観光をはじめグルメや買い物など気軽に楽しめるとあって人気の韓国。
そんな韓国旅行や出張の際、気になるのが電圧とコンセント事情です。
日本から持ち込んだ電化製品の使用や、携帯電話やiPhone、デジカメなどの充電ができるのか心配ですよね?
今回の記事では、韓国旅行で変圧器は必要なのか、韓国のコンセントのプラグと形状について解説したいと思います。
また、韓国旅行で変圧器を買う時に使う韓国語をはじめ、韓国向けの変圧器はダイソーで買えるのかといった疑問や、おすすめの変圧器と変換プラグについてもご紹介いたします。
韓国のコンセントプラグの形状は3種類あり、Aタイプ、Cタイプ、SEタイプです。
日本のコンセントはAタイプなので、そのまま使える場合もあれば、変換プラグが必要な場合もあります。
Cタイプのコンセントには、SEタイプのプラグは差せませんが、SEタイプのコンセントにはCタイプのプラグを差して使用できます
したがって、韓国では、Cタイプの変換プラグまたはマルチ変換プラグを持っていかれることをおすすめします。
■Cタイプのコンセントの形状
丸形のピンが2本並び、丸いピンの直径は4mmです。
Cタイプのコンセントのプラグは「ユーロプラグ」とも呼ばれています。
ヨーロッパではほぼ全土で使用できるほか、シンガポール、マカオ、インドなどで用いられています。
こちらNIERBO社の「海外変換プラグ」は、Cタイプ、Aタイプ、Oタイプ、BFタイプの4種類のコンセントに対応した変換プラグで、韓国をはじめ世界150カ以上の国に適用しています。
ACコンセントとUSB口の一体型で、3つのUSBポートおよびTypeCポートを内蔵しているため、これ1つでノートPCからスマホやタブレットなどを同時に充電可能です。
使い方は、画像のようにボタンを押しながら使用したいプラグの出し入れを行います。
なお、記事の後半で商品をご紹介をしておりますので参考にされてください。
■SEタイプのコンセントの形状
Cタイプと同じ形状で、丸いピンの直径は4.8mmです。
2本のピンの中間にアース用のピンが1本入るタイプもあり、Fタイプとも呼ばれています。
ヨーロッパ諸国、北米や南米、中近東、インド、中国で用いられています。
韓国の電圧は110Vまたは220V(ボルト)で、220Vが主流です。
日本の電圧は100Vなので、韓国で日本の電化製品を使用するには変圧器が必要です。
韓国の周波数は60Hz(ヘルツ)です。
日本の周波数は、富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境に、東エリアは50Hz、西エリアが60Hzとなっています。
西エリアで使用している電化製品の周波数は韓国と同じなので問題はありません。しかし、東エリアで使用している電化製品で、「周波数が50Hz」と定められている」ものは、韓国で使用すると不具合を生じる恐れがあります。
例えば、消費電力の大きい冷蔵庫、炊飯器、扇風機、エアコン、掃除機、洗濯機、電子レンジなどです。
変圧器とは、電圧を変える装置で「トランス」と呼ばれています。
発電所で作られた電気は高圧で、オフィスや家庭などのコンセントに届くまでに変圧器で電圧を100Vまで下げています。
また、電子レンジやテレビなどの電気機器にはあらかじめ変圧器が付属されています。100Vの電圧を、電気機器が必要な電圧に変換することから「電源トランス」と言われています。
海外旅行をする際、日本と同じ電圧の国は少なく、変圧器で電圧を変える必要があります。変圧器で電圧を上げることを昇圧(アップトランス)、電圧を下げることを降圧(ダウントランス)と言います。
韓国は電圧が220Vなので、日本の100Vにするため変圧器による降圧(ダウントランス)が必要です。
韓国旅行に行く際に必要な変圧器とは、日本の100Vと韓国の220Vに対応する変圧器、すなわち100V〜220Vの範囲で使用可能な変圧器となります。
変圧器は、必要な場合と不要な場合があります。事前準備として宿泊先のホテルのアメニティの確認と持ち込む予定のある家電製品の電圧を調べて、必要であれば準備しましょう。
