筆者は家電量販店に勤めております。両開きの冷蔵庫について解説をしていきます。
Written By ブレンディ 0120
冷蔵庫を開ける時に、片方の取っ手を持ち開くのが一般的かと思いますが、最近では大型冷蔵庫には「観音開き」という両方に開くものや、「両開き」という左右どちらからでも開くことが出来る冷蔵庫もあるんです。
一番スタンダードなものは、「片開き」というもので、左右どちらか固定式のものです。
今回ご紹介する、「両開き」冷蔵庫は、実はシャープというメーカーだけにしか発売されていないタイプの冷蔵庫なんです。
両開き冷蔵庫は利便性もありながら、デメリットもあるのでは?気になっている方も居るかと思います。
今回は、そんな両開き冷蔵庫について解説を行っていきます。
両開き冷蔵庫の最も売りなポイントが、「どっちもドア」です。
これは、左右どちらからの取っ手からも冷蔵庫の開閉が可能で、色々なシーンを想定して作られたものです。
例えば、キッチンを想像して下さい。料理を作りながら、調味料を冷蔵庫から出し入れしたり、まな板で切る場所とコンロの場所は安全上離れている場所にあると思います。
どちらの位置からも、冷蔵庫を開けようとすると、家の構造もありますが、開く方向とは逆の位置にあったり、開けづらいと感じたことはありませんか?
両開きの冷蔵庫でれば、こういったシーンでストレスなく開閉ができ非常に楽に冷蔵庫を使うことが出来るという事です。
一回のお買い物や、料理の際に何回冷蔵庫を開閉しますか?
その都度、冷蔵庫を開いては冷気を逃がさないように閉じて、また開く・・・という作業を繰り返す場合、自分と冷蔵庫の位置がミスマッチだと作業がし辛い場合があります。
こういった場合は、両開きの冷蔵庫の方が物の出し入れが簡単に行え、負担が軽くなりますね。
片開きの冷蔵庫の場合、開く方向に合わせて冷蔵庫の位置を合わせている方が多いと思いますが、両開きの冷蔵庫の場合は置く場所も困りませんよね。
また、家の模様替えの際や、掃除がし易いように冷蔵庫を動かすことにも敷居が低くなります。
引っ越しや模様替えを行う際に、家の構造と家電の置く位置を考えなければなりません。
模様替えであればそんなに気にしなくてもいいですが、新居や転居先での家電製品の設置はサイズや向きを考え、相当頭を使わなければなりません。
筆者も一人暮らしを行う際に、冷蔵庫と1時間程度相談を行い、置く位置を決定した記憶があります。
両開きの冷蔵庫の場合は、どの位置でも両方からの開閉が可能な為、設置場所の変更についても心配要りません。
自宅に来客が来た時に、家の中を綺麗に掃除したり、洗い物をしたり、ゴミ出しをしたりと色々と気を使いますよね。
人には、どうしても見せたくない空間(プライベート空間)があると思います。
家電の中でも冷蔵庫は、あなたの生活のイメージを容易に行える、まさにプライベートな部分ですよね?
整理整頓できていない方は、冷蔵庫の中身をみれば、大体性格がわかりますし、賞味期限切れの食品なんてあったものなら、ずぼらな人・・・。と思われるかも知れません。
冷蔵庫を見せたくない方、または見てほしくない方・・・。そういった方には、両開きの冷蔵庫がおすすめです。
相手側に冷蔵庫の外側を見せ、自分は中身を気にせず取り出すことが出来ます。
当初、人気を博した両開きの冷蔵庫でしたが、片開きや観音開きの冷蔵庫と比べて壊れやすいという口コミが巷で広まりました。
その理由として、冷蔵庫の扉は、構造上で仕方ないのですが、重量があるにも関わらず両開きの冷蔵庫は、その扉を支えるだけの耐久性がなく、扉の開閉に不具合が生じたり、壊れたりする。といった報告が使用者の中にいたため、こういった口コミが広がって、悪印象になったと思われます。
上記の口コミは実際の使用者によるもので、複数人の報告があったことから、シャープは以前、両開きの冷蔵庫の一部機種について、リコールを行ったことが過去にありました。
事実の問題として、一部の部品の耐久性に問題があり、リコールした事から一気に両開きの冷蔵庫は壊れる。という噂が広がった経緯があります。
シャープの名誉のために、ここはしっかりお伝えしますが、「以前あった問題」ではあるものの、現在販売されている両開きの冷蔵庫は、この問題を既に解決しており、以降リコールはありません。
一度あったイメージが未だにそうだ!と決めつけている方も一部いるくらいで、現在はそんなことはありませんので、安心して頂ければと思います。
どっちもドアに関しては、シャープの特許です。
特許取得について、その技術が用いられている商品は、他のメーカーでの製造ができません。
また、真似るにしても高度な技術やコストがかかるらしく、リスクを負ってまで真似る業者が出てきていないというのが正直なところです。
また、両開きについては昔から賛否が分かれています。
使用者の家が大きくなく、冷蔵庫の位置は固定されている。
また、両開きにこだわりはなく、片開きに慣れてしまって魅力を感じない。など、強いアピールポイントとして、それだけでは効果を発揮しにくいという所もあります。
理由を同じくして、他の業者が波に乗って巨額の投資を行ってまで実装する事は考えられないと筆者は個人的に思います。
また、両開き冷蔵庫はシャープだけ!とよく耳にするくらいイメージもついているので、二番煎じはパクリと認識され人気が出にくいのも問題です。
先述した内容と被りますが、なんといっても転居や転勤など急遽の対応時に、両開き冷蔵庫は役に立ちます。
設置場所や開閉操作に関して楽ですので、お一人暮らしの方にも狭い空間で冷蔵庫を有効活用したい時に便利です。
来客時や誰かに冷蔵庫の中身が見られたくない方は、何としてでも冷蔵庫の中身を隠さなければなりません!
