当方中学生時代に「CASIO」さんの本社の方へ、企業訪問に行かせて頂いた経験があります。 日本のみならず外国のニーズに合わせた製品開発もしていらっしゃり、国内では購入できない海外向けの面白い製品などもありました。 今まで製作されてきた製品の展示用のお部屋も見せて頂き、定番のG-SHOCKやBABY G、会社設立直後に生産されていた昔の大きな計算機など、様々な製品を見せて頂きました。 社内はとても綺麗で、社員さんには丁寧な解説・質問の回答をして頂き、とても印象の良い会社さんだったことを記憶しています。
Written By 片桐 乃愛
デジタルカメラや電子楽器、社名にもなっている計算機など様々な製品を手掛けているカシオ計算機株式会社。
それらの製品の中には、高い人気を誇る「G-SHOCK」という腕時計のシリーズがあります。
耐衝撃構造などを備えており、長く愛用できる素敵な時計です。
ですが、時計自体は長く使用できるといっても、時計のバッテリーはどうなのでしょう?
いくら長く愛用したいとなっても、バッテリーが無くなり動かなくなってしまうと時計として使えません。
それ以前に、どのようなバッテリーを使って動いているのでしょう?
「この記事ではボタン電池式のものなのか?」
「それともソーラー電池式のものなのか?」
など電池の種類について解説していきます。
時計に愛着を持って長く使用していくためにも、是非参考にしてみてください。
そもそもG-SHOCKとはどのような時計なのか。
ここではそれについて軽く説明します。
強さは、さらなる高みへ。
時計にタフネスという 新たな概念を築き上げたG-SHOCK。
すべては、落としても壊れない時計を つくるという開発者の熱き信念、
当時の常識を覆す、 無謀ともいえる挑戦から始まった。以来、G-SHOCKは、 終わりなき進化を続けてきた。
構造、素材、機能。 あらゆる面から、 さらなるタフを追い求めて。
そして今、 そのあくなき挑戦、 たゆまぬ努力が、
3つの重力加速度に耐える強化構造、 TRIPLE G RESISTに結実。どこまでも強く。その先の強さを目指して。
G-SHOCK、その挑戦に終わりはない。
CASIO社には他にも時計のシリーズは存在します。
その中でもG-SHOCKは上記の引用から分かるように、耐衝撃構造や性能にこだわって開発されたシリーズだとわかります。
そのタフさやデザイン性にも人気があり、愛用している方が多く見受けられるシリーズの時計なのです。
G-SHOCKには一次電池と二次電池と呼ばれるものが使用されています。
これだけでは一次と二次と言われてもピンと来ない方もいるかと思います。
CASIO社公式サイトの用語集によると
一次電池
放電のみで充電できない化学反応を利用した電源用部品二次電池
繰り返し充放電が可能な化学反応を利用した電源用部品。引用元:公式サイト お客様サポート/用語集
とあります。
つまり、「一次電池は定期的な交換が必要なボタン電池」
「二次電池はソーラー式に使われる定期的な電池交換の必要のないボタン電池」
この種類に分かれるのだとわかります。
ソーラータイプではない電池となると、一次電池を使用したG-SHOCKのことですね。
定期的な交換が必要になる種類なので、一見古い型だけの話ではないのではないか?と思いがちになります。
ですが、電池を交換以降1年半から2年ほどもちます。
なので一度交換すればしばらく交換が必要なくなるという安心感があり、近年でもあえて一次電池を選ぶ人がいるなど意外にも人気があります。
電池は主にCR2016やCR1616といったボタン電池が使用されているようです。
充電の出来ない、放電のみの種類です。
こちらは二次電池を使用した定期的な電池交換の必要が無い種類です。
ちなみに、タフソーラーとは何か?
どのような仕組みになっているのでしょう?
以下タフソーラーについての公式サイトのQ&Aによる解説です。
Q. タフソーラー(TOUGH SOLAR)とはどういうものですか?
A.カシオ独自のソーラー発電システムで、蛍光灯の光でも発電するソーラーパネルと、電力消費の大きい機能を効率的に使用可能にする大容量二次電池との組み合わせによる駆動システムです。
ソーラーパネルで発電した電気エネルギーを二次電池に蓄えて(充電)、その電気エネルギーを利用して時計を動かしています。
充電はガラス面全体に光を当てることにより行われます。
上記引用の仕組みにより、二次電池を使用したG-SHOCKは動いています。
電池は主にML2016という充電と放電が可能な種類のボタン電池が使用されています。
タフソーラーにより発電され、発電された電池をML2016 に蓄電し、その電気で動くといったイメージです。
他人からもらった場合やオークションなどで中古で購入した場合など、もとから電池が入っていないことがあります。
推奨はできませんが、自分で電池を入れたい場合には困ってしまいますね。
(※自分で交換する場合は自己責任という点はご了承ください。)
ではそういった場合にはどうすれば良いのか?
そちらについて解説していきます。
まずはお手持ちのG-SHOCKの型番・モデル名を調べましょう。
それもわからないようであれば、当然電池の種類もわかりません。
サイトなどを見て写真で探すこともできなくはありませんが、それでは時間もかかりますし、確実性にも欠けます。
ではどうすれば良いのかですが、型番・モデル名は保証書への記載はもちろんとして、ケースの裏面にも刻印されています。
ケースには以下のような種類の刻印があります。
厳密にいうと一番下の [1~3桁の英字]+[ハイフン]+[3~4桁の英数字]の型番 は型番の一部となっています。
ですがCASIO社公式サイトでは、その英数字をモデル名・製品名と記載しているため、それだけわかれば十分です。
型番がわかれば後は簡単です。
公式サイトでの確認や公式サイトからの問い合わせ、時計屋や販売店などに相談すれば良いだけです。
以下、公式サイトやお客様サポートのリンクになります。
この記事では「G-SHOCKの電池仕組みや種類」について解説してきました。
あくまで仕組みや電池の解説であり、自分での電池交換を推奨するものではありません。
G-SHOCKは耐衝撃や防水の構造などを持った精密機器です。
自分で電池の交換をした場合、それらの構造が上手く作用しなくなることや最悪壊れてしまうこともあります。
自分で交換する場合は自己責任になることをくれぐれもご了承ください。
「この記事を読んで交換したのに失敗した」などのお話を頂いた場合の対応は致しかねます。
基本的に電池の交換は公式サイトにも記載されているよう、CASIO社や購入した店舗に依頼しましょう。
引用元:CASIO 電池交換料金
G-SHOCKとは、耐衝撃構造や性能にこだわって開発されたシリーズの時計
G-SHOCKには一次電池(放電のみ可能なボタン電池) または 二次電池(繰り返し充放電が可能なボタン電池)が使用されている
一次電池には主にCR2016やCR1616などが使用されている
二次電池を使用しているG-SHOCKには、 タフソーラー(TOUGH SOLAR)というCASIO社独自のソーラーシステムがあり、二次電池との組み合わせで長期的な使用を可能にしている
二次電池には主にML2016が使用されている
使用している電池を知りたい場合、ケース裏面の型番・モデル名で調べる または 問い合わせる
自分での電池交換は自己責任であり、CASIO社 または 販売店に依頼することが推奨される
以上今回のまとめです。
今回紹介した電池は簡単に購入することは可能です。
ですが自分での電池交換は自己責任になります。
電池の寿命が気になった際には、ひとまず
引用元:CASIO 電池交換料金
で交換料金の検索だけでも、してみてはいかがでしょうか。
正しい手入れをすることで、より良く、より長く、愛用していきましょう。