電圧は、お手持ちの電化製品の本体やアダプター、電源の裏側、もしくは取扱説明書に記載されています。
「INPUT:◯◯V」または「入力電圧:◯◯V」
例えば、電圧100V-240Vの場合、100Vから240Vまで利用可能なので、220Vの韓国で使用できます。
なお、日本製の電化製品は国内使用を前提に作られているため定格電圧は100Vです。「100V」としか書いていない製品の場合は変圧器が必要になるのでご注意ください。
取扱説明書や本体に記載してある対応電圧を確認し、韓国の電圧に対応していない製品には変圧器が必要です。
220Vに対応していない日本製品に変換プラグを付けて、そのままコンセントに差し込んだらショートして故障や火災の原因になります。
日本からドライヤーを持ち込む際、「海外対応、海外仕様」として販売されている製品であれば変圧器の必要がありません。
韓国ではドライヤーを完備しているホテルが多いので利用するのが安全です。
韓国に対応した変圧器は、ダイソーなどの100円ショップでは取り扱っていません。
ですが、Cタイプの変換プラグは購入できます。
店舗によってはSEタイプの変換プラグもあるかもしれませんので確認されることをおすすめします。
また、韓国のホテルではコンセントの数に限りがあります。デジカメや携帯を同時に充電させたい時に、1箇所のコンセントから延長コードで2口使用できると便利です。
韓国の電圧に対応している延長コードもダイソーなどの百円ショップで揃えておくとよいでしょう。
なお、韓国では変換プラグは1個ではなく複数個を用意されることをおすすめします。
携帯電話やデジカメ、パソコンの充電器のほとんどが240Vまでの電圧に対応しています。
iPhoneの純正充電器(Apple 5W USB電源アダプタ)は「100-240V、50-60Hz対応」につき、世界中で使用が可能です。
ただし、日本国内で販売されているiPhoneの純正充電器はコンセントプラグの形状がAタイプのため、韓国で使用する場合は変換プラグが必要になる場合があります。
製品本体またはパッケージ、充電器の裏に記載してある対応電圧に「INPUT:100-240V 50-60Hz」と記載があるものは対応が可能です。
念のため、充電器の裏に記載してある対応電圧には目を通しておきましょう。
●高速列車KTX、KTX山川、特急ITX-セマウル、旧型セマウル、準高速列車ITX青春、ヌリロなど
各座席の下にコンセントがある車両と、一部座席の窓の下にコンセントがある車両があります。
●レストラン、カフェ、映画館など
その他、韓国のホテルのフロントやカード会社の海外サポートデスクの方にスマートフォンと充電器を渡し、充電をお願いできるところも多いとのこと。いざという時は試しに聞いてみるのもよいでしょう!
■充電をお願いしてもいいですか?
韓国語:「チュンジョン・プタケド・テヨ?」
韓国のホテルでは、変圧器を用意しているところがあります。
言葉は韓国語が主流ですが、観光地のホテルや大きなホテルでは英語が話せるスタッフも常駐しています。
変圧器は英語で「transformer」で、韓国語で「변압기(ピョナッキ)」といいます。
ホテルのフロントに聞いてみましょう!
■変圧器を貸してください
英語:May I borrow a transformer?
韓国語:변압기 빌려주세요(ピョナッキ ピルリョジュセヨ)
また、こちらの韓国ホテル予約サイトKONESTでは、「客室内設備・アメニティ」の項目→「客室内」のところで変圧器の貸出サービスの有無を確認することができるので便利ですよ。
韓国では、観光地や観光客の多いショップでは英語も使えることがありますが、基本的には韓国語です。
変圧器は英語で「transformer」で、韓国語では「변압기(ピョナッキ)」といいます。
ちなみに変換プラグは「변환플러그(ピョナンプルログ」といいます。
■私は「変圧器」が欲しい。
英語:I want a transformer.
韓国語:나는 변압기가 원하는
韓国語で挨拶を覚えておくとコミュニケーションが取りやすくなりますよ!
