テレビの電波が受信できない時や急にテレビの電波が悪くなった時の対処法を解説!

この記事を執筆するにあたって

現実問題として、一戸建て住宅の場合には屋根上に登ってアンテナをきちんと設置できるだけの技量を持った家族がいない場合もあります。そうした場合には、月々に支払いは発生しますが、地元ケーブルテレビや、ネット回線からテレビ受信をするケースは多々あります。アンテナの経年劣化や手間を考えると、その方が気楽という選択肢もあると思っています。

Written By 速水 雄一

目次

テレビの電波が悪い

テレビは電波あってこその装置です。電波が弱い、悪い、などの場合には、画面は全く映らないとか、モザイク様な不自然な画面になったりします。そしてそれを素にして「録画」などしようものなら、ほとんど鑑賞に耐えない映像しか残せないこともあります。電波を受けるために必要なのは「アンテナ」であり、根源的にはアンテナなしにテレビは語れません。ただ、特に一軒家で多いと思われますが、自宅のアンテナのケア・メンテナンスの煩雑さから逃れる、あるいは天井に上ってアンテナをコントロールする場合の人的な怪我リスクなどを考え、ケーブルテレビやネット回線でテレビ放送の信号を受信する選択肢も十分検討に値すると思います。「損得」で考えますと、アンテナなら買ってしまえばその後は地上デジタル放送はNHK料金は別として、お金はかかりません。しかし長期的にみればアンテナも当然経年劣化はしますので、おおよそテレビの買い替えスパンと同じ程度には、手を入れなければならないものです。今、ここでは「アンテナありき」の考えで進めますが、固定費が発生するもののアンテナによる電波の束縛から逃れる手段もあることは念頭におくべきでしょう。

テレビの電波が受信できない原因

テレビが電波受信できない原因には、実に幾通りもの原因を考えなくてはなりません。そもそもそのテレビに何も映らないとするなら、それはなぜなのか考えてみます。

テレビの電波が受信できない原因①「チャンネル設定」

転居やテレビの買い替えで、チャンネル設定がその「地域」にマッチしていなければ、テレビには何も映らないでしょう。

テレビの電波が受信できない原因②「アンテナに問題がある」

一口に「問題」と言っても実に様々な可能性を考える必要があります。「向きが悪い」「どこかで断線している」「テレビと接触不良」、など点検箇所は無限ではありませんが、電波が受信できないとなるとあまり微細な原因ではないと考えていいでしょう。

テレビの電波が受信できない原因③「ブースターに問題がある」

アンテナは無事だが、元々電波が微弱であるとか、分配が多いのでブースターを設置しているご家庭はたくさんあります。このブースターの「電源プラグ」が抜けたりして、そのために全く映らないというケースもあります。ブースターのコンセントが外れればその先にあるテレビは電波なしに等しい状況になってまるで映らなくなります。

テレビの電波が受信できない原因④「B-CASカードに問題がある」

地デジその他BS・CS放送では、テレビに必ず「B-CASカード」が挿入されていなければなりません。このカードが何らかの理由で脱落したか、あるいは完全な接触不良を起こしていればテレビは映らなくなります。

テレビの電波が受信できない場合の対処法

「受信できない」というのに気が付いたとなると、原因を探るのにある程度の絞り込みはできそうです。買ってきて初めてのケースと、つい最近まで映っていたケースの2つを考えます。

テレビの電波が受信できない場合の対処法①「チャンネル設定」

よくあるリモコン

考えにくいことではありますが、チャンネル設定を初期化してしまって、どのチャンネル番号にも有効な電波をシンクロ(同期)させていない状態が作り出されれば、まるで電波が受信できていないことと同じになります。このケースでは、チャンネル設定をやり直せば、ほぼ元に戻るでしょう。新規で買ってきたテレビであれば、この作業は必須です。最近の機種であれば、大抵リモコンを使ってメニューから選んで「チャンネルスキャン」に数分費やせば自動で設定されます。

テレビの電波が受信できない場合の対処法②「アンテナに問題がある」

アンテナを掲げているが、「つながっていない」状況なら電波は受信できない状態です。考えることは「断線」「接続不良(外れている)」「アンテナそのものの破損」のいずれかでしょう。まずはテレビにアンテナ引き込み線がしっかりつながっているか確認します。問題なければ「断線」か「アンテナの破損」と考えていいはずなので、物理的にアンテナを動かしたり、引き込み線を揺らして画面に変化がないか見ます。突風などで物理的にアンテナがダメになっているなら、それは交換しか手段はないでしょう。

