私自身は長らくFirefoxユーザーでしたが、色々あって数か月前からchromeに乗り換えました。 シンプルで同期機能が便利です。 ブックマークは、ブックマークマネージャで管理しています。 ブックマークバーは今一つ慣れなくて、使ってません。
Written By 八色 さかえ
初めてchromeを使うと、どこにブックマークがあるのか少しわかりにくいかもしれません。
chromeはアドレスバーの下に「ブックマークバー」という機能を備えているのですが、これがインストール直後には表示されていないのです。
通常のブックマーク機能もありますが、こちらもワンクリックで開けません。
FirefoxやEdgeを使ってきた人は、少し戸惑うかもしれません。
かく言う私も最初は、ブックマークを探しました。
ということで、今回はchromeのブックマークを表示する方法や、拡張機能などについて紹介します。
chromeでブックマークを表示する、最も基本的な方法は以下のとおりです。
1.chromeを起動します。
2.画面右上の点が縦に3つ並んでいる設定アイコンをクリックし、設定メニューを開きます。
3.「ブックマーク」の項目にマウスカーソルを合わせると、ブックマークが表示されます。
ブックマークはツリー構造で表示されており、他のブラウザと変わりありません。
ただ、chromeの場合は設定メニューの中に組み込まれているため、ワンクリックで開けません。
見つけにくいのと、少ない手順ですぐにパッと開けないのが、残念です。
どちらかと言うと、chromeは次項で紹介するブックマークバーを推奨しており、通常のブックマークの使い勝手は必要最低限に留まっています。
chromeのブックマークバーが表示されていない場合、次の手順で表示できます。
1.chromeを起動します。
2.画面右上の設定アイコンをクリックし、設定メニューを開きます。
3.「ブックマーク」の「ブックマークバーを表示」をクリックします。
4.これでブックマークバーが表示されました。
ブックマークバーを非表示にする場合は、設定メニューからもう一度「ブックマークバーを表示」をクリックします。
また、ショートカットキーはCTRL+SHIFT+Bです。
押すたびに、ブックマークバーの表示と非表示が切り替えられます。
頻繁に切り替えるのであれば、ショートカットキーを使った方が早くて良いでしょう。
ブックマークは使っているうちに、どんどん増えていきがちです。
定期的に整理しないと、どこに何があるのかわかりにくくなってしまいます。
1つや2つのブックマークを整理するぐらいなら、設定アイコンから開くブックマークやブックマークバーでもできます。
しかし、これらはまとめて整理するには向いていません。
そんな場合は、chromeに搭載されているブックマーク管理ツール「ブックマークマネージャ」が便利です。
ブックマークマネージャを表示させる手順は以下のとおりです。
1.chromeを起動します。
2.画面右上の設定アイコンをクリックし、設定メニューを開きます。
3.「ブックマーク」の「ブックマークマネージャ」をクリックします。
これでブックマークマネージャが表示されます。
または、ショートカットキーCTRL+SHIFT+Oでも開けます。
ブックマークマネージャの画面は縦に二分割されており、左側がフォルダのツリー構造で、右側に開いたフォルダの中身を表示します。
いたってシンプルな作りで、使い方は他のブラウザのブックマーク管理ツールとほとんど変わりありません。
画面の構成は、下図のとおりです。
また、各ブックマークはドラッグすることで、順番を入れ替えられます。
SHIFTキーやCTRLキーによる複数選択、およびコピー(CTRL+C)、切り取り(CTRL+X)、貼り付け(CTRL+V)も可能です。
まとめて整理する時に便利です。
chromeにはブックマークを画面の左側に表示させる、いわゆる「ブックマークサイドバー」をデフォルトで搭載していません。
しかし、拡張機能を追加することで、使えるようにできます。
追加する手順は以下のとおりです。
1.chromeウェブストアで、ブックマークサイドバーのページを開きます。
2.画面右上の「chromeに追加」をクリックします。
3.「「ブックマークサイドバー」に追加しますか?」という表示が出るので、「拡張機能を追加」をクリックします。
4.インストール完了画面が表示されたら、インストール成功です。
引き続き、「今すぐセットアップ」をクリックして、基本設定に進みます。
なお、ここで設定した内容は後で修正できます。
5.「サイドバーをどこに配置しますか?」と表示されるので、左と右の好きな方をクリックします。
6.「どちらのスタイルが好きですか?」と表示されるので、「明るい」と「暗い」の好きな方をクリックします。
それぞれのボタンの上にマウスカーソルを置くと、プレビュー表示されます。