それに、某突撃系のテレビ番組でも、お宅の冷蔵庫の中身拝見!などの企画もあるくらいに、よその家の冷蔵庫の中身が気になる方もいるようですし、プライベートを気にする方は、両開き冷蔵庫をおすすめします。
ドアの開閉がスムーズにいかない、もしくは出来なくなった場合は、故障が考えられます。
無理に力を込めて開閉させようとするとかえって壊れる原因になります。
可能性として、食材や冷蔵庫内の何かが引っかかっている事や、開閉する部品がうまく駆動していない可能性があります。
素人目で見ても解決にはなりませんので、こういった場合は速やかに製造元のメーカーに問い合わせるか、購入したお店にご相談のお電話を入れましょう。
理由は同じく、開閉部に何か挟まっているか、部品の故障の可能性があります。
昔はそんなことなかったのに、最近調子が悪い・・・。という理由であれば、部品の消耗による開閉に影響を与えている可能性と、冷蔵庫自体の故障の可能性があります。
そっと閉じて何度も起きるようであれば、同じくメーカーへのご相談を行いましょう。
購入した期間にもよりますが、メーカー保証が使える可能性もある為、相談は非常に大事です。
両開き冷蔵庫の魅力を理解した上で、自分に合っているのか?本当に必要なのかをよく考えましょう。
イメージだけで購入してしまうと、実際に使わないで後悔することだってあります。
自宅のキッチンを想像し、両開き冷蔵庫でなければならない理由があるならば、迷わずに買いです。
特にこだわりがないのであれは、片開き冷蔵庫が無難です。
自炊をよくするタイプなのか?冷蔵よりも冷凍が多いのか?
家族何人で使うのか?しっかりと想像しましょう。
一般的に、問題なく冷蔵庫を使う容量の計算式として、「70L× 使用人数 + 170L」というものがあります。
お一人暮らしなら、240L
2人で利用なら、310L
3人で利用なら、380L
という計算です。果てして、ご自分の必要な容量はそれくらいでしょうか?
自炊をあまりしない方は、冷蔵庫の保存する容量も多くないでしょうから、わざわざ大容量モデルの冷蔵庫を買う必要はありませんし、長期保存が目的なら、冷凍庫が大きい冷蔵庫を買うべきです。
両開き冷蔵庫は、現行モデルで300Lくらいからなので、お値段もある程度します。
画像をクリックするとamazonに移動します。
2017年11月に発売されたモデル。
冷蔵冷凍庫を完備しており、冷蔵庫は186L・冷凍庫101L・野菜室69Lと2人くらいで使う分には申し分ない容量です。
ガラスドアのおしゃれなデザインに、脱臭機能や自動製氷機能がついています。
省エネ性が非常に高く、年間の電気代コストを安く済ませる事が出来ます。
少人数で使う両開き冷蔵庫としては、こちらの商品をおすすめします。
画像をクリックするとamazonに移動します。
2017年10月に発売されたモデル。
冷蔵冷凍庫を完備しており、冷蔵庫は283L・冷凍庫166L・野菜室79Lと家族みなさんで使う分には申し分ない大容量モデルです。
ガラスドアのおしゃれなデザインに、脱臭機能や自動製氷機能がついています。
省エネ性が非常に高く、年間の電気代コストを安く済ませる事が出来ます。
電動アシストに対応しており、半ドアを防ぐ機能がついていたり、プラズマクラスター対応で鮮度長持ち効果など、嬉しい機能がたくさん入っています。
野菜室も低温で高湿状態を保つことで、野菜の成分を壊さずに保存でき、栄養価をしっかりと摂取できます。
家族のキッチンを支えるメイン冷蔵庫としては、間違いない商品です。
いかがでしたでしょうか?
シャープの両開き冷蔵庫について解説を行って参りましたが、興味を持っていた方や購入を検討されていた方の参考になりましたでしょうか?
両開きの冷蔵庫の使用者様の声を聞く限り、利便性に満足している方が多い印象を筆者は受け、ニーズはしっかりとあると思っています。
もし、両開き冷蔵庫が気になっている方は、実際に商品ページでさらに詳しく見る事が出来ます。
商品の購入の検討材料にして頂ければ幸いです。