テレビの電波が受信できない場合の対処法③「ブースターに問題がある」

これはブースターの設置位置がわかっていれば簡単です。設置個所が不明な場合には、テレビ側から辿っていくか、アンテナ側から辿っていくか、2つに1つです。ブースターがコンセントから外れていれば、それは差し戻すだけで復旧するはずです。

テレビの電波が受信できない場合の対処法④「BーCASカードに問題がある」

まずB-CASカードが正常な向きで正常に挿入されているか確認しましょう。テレビ本体ではカードスロットの位置に統一性は特になく、横かもしれませんし上からかもしれません。見えにくい位置のこともありますし、目立つけれど、ほこりの影響も受けやすい構造かもしれません。カードの接触面の金色の部分が腐食していないか、ほこりで絶縁状態になっていないかも一度抜いて確認しましょう。疑わしい場合には、乾いた柔らかい布で拭きとると復旧できる場合があります。

テレビの電波が悪い場合の原因

電波が「悪い」のと「弱い」のとで、微妙にニュアンスが違いますので、その語感に基づいて、ここでは電波が「悪い」というケースを考えてみます。

テレビの電波が悪い場合の原因①「アンテナの設置位置・向きが悪い」

アンテナを立ててはいるが、能力が十分テレビに届いていない場合、電波が悪い、という表現の画面の粗さになります。まずはアンテナの設置位置です。これは何かに遮られるような位置では意味がないということです。大きく物陰に隠れる位置ではダメですし、設置の高さも要求されます。電波を確実に効率よく拾うのであれば、高い位置が望ましいです。あとはアンテナの「向き」ですね。電波塔に対しての角度が悪ければ当然アンテナの持つ能力は落ちてしまいます。

テレビの電波が悪い場合の原因②「アンテナの能力が足りないか引き出せていない」

まずアンテナそのものが、電波塔からの距離にマッチしたものかどうかが問題です。アンテナ塔が視認できるほどに近距離なら「強電用」、非常に遠ければ「弱電用」、その中間に位置するなら「中電用」と3分類できます。まずこれが適したものであるのかどうか。より多く電波を拾うものほど「素子」の数が多く、その地域に適した感度のアンテナ選びが肝要となります。そして案外気にされないことのうちのひとつに、アンテナ引き込み線の「長さ」「太さ」「経年劣化」の3つが重要な位置を占めます。すなわち、できるだけ「短く」「太く」「新品に近い」ことが理想的なのです。電波は電流とは違いますが、線を伝って「流れる」意味では同じですから、長すぎれば電波信号は減衰してテレビのところではだいぶ劣ります。細すぎる線でも同様なことが言え信号の微弱化につながります。そして雨風にさらした引き込み線は劣化しますし、夏の日差しでも劣化はします。ゆえにあまり古いアンテナ線だと、アンテナの能力をキッチリとテレビに届けられないことになります。

テレビの電波が悪い場合の対処法

テレビの電波が「悪い」感じならば、テレビ本体ではなく、ほぼアンテナから伝える信号の大きさの問題です。テレビが故障すれば、電波の強さ良さとかと関係なく「映らない」などのストレートな現象でわかるはずだからです。

テレビの電波が悪い場合の対処法①「アンテナの設置位置・向きが悪い」

屋外アンテナ
「wikipediaより抜粋」八木式アンテナ

これはもう、テレビを視聴し状態を伝える担当の人と、天井でアンテナ角度位置の微調整をする担当の人と、各チャンネルの画像を見ながら、最も無難な「向き」を決めてしっかり据え付けることが最も肝要です。また、設置位置が物陰に隠れたり、その土地の高低差から考えて低すぎる位置へ設置すれば、これも電波が「悪い」と見えると思います。このあたりの対処法はほとんど「アナログな世界」で、何かのツールでズバっと一撃、にはいかないです。時間をしっかりかけて、ベストなポジションにアンテナを立てましょう。

テレビの電波が悪い場合の対処法②「アンテナの能力が足りないか引き出せていない」

お住まいの地域に相応しいアンテナ選びが出来ているかがまず問題です。電波塔から遠距離であれば、素子数の多い「弱電用」を選択します。アンテナに間違いがなければ、次はその引き込み線のクオリティです。上でも述べたように「短い」「太い」「劣化してない」を満たす線を使う必要があります。長さはある程度まではその家の間取事情に左右されるので仕方ないとしても、線の太さ基準で「5C」くらいにはします。「4C」では細くて頼りないかもしれません。そして「劣化」は最大の敵で、そこそこ年数使った線であれば、新調する価値は十分にあります。「電波が悪い」という言い方は、地域的な環境問題というより、アンテナとその周辺を、いかに気配ってつないでいるかどうか、ということに言い換えられそうです。

