家電などの家具が転倒しないようにいろいろと地震対策をしておきましょう、特に、冷蔵庫は、大型家具です。大型のものは100㎏を超えるものもあります。また、中身の入れ方によっては重心が高くなり転倒しやすくなることもあります。地震の時に冷蔵庫が転倒した場合は、
① 直接倒れた冷蔵庫にあたってケガの原因になる
② 倒れた冷蔵庫によって、逃げ道がふさがれることがある
③ 中の食品がダメになることによって、震災後の食べ物に困ることがある
などがあげられます。設置場所によって避けられる点もありますが、転倒防止グッズは非常に有効です。様々なタイプが販売されています。グッズの特徴や、設置する場所などの条件についても解説していきます。
冷蔵庫が地震で倒れしまいますと、出口を塞いでしまい、最悪の場合、避難ができなくなってしまいます。
地震で冷蔵庫が倒れて、倒れた先に窓や、食器棚などが設置されている場合、ガラスが割れて飛び散る可能性があり、とても危険です。
大地震の際は、家具や大型家電製品が倒れてケガをしてしまう方が大変多いのです。
冷蔵庫が倒れ、不運にもその下敷きになってしまったら、大けがどころか、命の危険もあります。
また、足などを挟まれ、逃げることもままならない状態に陥るかもしれません。
突然の地震対策として、ここでは転倒防止ベルトの取り付け方について解説してみます。
転倒防止ベルトは、メーカーにより若干の仕様の違いがありますが、基本的な構造は同じです。それでは、ご説明いたします
がたついていますと、地震の際にとても危険です。
調整の仕方ですが、冷蔵庫の一番下に「前面グリル」がありますので、それを前に引っ張って取り外します。
そうしますと、左右に調整するコマが付いていますので、時折冷蔵庫を左右に揺らしてみながら、がたつきがなくなるように調整します。
転倒防止ベルトは、通常別売りです。汎用品も販売されていますが、各メーカーで、メーカー専用品が販売されています。どちらかを購入しましょう。
冷蔵庫の上部左右に、転倒防止ベルトを通す穴が開いている取っ手があります。。その穴に、付属の固定金具と共にベルトを通します。
金具の付属のねじを使い、壁に固定します。
その際、壁の中の、「梁」にねじを打ち込みましょう。
石膏ボードにだけねじを打ち込んでも、大きな地震がくれば、抜けてしまう可能性があります。
ねじが簡単に、スッと入るようなら、ただ石膏ボードにねじが打たれている状態です。
梁にねじを打ち込む場合、相当に硬い感触があるので、すぐわかると思います。
もし、梁の位置がわからなければ、「下地センサー」という、壁の中の梁部分を探すための器具もございます。
また、ねじは、壁側に使用するものです。冷蔵庫側に取り付けるものではありませんので、間違わないようにしましょう。
また、汎用品の中には、ねじを使用しない転倒防止ベルトも販売されていますが、安全性を考えますと、やはり、ねじを使用するタイプの方がおすすめです。
パナソニック(Panasonic) 冷蔵庫転倒防止ベルト AD-NRQBL09
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壁に固定用の金具をビス止めして、冷蔵庫を壁に固定するタイプです。冷蔵庫の内部には冷却用の配管があるものもあるので、ビス止めに注意が必要です。冷蔵庫の背面のベルトを固定する場所と、金具をベルトで繋いで固定します。グッズとしては最も固定力があるタイプです。
サンワダイレクト 冷蔵庫 地震対策ストッパー 200-QL009
震度6強相当対応の冷蔵庫専用の地震対策ベルトです。
ゴムで地震の揺れを吸収し、震度6強の揺れでも冷蔵庫の転倒を防止します。また、接着シールによる固定のため冷蔵庫や壁を傷つけません。
設置時に冷蔵庫を持ち上げたり傾けたりする必要がなく簡単で、600Lまでの冷蔵庫に対応しています。
(サンワダイレクト HPより抜粋)
冷蔵庫上じしん作くん
ハイタイプ(53~64cmに対応)IBJ-60H
冷蔵庫上部の空きスペースに設置することで、冷蔵庫を突っ張り効果で固定するグッズです。ばね式つっぱり機構により強度が安定します。面で天井を固定するので、天井を傷つけずに使用できます。冷蔵庫の上のスペースの有効活用ができます。
・ネジを使わないので、壁を傷つけない!
