当記事ではエクセルの非表示部分について削除を行う方法についてご紹介したいと思います。
マイクロソフトのエクセルでデータの加工などを行っていると不要な部分について非表示にしておくことがあります。
軽いデータの場合はそのままでも問題ないですが、データ量が重くなってしまうと非表示となっている不要なデータ部分を削除しないことによってファイルサイズがかなり重くなってしまいます。
ファイルサイズが重くなることによってメールで送信する事ができない、ファイル上で計算できないといったことが発生してしまいます。
上記のような事態を避けるため、エクセルにおけるデータが非表示となっている部分について削除を行っていきましょう。
エクセルにおけるデータの非表示部分を削除する方法として、以下のような手段があげられます。
まずはじめの非表示部分の削除方法ですが、エクセル内で行列それぞれの全選択によって削除を行うやり方です。
メリットとしては、作業がシンプルであるため迷わずに作業できることがあげられます。デメリットとしては、途中にデータが存在する場合は削除が行えないという部分があげられます。
実際の削除方法については後ほどご紹介します。
続いてはエクセルの非表示部分を省くことで実質的にエクセルの非表示としている箇所を削除する手段です。
この方法ではエクセルのフィルター機能を用いてデータの非表示部分を省きます。
こちらについても後ほどご紹介します。メリットとしては、上記行列それぞれのデータをすべて削除する方法よりは難しいものの、比較的簡単な作業でデータ削除が行えることがあげられます。その一方でデメリットとしていくつかの作業を行うことと、別シートなどにデータを移さなければならないため、作業ミスが生じやすいといったことが考えられます。
最後は、エクセルマクロを使って非表示部分を削除する方法です。
エクセルマクロを使用するため、作業自体はあっという間に終了します。
メリットとしては、作業ミスは発生しにくいこと、作業時間も短縮できることがあげられます。
デメリットとしては、新たなデータファイルができた際にはマクロを作り直さなければならないこと、マクロの作り方を間違ってしまうことで必要なデータを削除してしまうことがあげられます。
エクセル内の非表示データを削除する方法の概要を説明しましたのでここからはその手順についてご説明していきたいと思います。
こちらの手段はかなり簡単なものですが、以下の条件に当てはまらないと実施することができません。
①非表示データが最終の列に存在する
②非表示データが最終行に存在する
手順としては、表示させているデータの最終列にカーソルを合わせます。(カーソルは一番上の部分を選択)
最終列からひとつ横にずらします。そこから、CTRL + SHIFT + → を押すことで最終列まで選択します。その後、CTRL + SHIFT ↓ を押すことで最終行を選択した上で削除を行います。
次に表示されているデータの最終行にカーソルを合わせます。(カーソルは一番左の部分を選択)
最終行からひとつしたにずらします。そこから、CTRL + SHIFT + ↓を押すことで最終行まで選択します。その後、CTRL + SHIFT + →を押すことで最終列を選択した上で削除を行います。
この方法によって不要なデータをすべて削除することができます。但し、この方法ではデータが途中の行列に不要データが入っていた場合には削除する事ができません。
そのため、途中のデータに非表示であるデータが入っていた場合、違う方法で削除する必要があります。
上記では、行列でデータ非表示となっているデータを削除する方法でしたが、ここでは非表示データを除いて他の箇所へデータを移すことにより実質的に非表示データを削除する方法をご紹介します。
まずはマイクロソフトのエクセルを表示します。ここで開いたエクセルはデータがあらかじめ入っているものとします。
データが入っている表のうち2行目と4行目を非表示にします。非表示の仕方は行を選択し、右クリックを行うことで一覧が出てきますので非表示を選ぶことで対象行を非表示にすることができます。
なお、複数行を選択することでいっぺんに行を非表示にすることができます。
本題に戻りまして、不要データは非表示の状態です。このデータ全体をコピーし他の場所へ貼り付けると、非表示データが再度表示されています。
このままでは非表示データを省くことができませんのでひと工夫することで非表示データを省いて貼り付けられるようにします。
そのひと工夫する方法をご説明します。まずは先ほどと同様に不要なデータを非表示にします。
非表示にしていただきましたら、エクセルの上部にあるホームタブを選択してください。
ホームタブを選択することでタブにおけるメニューが表示されますので、検索と選択ボタンを押します。
検索と選択ボタンの押下によってメニューが表示しますので、条件を選択してジャンプをクリックします。
ボタン押下によって選択オプション画面が表示されます。その中から可視セルという項目を探してください。
可視セル項目を見つけていただきましたら、この項目におけるラジオボタンにチェックをつけます。
チェックをつけていただきましたらOKボタンを押します。この作業によって表示されている部分のみが選択されている状況となります。
この表示されている部分のみ選択している状況でコピーをして違う箇所へ貼り付けることで非表示部分を除くことが可能となります。
方法自体は非表示部分を除いてデータを選択してデータをコピーする方法ではありますが、この方法によって実質的に非表示箇所を削除した状況を作り出すことができます。
エクセルマクロを用いることで非表示にしている箇所を削除もしくは非表示以外の部分をコピーして他のシートへ移すことが可能となります。
考えられる方法としてはエクセルシートの中で非表示となっている箇所を判断し、その部分を削除もしくは除いてコピーすることでマクロを作成します。
このマクロを組み込むことで似たようなデータ構成のものであれば同じマクロでエクセルシートの非表示部分を削除する事ができます。
そのため、多少手間かもしれませんが、一度エクセルマクロを作成しておき、データ分析などは似たようなデータシートによって分析を行うことで繰り返しエクセルマクロを使用することが可能となります。
この記事ではマイクロソフトのエクセルシートでデータを非表示となっている部分を削除する方法について説明させていただきました。
エクセルシートではデータ非表示のものが残っていることによって誤って該当データが使用されてしまったり、データ容量が大きくなってしまったりという不具合がでてしまうことがあります。
そのため、不要なデータであれば削除しておく方が好ましいです。そのため、この記事では行列に対してデータ削除する方法や非表示を除いてコピーする方法およびマクロで対応する方法を紹介しました。
マイクロソフトのエクセルで非表示となっている不要なデータを削除したいという方は当記事を参考にしていただけると幸いです。