世の中は、ほんとに便利になったもので、ワッペンやプリントを布地やプラスチックなどに貼り付けて、オリジナルのTシャツやオブジェクトを自分で創作できるようになりました。筆者は10年ほど前に必要に迫られて、アイロンプリントを利用してお店のトレーナーにロゴを貼り付け、自分で創作しました。30着くらいを一晩で作り、開店に間に合わせた経験をもちます。
アイロンプリントは、安く早くオリジナルデザインができる手頃なツールです。本編は、アイロンとプリントでの作り方、オリジナル創作できるTシャツやトレーナーを中心に綺麗に仕上げる方法・プリントシートの選択デザイン・配置など のやり方、創作上の注意点について述べてみます。ご自分で創作する時の参考にしてください。
近頃、100円ショップなどでもアイロンプリント用のワッペンや既存デザインをアイロンで押し付けて、その熱で接着させる簡易廉価版商品が出ています。
自宅のパソコンでプリントできるアイロン用シートもあり、自分でパソコンで創作し、そのデザイン画像をプリントして、Tシャツ・トレーナー・デザイン紙などに貼り付けて、オリジナルの"My GOODS"を作ることができます。このように1と2のような専用のシートにデザインを印刷して、アイロンで熱することにより、布、紙、オブジェクトに貼り付けることをアイロンプリントといいます。
アイロンプリントシートには、転写シートとラバーシートの2種類があります。
アイロンの熱によって熱で転写させる転写シートは、作業が簡単です。ご家庭のパソコンでデザインしたイラストや写真を、この転写シートに印刷することができます。印刷後、布に乗せてアイロンで熱を加えるだけで簡単に貼り付けることができます。幼稚園や小学校などのゼッケンや名札など簡単短時間に綺麗に仕上がります。
ラバーシートタイプのアイロンプリントシートは、鮮やかな発色があり、印象的なデザインを求める方におすすめのシートです。シートをデザインの縁に合わせて、かなり正確にカッティングする必要がありますが、特徴のある鮮やかな仕上がりになります。
オリジナルTシャツ・発表会の衣装やハロウィンコスチューム・コンサート応援グッズ・お店のトレーナーなど向けです。
転写シートの場合、布の素材・色・デザイン・サイズなどに合わせて選びましょう。
布地が極端色の場合(黒・赤・青など濃い色)濃色用転写シートを使用することをおすすめします。布地の色が透けることを防いで、クリアなデザインを転写でき、綺麗な仕上がりになります。
布地の色が白やベージュなどの淡い色の場合は「淡色用」の転写シートを使用してください。
ポリエステル素材などアイロン温度が低音度の場合は、Elecomのアイロンプリントシートをおすすめします。ポリエステル繊維などに対応しており、低温でも接着できる商品です。ポリエステル繊維については、アイロン温度のセットにご注意下さい。シートを購入する前には布の表示も必ず確認して下さい。
アイロンプリントシートには、色々なサイズがあります。大きめのものならば間違いはありませんが、作業の効率の面では、デザインにフィットしたものを選びましょう。
ワンポイントデザインやネームシートのときは、ハガキサイズが取り扱い易いです。
Tシャツやトレーナーなどに大きくプリントしたいときは、A4サイズがあります。デザイン的にもフィットしてバランスがいいです。
光沢や特殊な夜光タイプのプリントや、目的に応じたプリントシートがありますので特殊プリントシートを選んでください。
転写シートにはさまざまな質感のものがあります。
転写シートでラベルや名前シールとして使用したいときは、メーカーが提供しているフリーソフトがあります。パソコンなどで調整してデザインすることができます。
オススメは、エーワン 名前シール布タイプです。この商品に対応するスマフォアプリケーションがあります。検索すると出てきますので、お試しください。エーワンには、ラベル屋さんというフリーソフトを提供していますので、簡単にシールの作製ができます。
アイロンでシートをプレスをしたとき、熱によって生地の染料がしみ出して、アイロンプリントシートを汚してしまうケースがあります。その現象を再昇華といい、防ぐ方法を「再昇華防止」と言います。
高い性能があるラバーシートなら再昇華しにくいのです。再昇華防止シートをおすすめします。
インクジェットプリンターで印刷できるので、面積の少ないワンポイントや名前入れに最適です。
パソコンで自分で創作デザインした図案ををインクジェットプリンターでプリントアウト、縁を綺麗に切り抜いてアイロンでプレス、綺麗に剥がして出来上がりです。
洗濯にも強いため、100回くらいの洗濯に耐えることができます。色が落ちたりひび割れたりすることが割と少ないです。気に入って何回も着るティシャツでも大丈夫です。
小さな名札や背番号など新学年新学期を迎えると、学年や組が変わったりで持ち物の記名をすることになます。この布タイプのアイロンプリントシートなら、スマホのアプリやパソコンを利用して簡単に名前シールを作成することができます。
字体やスタンプなど形式情報を選ぶことができるので、ご自分の好みのおしゃれな名前シートが仕上がります。あとは家庭用のインクジェットプリンターで印刷して、アイロンで押さえるだけです。洗濯にも強くにじみにくいので、幅広い用途に使用できます。
アルファベットで構成されてますので、アイロンをかけるだけでOKです。
使いたい文字を切り抜いて並べ、アイロン転写、完成です!プリンターもいりません。また、サイズや字体が異なるアイロンプリントシートも発売されています。
発色が良いので、おしゃれなオリジナルTシャツやトレーナーを製作できます。
用途として、少し大きめの写真や、好みの図案をプリントしたいとき、対象物のサイズに合わせたレイアウトが可能です。
クオリティ高く、にじみにくい、鮮やかな発色でプリントできるのが特徴。
濃い色の布地に綺麗に背景とのバランス良くプリントできます。
赤や青など濃い色には、生地の色がプリント部に透けてしまう場合があります。
このシートは、濃い色の布地に対応しているのでシースルーを防ぎます。
このシートは、伸縮性のある素材なのでハードな動きにも対応できます!