テレビの電波が弱い原因

テレビの電波が「弱い」という時のニュアンスは、まさに電波が届いている時点で「微弱」であるという外的因子です。このように電波が弱い場合にはどうしたらよいか考えてみます。

テレビの電波が弱い原因①「電波塔からの距離が遠い」

これはもう地域的な問題で、自力で何とかなる次元の問題ではありません。管轄省である総務省では、日本全国あまねくどの地域でも、地上デジタル放送の電波はもれなく届くように、難視聴世帯への対策が進められ、平成27年には「地デジ化完全完了」したと報告されています。もしもまだ「難視聴」があるとするなら、問い合わせは総務省となります。
総務省地デジ化完了のお知らせ:総務省

テレビの電波が弱い原因②「家の中で電波受信を分配している」

電波は届いているのだが、家の中で複数の部屋にアンテナからの受信電波を「分配」すれば電波は相対的に弱くなります。1台のテレビなら十分に見れる強さがあっても、分配機による分配ロスが大きく、これが受信基準の信号の強さに達しない場合には、テレビ受信器側は受信不可とみなしてチャンネル設定で拒否されるか、設定が済んでいてもモザイク状で鑑賞に耐えないとか、全くの黒一色画面で無信号状態になることはあり得ます。

テレビの電波が弱い場合の対処法

テレビの電波がそもそも弱いのですから、やり方としては受け取った電波信号を「増幅」させる方法が有効です。あるいはアンテナそのものをもっと感度の高いものに切り替えることも根本からの対処になり得ます。

テレビの電波が弱い場合の対処法①「ブースターを導入する」

ブースターの役割
ブースターの役割:総務省HPより
ブースターと呼ばれる、電波増幅装置をアンテナとテレビの間に設置します。このときブースターを家の外に置くか内に置くかの選択肢があります。そもそもの電波が微弱な場合には一般的に、アンテナのすぐ直下にブースターを設置することが多いです。分配ロスを補う場合には、家屋内に設置することもあります。いずれのケースでも、ブースターは電源を必要とする装置なので、コンセントにつなぐ必要性があります。これが外れると、その時点で一見電波障害に見えたりしますので注意が必要です。ブースターにも種類がありますので、ご家庭の事情によってベストな製品を選ぶようにします。

テレビの電波が弱い場合の対処法②「アンテナのグレードを上げる」

電波塔からの距離がかなりあり、電波そのものがすでに微弱な場合、素子数のより多い、感度の高いアンテナに替えれば、テレビの電波が弱い状態を根底から改善できる期待が持てます。アンテナも、昔からあるパイプの組み立て状のごく普通のものを始めとし、屋外/屋内とも、立て置くだけでつなげればすぐ使えるものもあります。また、壁に平面的に設置して、風力の影響をあまり受けずに済む集積回路型の、非常に小さくて目立たないタイプなど、それぞれ価格帯もバラバラで様々な種類が出ていますので、家屋の構造や立地条件なども考慮して、より強力なアンテナにすることで安定した受信ができるようになります。

テレビの電波が急に悪くなった場合

「急に」ということは正常な状態から、何らかのアクシデントが発生したと思って間違いありません。集合住宅で近隣世帯全てで、テレビの電波が急に悪くなった、という場合は、共同アンテナの障害とみてほぼ間違いないです。戸建の場合でも、近隣のお宅全てで電波が急に悪くなった、というようなケースでは、電波塔側にトラブルが発生していて、自宅のテレビには何の問題もない場合はあります。こうした場合には、障害が復旧するのを待つしか方法はないと思われます。そうでない場合には、自宅側で「何かあった」ので、原因を順に探っていきます。

テレビの電波が急に悪くなった場合の原因①「テレビ本体だけでのトラブル」

案外、非常に単純なミスで、テレビが急に映らなくなることは実際あります。コンセントから外れていないか確認します。外れていれば当然テレビは動きません。次にB-CASカードです。しっかり挿入されているか、接触面に異常が起きてないか、物理的な要因を探ります。どちらも大丈夫でしたら、チャンネル設定に問題がないか確認します。

テレビの電波が急に悪くなった場合の原因②「テレビにたどりつくまでの道のりでのトラブル」

テレビに問題がなければ、アンテナやブースターの障害を疑います。アンテナ線がテレビ本体から外れていても、急なトラブルに見えます。また、アンテナの配線がどこかで途切れていることもあり得ます。ブースターのコンセントが外れてもやはり映りは悪くなるでしょう。

テレビの電波が急に悪くなった場合の原因③「故障」

テレビ本体、アンテナ、ブースター、そのどれかが全く機能しない「故障」を起こせば、テレビの電波が急に悪くなった、映らなくなった、という現象になります。ただこれは最終的に判断できる内容ですから、上記のような要因が隠れていないかしっかり調べてから、専門業者へ連絡して修理を依頼するか、買い替えるのかという段階を踏めばいいと思います。

