①Dyson ハイジェニックミスト

参考元:公式サイト

ダイソンの扇風機シリーズでもっともおすすめできる機種となると、このDyson Hygienic mistは外せないと思います。
扇風機でありながら加湿機能を備えたモデルなのですが、この加湿機能がなかなか凄いです。
加湿器としては一般的な超音波式加湿という方法を採用しているのですが、超音波式では弱点となる衛生面の問題をこのハイジェニックミストはほぼ解決しています。というのも、雑菌でもっとも汚染される水タンクを「殺菌ライト」とも呼ばれる強力なUV-Cライトを照射するためで、汚れがちな水タンクを常に清潔に保ち続けます。

衛生面で面倒な清掃作業を強いられがちな加湿器にとって、この機能は革新的とも言えます。
また、ハイジェニックミストは普通の扇風機としても使えるため、夏場は扇風機、乾燥する冬場は加湿器と、ほぼ一年中活躍の場があるのも、効率的と言えます。

まとめ

いかがでしょうか。あの羽根のない不思議なダイソンの扇風機には、最新の秘術によって裏打ちされたすばらしい性能を持つことが分かりました。
また派生機種にも恵まれており、細かな需要にも答える力も秘めています。
扇風機としてはかなり値段が高いですが、一度買ってしまえば、長い間使い続けられる素晴らしい家電となるでしょう。

【編集部より】あなたの感想を教えてください

こちらの記事はいかがでしたか?もし同じ疑問を持っている知り合いがいた場合、あなたがこの記事を友人や家族に薦めたりシェアしたりする可能性は、どのくらいありますか? より良い記事を作るための参考とさせていただきますのでぜひご感想をお聞かせください。
薦めない薦める

この記事を書いた人

Written By
あずま ようへい
かゆい所に手が届くような記事を書いていきたいと思っています。

おすすめの記事

スポンサー

カテゴリ一覧