・震度7の転倒防止性能を確認済!(財)建材試験センターによる品質性能試験実施済
・壁や家電・家具にノリが残らず、
・洗って何度でも使える!
・取り付け取り外しが簡単!
・女性でも約10秒〜で取り付けられる!
・先端研究の成果!衝撃力を約1/4に軽減!
・壁紙、化粧合板などの壁面に直接貼れる!
・今ある家具に設置できる
(アトムダイレクト HPより抜粋)
粘着性のマットを家具の底に貼り付けることによって、地震による転倒、落下を防止する粘着マットです。
貼り付けたいものの大きさに合わせて切って使うこともでき、中性洗剤で洗えばくり返し使用可能です。
地震の際には転倒だけでなく、家具が動き回ることも予想されます。突っ張り棒タイプなど、横の動きにはどちらかといえば弱いグッズを導入するときは補助的な意味合いでも効果があるといえます。
壁の裏側に柱などの下地がない場合は金具のビス止めができないか、出来ても効果がない場合があります。また、壁の材質や強度によってはつっぱり棒タイプの効果が出ないものや、接着材が付きにくいものもあります。
住んでいる場所が賃貸住宅の場合、壁や天井に穴を開けらないことが多いと思います。壁に金具をビス止めできれば強度が出せるのですが、そうもいかない場合、建物に傷がつかないような転倒防止対策をしなければなりません。
冷蔵庫と上の空間がどのくらい離れているか?をチェックしてみてください。1m以上空いている場合はつっぱり棒の効果は落ちると言われています。その場合には、上記のじしん作君のようなものが良いともいます。
壁に穴を開けなくても壁と冷蔵庫を固定するグッズを使います。その際は冷蔵庫と壁の間をチェックしてください。冷蔵庫は通常放熱の関係上すき間を開けていますので、その距離をカバーするグッズを選ぶ必要があります。上記のサンワダイレクト 冷蔵庫 地震対策ストッパーなどです。
冷蔵庫は、数十キロの重さがあり、倒れますと大変危険ですね。
ケガの心配はもちろんのこと、冷蔵庫が倒れて、避難経路を塞いでしまうことも。また、同じように冷蔵庫以外にも地震対策をした方が良い家電があります。
テレビも、大型テレビは重さもあり、転倒すると大変危険です。
テレビの前で、小さなお子さんが座りながらテレビを見ているときなどに、もし大地震が起こったら・・・と考えると、ゾッとしますね。
壁や柱に、転倒防止ベルトを取り付けましょう。
オーブンレンジは相当重さがあります。地震により落下、転倒しますと、けがの原因になりとても危険です。
転倒防止対策は必ずしましょう。
特にオフィスなどにおいて、多くのパソコンやプリンターなどがある場合、地震により転倒、落下しますと、けがの原因にもなりますし、故障などしますと業務に差し支えが出てしまいます。
レーザープリンターなどは大型で重量がありますので、ぜひ地震対策をしておきたいものです。
地震対策にグッズを導入するときは、導入する場所をチェックしてどういうものであれば設置が可能かを考えましょう。
可能であれば金具を使用したビス止めの導入を、賃貸などの事情がある場合は、場所に合わせたグッズを使用しましょう。その際には一つのグッズだけでなく複数を組み合わせて使用すると、非常に高い効果があると言われています。例えば、冷蔵庫の上部のすき間にはじしん作君、下部に滑り止めマットなど、冷蔵庫の上部と下部の両方を固定する方法をとれればベストだと思います。
更新日時 | 更新内容 |
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2018/06/26 | 冷蔵庫の地震転倒対策の効果、転倒防止ベルトの取り付け方、防止ベルト以外に気をつけることなどを追記 |