テレビの電波が急に悪くなった場合の対処法①「テレビ本体だけでのトラブル」

テレビのコンセントを足に引っかけて、掃除機でうっかり、など、コンセントを外してしまう理由は色々考えられます。抜けていたらしっかり戻しましょう。B-CASカードも一度抜いてみて、接触面のトラブルがないか目視し、何かあれば拭き取ります。そして向きを間違えずにしっかりと挿入し直しましょう。チャンネル設定はここ最近のテレビでは、リモコンから簡単に行えるものがほとんどですので、疑わしければ「チャンネルスキャン」をかけて、設定に間違いがないかはっきりさせます。

テレビの電波が急に悪くなった場合の対処法②「テレビにたどりつくまでの道のりでのトラブル」

アンテナからテレビ本体までの経路全てを目で追って、接続不良個所がないかどうか確認します。意外と多いのが、テレビ本体からアンテナ接続が外れてしまっているケースです。この場合しっかりと接触し直します。アンテナ線の経年劣化も同時に疑ってみてもいいでしょう。そしてブースターはコンセントが外れていないか確認し、外れていたら元に戻します。

テレビの電波が急に悪くなった場合の対処法③「故障」

上記全てをくまなく探ってみても問題がないようですと、個人では限界はあります。得意先の電気店やアンテナ施工業者などに連絡して最終的なジャッジをお願いしなくてはならないかもしれません。但し、故障した装置が特定でき、それを購入して自力で入れ替える技量と自信があるのであればやってみるのもいいと思います。特にテレビ本体に限っていえば、量販店でも個人電気店でも、設置作業一式を込みで販売するお店ならば、テレビが買い替え時期に達しているなら最も早く、最も得策かもしれません。もしも新規設置のテレビでも受信が不能もしくは安定しないならば、原因の特定をし、必要な装置の買い増しをしてリカバーしてもらえるかもしれないからです。有償になったとしても、全部を別個に行うよりは安く済むと思われます。

まとめ

このように、テレビで電波が悪い・弱いなどのトラブルは、調べるべき箇所がかなり多く、しかも装置ごとに「故障」なのかどうかの見極めは難しいことが多いです。テレビ本体周辺の接続ミスや、チャンネルスキャンまでは時間帯や天候などに左右されず、おかしいと思った時にすぐ行えるチェックではあります。しかし、アンテナが正しくテレビまで導かれているかどうかや、ブースターの設置位置が簡単には見れない環境になっている場合、日中、十分な視界が保てる時間帯にしか行うことは困難でしょう。ましてや、天井上に上がって、アンテナそのものをチェックするともなると、危険性も伴いますし、専門性も高い内容となります。地上デジタル放送と一部BSチャンネルは、NHK以外の民放放送では基本「無償」なので、アンテナで受信できていればコストはかかりません。しかしながら、アンテナに対する平素のケアや、テレビ本体外の装置(アンテナ、ブースター)の正常・異常の診断など、そうした煩わしさから逃れるために、アンテナ以外から電波を供給してもらうことを選ぶ家庭は増えています。特に一般家庭でも、ほとんどの世帯ではインターネット回線の引き込みを行う時代になり、ネット回線に「付加的」に、テレビも電話も「ひとまとめ」にするやり方はコスパに優れた手法です。「フレッツ・テレビ」という名称で、東日本でも西日本でも、NTTのフレッツ光と同時に契約するなら、2018年11月現在では、ネット回線料金に、月々660円(税抜き)追加すれば利用できます。但し「初期費用・工事費」は別途かかりますので、何かのキャンペーンなどの利用がないと初期負担は大きいことは、高いハードルです。しかし戸建住宅においては、特に電波障害が頻発する地域ならば対応地区であれば一考に値するかと思われます。また、地元の「ケーブルテレビ」での放送受信も安定した放送受信が得られます。毎月のコスト負担はありますが、アンテナ一切が不要になりますし、天候不順による電波障害と無縁になれることは大きいかもしれません。

以上

アイキャッチ画像:足成

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速水 雄一
「読みやすい」を目標に記事を書いていきたいです
「ライター」としてはまだまだひよっこですが、その分「裏付け調査」をしっかりして、間違いのない情報をお伝えできればと思っています。 白物家電が好きで量販店に見に行ったりよくします。記事では、すでに自分が経験として持っている知識と、調べた結果をかみ砕いて、 それらをバランスよくまとめ、伝わりやすいものを書いていけるように頑張ります!

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