7.「サイドバーをどのように開きたいですか?」と表示されるので、好きなものをクリックします。
これで基本設定は終了です。
余談ながら、サイドバーはどんなページでも機能する訳ではないようです。
空白ページでは機能しません。
その場合はアドレスバーのブックマークサイドバーのアイコンをクリックすると、開けます。
ホームページを空白ページにしている人には、やや不便な仕様かもしれません。
セットアップ時の設定内容を修正するには、サイドバーの右上にある点が縦に3つ並んだアイコン(下図①)をクリックして、設定画面(下図②)を開きます。
画面左側から設定項目を選びます。
ここでは、初期セットアップで設定する項目を中心に紹介します。
「サイドバー」メニュー
「外観」メニュー
他にも様々な設定項目があり、かなり詳細な設定が可能です。
設定画面の注意点としては、設定を変更したら、画面右上の「変更内容を保存」をクリックしましょう。
そうしないと、変更が反映されません。
サイドバー上で、ブックマークの整理もできます。
適当なブックマーク上で右クリックすると、ショートカットメニューが表示されます。
ブックマークを開く方法を、タブ・ウインドウ・シークレットウインドウの3つから選べるほか、編集や削除などができます。
また、「トップにピン留め」しておくと、サイドバーの一番上に表示されます。
頻繁に訪れるページを登録しておくと、便利です。
逆にそれほど見ないページは「非表示」にすると、サイドバー上から見えなくなります。
非表示にしたブックマークを再度表示するには、設定メニューの「隠された要素を表示する」をクリックします。
ブックマークの端にあるアイコンをドラッグすると、順番を入れ替えることもできます。
もちろん、サイドバー上での変更は、chromeの標準ブックマークにも反映されます。
画面上部からブックマークを使う方法としては、既に紹介したように、ブックマークバーがあります。
しかし、ブックマークバーだと、バーの高さの分だけ表示領域が狭くなります。
また、画面の幅が狭いと表示できるフォルダの数が少なくなってしまいます。
そもそも、画面上部にフォルダが並んでいると、スッキリ感がなくて嫌な人もいるでしょう。
FirefoxやEdgeに慣れていると、アドレスバーからブックマークを開きたいものです。
そんな場合におすすめなのが、「Bookmarks Menu」というchrome拡張機能です。
これを使うと、アドレスバーのアイコンをワンクリックするだけで、ブックマークが開けます。
また、フォントや背景色など表示設定のカスタマイズが可能で、好みの表示にすることが可能です。
行間を広くすることもできますので、タブレット端末からタッチ操作する場合などにも便利です。
フォルダを個別に非表示にさせることもでき、良く使うブックマークだけを表示させて使うこともできます。
表示幅の設定値が狭いと、ブックマークの名前が途中で途切れてしまうこともありますが、オプションでツールチップの表示をオンにすれば、マウスオーバーで名前がすべて表示されます。
chrome標準のブックマークは、ワンクリックで開けず面倒だと言う人におすすめです。
chromeでは複数の端末間でも、同じGoogleアカウントでログインしていれば、情報が自動的に同期されます。
もちろん、同期される情報にはブックマークも含まれています。
例えば、パソコンで登録したブックマークを、スマートフォンでも見る、ということが可能です。
このように、異なる端末同士で同じ情報が見られて便利です。
しかし、場合によっては同期しない方が良いこともあります。
例えば、自宅で使っているブックマークや履歴を、会社で表示させたくない、ということもあるでしょう。
あるいは、その逆も考えられます。
そのような時に、ブックマークや履歴を同期させない方法があります。
1.chromeを起動します。
2.画面右上の設定アイコンから「設定」を開きます。
3.「同期」の項目をクリックします。
4.「同期の詳細設定」画面が表示されます。
「すべてを同期する」のスイッチをオフにし、個別に同期のオンオフを切り替えられるようにします。
「ブックマーク」と「履歴」のスイッチをオフにします。
ブックマークと履歴以外に、パスワードや自動入力の同期もオフにできます。
用途や状況に合わせて、切り替えて使うと便利です。
正直、ほかのブラウザと比べると、chromeはブックマーク機能があまり充実していません。
Googleという強力な検索サイトが提供している都合、ブックマークよりも検索することを推奨しているのかもしれません。
とはいえ、デフォルトで搭載している機能のほかに、拡張機能がありますので、使い手の都合に合わせてある程度のカスタマイズは可能です。
pcでGmailやマップ、ドライブといったGoogleのウェブアプリを使うなら、chromeは文句なしにおすすめです。