布に直接印刷するタイプのアイロンプリントシートです。上履きやスモック・体操着など、動きが加わるものにも対応できる伸縮性のある素材なので、原料生地に合わせて伸び縮みが可能です。
幼稚園や学校用の名前シート作りにも重宝します。
このシートは、スタンダードでリピートも多い商品です。幅広いユーザーに使われており、オールマイティなアイロンプリントシートです。家庭用のインクジェットプリンターで好きな図案をプリントすることができます。
プリントしたものを図案の形に切り抜き、アイロンで完成。ゼッケン・Tシャツ・トレーナーになどに。
発色機能にも優れているます。初めての方でも失敗が少ない商品です。
カラフルな柄のカッティングのアイロンプリントシートでおしゃれな図柄づくりに最適。ぴったりなのが、水玉柄・アイロンプリントシートで,カラフルなレンボーカラー付きのアイロンプリントシートなので、簡単な図案でもおしゃれに見せることができます。シートも大きくカッティングしやすく、自分デザイン図案も作りやすい商品です。価格はちょっと高めとなっていますが、コスチューム向き!!
舞台衣装やイベントTシャツ・トレーナーなど、目立つ衣装を作りたいときにおすすめです。光に反射してキラキラと輝くグリッターシート仕様で、視線を釘付けするでしょう。全部で23色あります。
プロ仕様の多重構造で剥がれにくく、コストパフォーマンスがいいです。
カラーが豊富で、自分だけのオリジナルグッズが自由自在でもっとも人気のアイロンプリントシートです。色目は、その数およそ30色でイメージ通りの色をコーディネートできます。
アイロンプリント用紙にデザインを印刷する時は、創作したデザインを必ず反転させましょう。イラスト文字も反転印刷しないと当然反対転写します。
必ずデザインを反転です。イラストだけならまだなんとかなりますが、文字が入ったものだと逆さ文字になってしまいます。注意して印刷してください。
デザイン図柄に丁寧に切り抜きしてください。用紙が透明タイプであれば、大丈夫ですが、色つきは目立つので注意してください。
自分の体重を掛けて押しながら転写
して下さい。アイロンの熱がしっかり貼り付け部に行き渡らないと、剥がれの原因になります。アイロンの熱をしっかりあてることも大切です。圧力が結構重要です。時間掛けすぎも熱で焦げますから注意。
→アイロンを掛けた後、台紙を慎重に剥がします。このとき、そっと剥がしてるなかでプリント部分が、シートと一緒に剥がれたら失敗です。もう一度あわてずにアイロン圧力を掛けながら、修正しましょう。もう一度慎重に剥がして下さい。
Tシャツなどの布は、アイロンプリントで自作も可能。
1枚からでも気軽につくれる。またスピードも早い。
プリンターとアイロンで簡単に作業可能。
注意して製作すれば、プロでなくとも簡単にオリジナルTシャツやつくることができる。
プリンタでの印刷ミス→慣れないと反転印刷を忘れたり、インク不足でかすれた印刷の失敗などのミスを犯す。
インクジェット、レーザープリンタなど自分のプリンターにフィットしたアイロンプリント用紙を選ばないと、プリンターの故障の原因になる。
アイロン転写ミスを犯してしまうことがある。(アイロン温度調整失敗/熱で変色)
カットミス→印刷したアイロンプリント用紙のカットミスなども慣れないと完成した時に綺麗に仕上がっていないことがある。
アイロンプリントの作り方について述べてきましたが、重要なことは目的にあった大きさや生地をチェックしてから、プリントシートの購入を決めましょう。
生地によりアイロン温度に気をつけて作業すること、また、切り抜きは、できる限り慎重に丁寧に行うこと。
転写シートは、注意事項を守りながらさぎょうすれば注意しながらやれば比較的失敗はしません。一方、ラバーシートは、鮮やかな色合いなので、デザインを良く検討してバランスなどがおかしくならないようにトライしてください。
いずれにしても、自分でデザインし、自分で作業・創作してみることは、楽しく完成してみると、また作りたいと思うものです。
ご主人やお子様にオリジナルデザインで生活が楽しくなるような作品をお作りください。