ihとは何の略?健康被害は大丈夫?原理とは?

目次

ihの略やihの原理、ihの健康被害について解説します

最近のキッチン事情は、ガスコンロではなくihクッキングヒーターが広く普及しているといわれています。

ihといえば、クッキングヒーターをはじめ炊飯器などに使われていることが知られていますが、何の略でどのような仕組みなのでしょうか?

今回の記事では、ihの略の解説からihの原理について解説したいと思います。

また、ihクッキングヒーターの健康被害についてもご紹介します。

ihとは【Induction Heating】の略

ih略

【Induction Heating】とは?

ihとは、「IH」すなわち英語「Induction Heating(インダクション・ヒーティング)」を略したもので、頭文字をとった呼称です。

また、ihは日本語で「電磁誘導加熱」のことであり、電磁誘導の原理を利用して加熱する技術を意味します。

ih(電磁誘導加熱)は、ガスや油などの化石燃料を燃焼させる方式に比べてCO2の排出量が少ないのが特徴です。

また、電熱ヒータのように赤熱部の熱伝導によって加熱する方式とは異なり、電磁誘導の原理で加熱したい物だけを加熱するため、熱の損失が少く高効率な加熱を可能にする加熱技術です。

そして、ihは電磁調理器といったものから自販機に至るまで暮らしの様々な場面で採用されています。

■クッキングヒーター

鍋やフライパンなどを加熱するコンロ部分にih技術が使われています。

クッキングヒーターのトッププレートの下に設置されたコイルから磁力が発生し磁力線となります。磁力線は鍋底を通過するときに「うず電流」となり、その電流の抵抗により鍋底自体を発熱させます。

■炊飯ジャー

炊飯ジャーの内釜を加熱するのにih技術が使われています。

誘導加熱により内釜が発熱するため、内釜全体にむらなく熱を伝えます。また、高火力で加熱することができることから釜戸で炊いたようなふっくらしたご飯が炊けます。

■自販機

商品を買う直前に、瞬時に缶を温めます。電気ヒータのように常に保温している必要がなく、省エネ効果が期待できます。

■複写機

室温状態のトナーを必要な温度に数秒で溶融するため、わず数秒で立ち上がり複写動作を開始できます。

■病院などの保冷加熱カート

食器に盛り付けた料理を保冷保存して、提供する直前に再加熱することが出来ます。

ihは、その他にも空調機や過熱水蒸気発生装置などにも応用されています。

参考: パナソニック

ihを日本語に略すと【電磁誘導加熱】と言うが健康被害はないの?

ih略

ihクッキングヒーターの健康被害

ihクッキングヒーターを使うと健康被害が起きるといった話を耳にしたことがあります。実際にどうなのか調べてみました。

ih調理器(ihクッキングヒーター)とは、電磁界を利用して調理を行います。ihの健康被害について気にしておくべきことは、この「電磁界」の存在です。

ihクッキングヒーターでは、加熱コイルで20キロヘルツ(kHz)~90キロヘルツ(kHz)の中間周波電磁界を発生させることにより、誘導された電流が鍋底に流れます。

金属でできた鍋は電気抵抗を持つため、流れる電流により鍋底を発熱させることで調理ができる仕組みです。

また、ihクッキングヒーターからは電源として50ヘルツ(Hz)または60ヘルツ(Hz)の超低周波電磁界が発生しています。(お住まいが東エリアと西エリアの地域でヘルツ数は異なります)

ihクッキングヒーターに利用されている100キロヘルツ(kHz)以下の低い周波数の電磁界を浴びると、身体の中を電気が流れます。

周波数がゼロの生活環境に比べ、数百倍の強い電磁界を浴びると、その影響で神経や筋肉の活動が妨げられることがあります。

さらに強い電磁界では、心臓の働きに影響を与えることが分かっています。

また、100キロヘルツ(kHz)以上の高い周波数の電磁界では、体温を上昇させる熱作用があります。

心臓は心筋という筋肉の収縮により拍動を行い、全身に血液を送り出している臓器です。高い電磁界は心筋の活動を妨げることから、「ペースメーカー」を使用している方には誤作動を引き起こす可能性があるといわれています。

しかし、普通の生活環境において強い電磁界を浴びることはなく、ihクッキングヒーターの電磁界が健康に影響を及ぼすことはないと考えられます。

なお、2010年11月に改訂された国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のih調理器で使用される加熱周波数帯(20~90キロヘルツ)のガイドライン値(参考レベル)は、27マイクロテスラとなっています。

現在、ihクッキングヒーターから5~10cm離れれば、ICNIRPのガイドライン値を超えることがないと報告されています。

ただし、世界保健機関(WHO)は、「ih調理器に利用される20キロヘルツ~90キロヘルツ(Hz)を含む電磁界(中間周波電磁界)については、研究データが少ないため、さらなる研究の推進が必要である」と述べています。

つまり、現段階では健康に影響があるという研究結果はないということですが研究データが少ないといった状況です。

電磁波が心配な方は、色々と調べたうえで使用されることをおすすめします。

ihの原理とは?

ih略

ihの原理を応用したihクッキングヒーターの場合、ヒーター面(トッププレート)の下にうずまき状のコイルが設置されています。

このコイルに高周波電流を流すことで、コイルを取り巻くように磁力線が発生します。

コイルから発生する磁力線により、金属でできた鍋底(磁性体)「うず電流」が流れます。

このようにコイルの中の磁束(磁場)が変化すると電流が流れる現象を、電磁誘導といいます。

鍋底にうず電流が流れると、鉄などの金属には電気抵抗があるためジュール熱が発生して、金属の鍋底(磁性体)が加熱されます。
これを誘導加熱といい、この熱により鍋の中身が温まるため調理することができるのです。

なお、ih(電磁誘導加熱)は、電磁誘導により磁束が発生する鍋(磁性体)だけを誘導加熱するのが最大の特徴です。

また、国内メーカー製の3つ口のihクッキングヒーターの中央奥のヒーターに採用されるラジエントヒーターは、ヒーター部分が赤熱して熱を発して鍋を加熱する仕組みです。

ihの場合は鍋底自体が発熱するので、ラジエントヒーターのヒーターが赤熱するものに比べるとエネルギーのロスが少なく、熱効率は約90%以上といわれています。また、立ち上がりが早くて強い火力が得られます。

ihクッキングヒーターの場合、磁性体ではないトッププレートなどは加熱されないので熱くならず、火力調整も可能で、火を使わないため火災の心配が少ない調理台といえます。

参考元:日本電機工業会

まとめ

ihとは「Induction Heating(インダクション・ヒーティング)」を略して頭文字をとった呼称です。

また、日本語で「電磁誘導加熱」のことで、電磁誘導の原理を利用して加熱する技術を意味します。

ihクッキングヒーターの場合、誘導加熱の原理を利用して鍋だけを加熱するため、熱効率が良く、立ち上がりが早くて強い火力が得られるのが特徴です。

ihの健康被害は、電磁界の値が関係しています。

現在までのところ健康に影響があるという報告はないのですが研究データが少ないといった状況です。

電磁界を浴びると身体の中を電気が流れるため、ihクッキングヒーターから5~10cm離れることで、ICNIRPのガイドライン値を超えることがないとされています。

電磁波が心配な方は、調べたうえで使用されることをおすすめします。

ihの略、ihの原理、ihクッキングヒーターの健康被害について知りたい方にとって、この記事が参考になればと思います。

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dosukoi s
モータースポーツと海外旅行が好き。
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