■こんにちは:안녕하세요(アンニョンハセヨ)
■ありがとうございます:감사합니다(カムサハムニダ)
■お会計をお願いします:계산해 주세요 (ケサネ ジュセヨ)
■いくらですか?:얼마입니까?(オルマイムニカ)
韓国の龍山(ヨンサン)駅には、韓国最大の電気製品街の龍山電子商街があります。
PCやPC周辺機器、家電や電子部品などを販売する電気屋が入居するビルが集まっていて、韓国の秋葉原ともいわれています。
価格は店主との交渉になり、現金支払時は割り引いてくれたりもしますよ。
韓国の家電量販店は「ハイマート」、「電子ランド」、「三星デジタルプラザ」、「LG電子ベストショップ」の4つが有名で、韓国のいたる所に店舗があります。
中でも「ハイマート」は、韓国に約460か所の直営店舗があります。
参考元:ロッテハイマート公式サイト
また、江辺(カンビョン)駅に直結する大型電気商街「江辺テクノマート」は、ビルの2~8階まで家電製品の売り場が広がり、値引き交渉も有効です。
住所:ソウル特別市 広津区 九宜洞 546-4
参考元:江辺テクノマート公式サイト
90V-240Vの電圧を100V-110Vに変換し、110V対応の韓国のホテルでも日本製の100V電化製品を使用できるタイプです。
許容消費電力は200Wで、ACコンセント3口、USB4ポートを搭載し、コンパクトなので持ち歩きにも便利です。
過充電や過放電、発熱時やショートの際は、自動で充電を停止します。また、温度が40℃を超えると冷却ファンが自動で起動するため、熱による故障を防ぐので安心です。
90V-260Vの電圧を90V-120Vに変換するため、110Vまたは220Vの韓国の電圧に対応している変圧器です。
定格消費電力は2000Wのハイパワーで、ドライヤーの使用も可能です。
また、ACコンセント3口とUSB4ポートを備えており、変換プラグは韓国のA・C・SEタイプのいずれにも対応しているため1台あると便利です。
韓国で長期滞在される方におすすめしたいタイプです。
電圧220V-240Vを100Vに変換し、定格容量は1000Wです。
韓国で加湿器、ホームベーカリー、ジューサー、炊飯器、ヘアアイロン、ミキサーなどの家電製品が使用できます。
また、コンセント口が2つあるため、分配の配線を行わなくても複数の機器を接続できるとあって便利で安心です。
Cタイプ、Aタイプ、Oタイプ、BFタイプの4種類のコンセントに対応した変換プラグです。韓国をはじめ、ヨーロッパ、スイス、フランス、イギリス、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、中国、米国など世界150カ以上の国に適用しています。
ACコンセントとUSB口の一体型で、3つのUSBポートおよびTypeCポートを内蔵しているため、これ1つでノートPCからスマホやタブレットなどを同時に充電可能です。
PUSHボタンを押しながら使用したいプラグの出し入れを行うだけの簡単さ。手のひらサイズの収納ケースと替ヒューズ付きで便利です。
短期間の旅行や出張の場合、基本的には変圧器は不要です。
ドライヤーは、ホテルに完備されているものを使用するか「海外対応」の製品を日本から持ち込んで使用されることをおすすめします。
なお、韓国のホテルはアメニティが豊富に揃っているところが多いです。フロントで、現地の電圧に対応した電化製品をレンタルすることができますので大いに活用しましょう。
長期滞在の場合、大きな電力を使用する家電製品(例えば炊飯器など)を日本から持ち込んだ場合には、変圧器が必要になります。
韓国は家電量販店が多く、現地で電化製品を調達すれば変圧器を購入しなくて済みます。その方が変換プラグも不要ですし、電圧の関係からも安心して使用できます。
電化製品を使用する際、総消費電力量が変圧器の容量を越えないようにすれば、複数の電化製品を同時に使用することができます。
変圧器をレンタルしたり購入する場合、変圧器の容量を確認し、電化製品の消費電力が見合っているか事前に必ず確認しましょう。
特にドライヤーやヘアアイロン、電気ポットなどは、大きな消費電力を消費するので注意が必要です。
なお、変圧器を使って「たこ足配線」をすることは大変危険なので絶対にしないでください。
また、韓国の一部のホテルでは電圧が110Vの場合があり、日本の100V対応の電化製品は基本的に使えるといわれています。
しかし、110V対応のホテルで100Vの機器を使用する際は、電化製品や使用時間によってはショートを起こす可能性がありますので注意が必要です。
110V対応のソウル市内のホテルは:韓国旅行「コネスト」で、「設備・サービス」の項目で「110V対応」を選択すると一覧になって確認できますよ。
いかがでしたでしょうか?
韓国のコンセントプラグの形状は、Aタイプ、Cタイプ、SEタイプの3種類あることがわかりました。
日本のコンセントはAタイプなので、そのまま使用できる場合とできない場合があります。
韓国ではCタイプまたはマルチ変換プラグが必要です。
ドライヤーや炊飯器などの電化製品を使わなければ、韓国では変圧器は必要ないです。
また、韓国向けの変圧器はダイソーで取り扱いがありませんがコンセントプラグは購入可能です。
日本人観光客が多い韓国では、アメニティが充実しているホテルが多いです。ドライヤーなどは、ホテルに完備されているものを使用するか「海外対応」の製品を日本から持ち込んで使用されることをおすすめします。
また、変圧器は韓国語で「변압기(ピョナッキ)」といいます。何か困った時はホテルのフロントに聞いてみるとよいでしょう。
韓国のコンセントの形状や、韓国旅行で変圧器は必要か、韓国におすすめの変圧器のタイプを知りたい人にとって、この記事が参考になればと思います。
また他にも様々な国のコンセント事情について執筆しています。気になる方はぜひ合わせて読んでみてください。
更新日時 | 更新内容 |
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2018/07/29 | 関連リンクの更新 |