冷蔵庫を購入する際に最も重要なポイントは、サイジングスケールつまりロケーションにフィットした冷蔵庫を購入することがとても重要です。
そのサイズスケールを決定するためには、
1.想定する家族構成
2.食物ストックポリシー(冷凍品の量や調理頻度)
3.キッチンのロケーションと広さなど
4.ライフスタイル
5.ネット通販での購入を避ける
などこれら5つの項目をサイズの目安として、導入者ご自身が検討する必要があります。冷蔵庫は5年10年の長期間使用するものです。あなたの冷蔵庫のことを分かっているのは、あなたなのですからデザイン、メーカーのパンフレット、販売員の推薦で安易に購入を決定しないことが失敗しないコツです。
一人暮らし、新婚、4人家族、大家族など冷蔵庫を購入する際に内容量を目安にすることと思います。ただし、新婚さんでも数年後には家族が増えることを想定して4人家族位の容量の冷蔵庫を購入することを推奨します。また、大家族の場合は、長期保管を考えて冷凍庫の大きさなども考慮する必要があります。自ずと冷蔵庫全体のサイズに影響します。このように家族構成は冷蔵庫の大きさに影響を与えます。家族構成と家族の将来や使用期間を目安とした容量とサイズを決める必要があります。
あなたの家では頻繁に買い物に行く習慣がありますか?それとも共働きなので一週間に一回の買い物ですか? そのように家族の構成と共に貯蔵する”食物のストックポリシー”によっても冷蔵庫の容量と必要サイズは変わります。効率のいい食材の購入方法・消費方法の計画を立てるべきです。ワインやビールなどの飲料の計画的な購入も冷蔵庫のサイズの決定の目安として影響を与えます。食材を購入するときは、計画的に使い切る量だけにするもしくはまとめ買いをするなどストックポリシーを検討しましょう。ちなみに4人家族用のサイズの参考として400L~450Lで258KWH、70Lを一つの目安として人数を掛け合わせると平均的な必要な容量がわかります。基本容量100L+4名x70Lを冷蔵庫の容量の目安としましょう。
冷蔵庫を購入するときに単に設置場所だけを考えてしまうケースが散見されます。またキッチンの広さと冷蔵庫の大きさとのバランスも考えましょう。さらに実際に冷蔵庫設置するときに搬入するルートを確認しておくことも必要です。通路・ドアの幅や高さ等の影響により、購入したけども運びこむことが出来ないという事があります。 容量とサイズが決まった場合は、通常出入りするドアだけでなく窓から運び入れなければならないケースもあるので搬入ルートはよく検討しておきましょう。イメージだけでなく、スケールで測っておくことが肝要です。また、設置場所の幅の広さはきっちりとしたサイズでなく、両サイドと後方に10CMの余裕をもつことは冷蔵庫の機能効果の点でも重要です。 サイズの目安に”10CMのスペース余裕”を考慮しておきましょう。
冷蔵庫のサイズの目安に影響を当たる一つとして、家族のライフスタイルがあります。冷蔵庫の使用頻度は、前段で述べたストックポリシーとともに家族のライフスタイルを考慮しておきましょう。共働きですか? 例えば、子供さんは何人でこの数年は食べ盛り、当然大きな容量の冷蔵庫が必要になってきます。とはいっても、単純に容量の大きな冷蔵庫に決めてしまうことはできません。家族構成とそのライフスタイルもサイズ決定の目安の一つとして考慮しておくべきです。
目安①から④で述べたとおり、単に容量だけで決めてしまうと大きな失敗をします。特に通販で冷蔵庫を購入するのは大きなリスクがあります。運送会社の配達時に幸運にも通路やロケーションをクリア出来ればいいですが、出来ない時は取り返しはつきません。それでも通販は価格面でのメリットがあるのでという方は、通販サイトでサイズをよく確認して設置場所の実寸から後方10CM 左右10CMの余裕はもつようにしておくことで失敗を避けることになります。高額で長期的に使用するメイン家電ですので、出来れば自宅近隣の家電店の購入により、相談・計測をしっかりしたうえで購入するようにしたほうが無難です。
サイズの目安がないことで、こんなケースがあります。『例:設置場所の計測も済ませ、近くの量販店でデザイン・容量・機能などを確認し、店員さんの推薦もあり450Lの冷蔵庫を購入しました。配達当日に台所のドアが狭く、冷蔵庫が搬入できないというトラブルに遭いました。搬入口の幅や高さの計測をしてなかったのです。結局、運送屋さんと台所の窓を外して、漸く入れることが出来ましたが、運送屋さんには大変ご迷惑を掛けてしまいました。』もし通販で買っていたとしたら搬入は出来なかったと思われます。 冷蔵庫のサイズの目安は、設置場所だけでなく、搬入通路もよく検討する必要があります。
購入する際に設置場所をメジャーで測ったのですが、いざ冷蔵庫を設置してみるときちきちで扉の開きに余裕がありませんでした。また、部屋のレイアウトや自身の利き手に合わせて扉が右開きか左開きかを考えなかったために不便を強いられるケ-スがあります。左右の目安として10CMくらいの余有が必要でした。
引っ越しの際に冷蔵庫を新規で購入するケースで、今まで冷蔵庫の上にレンジをを置いていたので、此の度も同じように設置を考えて、レンジと冷蔵庫を購入しましたが、目安を考えておらず、設置場所の上部に棚があり、収まらないというトラブルに遭いました。結局レンジは他の場所に置かなければならないという失敗により、とても使いにくい日常を過ごすことになっています。
結婚した当初は、二人家族です。冷蔵庫を購入する際に、このくらいの容量で良いだろうということで、もう少し大きめの設置ができるスペースがあるにも関わらず、二人用の冷蔵庫を購入したところ3年後には家族が3人に更に5年後に4人となり、容量が不足してまだまだ使用できる冷蔵庫を購入しなければならなくなり、結婚当初に将来の家族構成を冷蔵庫のサイズ選びの目安として考えなかったことを後悔しています。
引っ越しや冷蔵庫の買い替えのときは、失敗を回避するために”サイズの目安”を念頭にまず計測しておくことが重要です。そのサイズの目安をチェックする要素として考慮すべき点は、各家庭の事情により異なることとなりますが、冒頭でも述べたとおりに最低でも5つの項目【1.想定する家族構成 2.食物ストックポリシー(冷凍品の量や調理頻度)3.キッチンのロケーションと広さなど 4.ライフスタイル 5.ネット通販での購入を避ける 】をサイズ目安として、冷蔵庫の購入や移動移転の際に考慮するべきです。